今年もクリスマスをカウンター内で過ごす。
享受するのではなく、提供する側。
サンタやツリーと同じく我々は『クリスマス』の一部。
夢を担ってると己に言い聞かせ、何とか今年も乗り越えよう。
一度で良いからコスパ最悪の「クリスマスディナー」を食べてみたい。
売れ残りのローストビーフが聖夜の定番ディナー、鈴木です。
明日12月26日(月)は店休日。
27日〜大晦日迄は休みなく営業致します。
その後元旦のみお休み頂き、1月2日から通常営業。
まぁ、年末年始、大体はやっとると言う事です。
そんな訳で、27日(火)〜のオススメをご紹介!
今年最後の週のオススメはとっておきのシングルモルトウイスキーを!
かつてのスタンダード、現在のプレミア代表銘柄「スプリングバンク」。
15周年最後の年末だけに、15年物を御用意致しました‼︎
スプリングバンク15年
¥2500→¥1900/shot
スコットランド・キンタイア半島南端の港町、キャンベルタウンのシングルモルトウイスキー蒸溜所「スプリングバンク」。
キャンベルタウンはかつて20以上の蒸溜所が稼働するウイスキーの聖地でしたが、アメリカ禁酒法や大恐慌・戦争などの影響で衰退し、現在は3蒸溜所が残るのみ。
スプリングバンクはその代表格。
創業当時(1828年)からの設備や製法を現在も保つ「操業する博物館」の異名を持ちます。
次々と蒸溜所が買収されグループ化する業界の中で、一族経営を貫き伝統を守り続けている。
原料の全てを自家製麦(フロアモルティング)で賄うのは、最早スプリングバンクのみ。
軽くピートを焚き込んだ麦芽をこれも唯一の製法「2.5回蒸留」で蒸留後、様々な種類の樽に詰められる。
夜霧に包まれる港町・キャンベルタウンで熟成を重ねた原酒は、潮の香りとリッチな甘みから「塩キャラメル」と呼ばれるスプリングバンク特有のテイストに仕上がります。
「飲む香水」と評されるスプリングバンク。
それは意固地な迄の伝統製法とキャンベルタウンのテロワールが生み出す奇跡。
だったのですが...
正直、現行スタンダード品である10年物はバランスの良いウイスキーではあるが、「スプリングバンクらしい」キャラクターはかなり薄れた。
あぁ、塩キャラメルやなぁ。
とは思わない。
そんな10年物ですら、近年数倍の価格になった上、そもそも定価で手に入れるのはかなり難しい。市場価格は2万円over。アホらし。
BARを営む私でさえ、年に数回チャンスを拾って定価(それでも9千円前後)で仕入れられるかどうか。
15年以上熟成された物は今でもしっかり「塩キャラメル」な素晴らしい味わいですが、まぁ輪をかけて正規料金では手に入りませんわな。
4〜5万払えば買えるけど、そんな酒お客さんに出したくない。
ワンショットなんぼやねん?って話。
で、私。
実は隠し持ってました。
今年一本だけ定価で購入したスプリングバンク15年。
15周年最後の12月、そして最終週に相応しいと、15年熟成スプリングバンクを今回週のオススメとしてお値打ち価格で提案致します。
100%シェリー樽熟成のリッチな甘味と、際立つ『塩』のテイスト。
これぞキャンベルタウンモルト。
これぞスプリングバンク‼︎
極レア酒こそサービス価格で!
商店街のオーセンティックバーから昨今のウイスキー業界への小さな抵抗。
今年も来年も、white Lはそんな店であり続けます。