忙しい金・土・日を送らせて頂きました。
4時迄営業、久々の「BARの週末」です。
思ったより手と身体は動くもんで、すっかり高速バーテンダーに復帰。やっぱり楽しいですね、この仕事。
何より店内に響く皆様の談笑が嬉しい。鈴木です。
明日3月28日(月)29日(火)と店休日を頂きます。
現在18〜4時の営業に復帰致しまして日々チーフと二人営業を行っていますので、定休日を頂いております。新スタッフ決定次第、本来の無休営業に戻しますので暫く御容赦下さいm(_ _)m
まん防も明けたので、ちょっくら東京へ行ってきます。
修行の地、第二の故郷、花の都・大東京。
勉強と言う名の郷愁の旅です。
そんな訳で来週水曜日からの週のオススメを御紹介！
近年お客様のウイスキーオーダーで頭を悩ませる要望。
「アイラとかやなくて、でも塩っぽいウイスキーある⁇」
あぁ...、辛い。歯痒い。ちょっと前迄は沢山あったのに。
僅かな選択肢しか提案出来ないし、それも「どちらかと言うと塩」的なテイスト。
そんな中、久々にこれぞ！なシングルモルトがリリースされました。
発売同時に完売。
キャンベルタウンのウイスキーをお値打ち価格で‼︎
キルケラン16年
¥1800→¥1600
日本国内780本限定入荷。
今や『幻のウイスキー』と成りつつあるスプリングバンク系列の超希少酒を時短中に仕入れました。
今回、満を辞しての御披露目です。
スコットランド・キャンベルタウンを代表するシングルモルトウイスキーと言えば「スプリングバンク」、でした。
それは全シングルモルトウイスキー中最も華やかに「塩」のニュアンスを持ち「飲む香水」と称されたウイスキー、でした。
現在のスタンダードである10年物は全く異なるキャラクターに変貌し、価格は倍以上、かつ流通の問題か需要が爆上がりした為か入手自体が困難。ネットでは2万超えで取引きされる始末。
15年以上熟成された物は「塩キャラメル」を感じる素晴らしい仕上がりですが、ヤンバルクイナ並に市場で見かけまへん。当店も少し前に最後のストックを使い切りました。10年物は有りますが別にオススメしまへん。
同蒸溜所はピートタイプを「ロングロウ」、３回蒸留のスイートタイプを「ヘーゼルバーン」の名でリリースしており、此方は色んな意味で安定した商品ですね。
そんなスプリングバンクが2004年から第二蒸溜所として運営するグレンガイル蒸溜所で造られるシングルモルトウイスキーが、「キルケラン」。
蒸溜所名と商品名が一致しないのは理由がありまして...。
時は1872年、当時のスプリングバンクオーナー家で兄弟喧嘩か勃発します。
飼っていた羊を巡る争いだったとか(￣∇￣)
怒り狂った弟はスプリングバンクの隣に蒸溜所を建て独立しました。
これがグレンガイル蒸溜所の始まり。1925年に閉鎖されますが、2004年に同じ場所に再建されました。現オーナー一族は独立した弟の子孫なので、先祖の思いを汲んだ結果ですね。
当然蒸溜所名でウイスキーをリリースするのが筋ですが「グレンガイル」が同地区のグレンスコシア蒸溜所に商標登録されていた為に、キルケランの名で発売されました。ちなみにキルケランとはキャンベルタウンの旧名である「セント・ケアランの教会」を意味するそうな。
蒸留器はベンウィヴィス(1977年閉鎖)、モルト粉砕機はクライゲラヒの中古品を使用。
使用する麦芽はスプリングバンクでフロアモルティングされた15ppmのライトピートタイプで、２回蒸留で造られます(スプリングバンクは2.5回蒸留)。年に3ヶ月ほどスプリングバンクのスタッフの手で稼働されます。
発売当初から非常にクオリティが高く、何なら現行スプリングバンク以上の評価でした。
何と言うか、造り手の「良心」を感じる。
そんなキルケラン16年熟成が、この一本‼︎
グレンガイルでは最長熟成にあたる商品です。
バーボン樽原酒75%、シェリー樽原酒25%。
前回のリリースと使用樽が異なりますが、相変わらず素晴らしい出来栄えです！
圧倒的に「塩」を感じる‼︎
間違い無くキャンベルタウンのウイスキー！
アプリコットや柑橘のフレーバー、ハチミツ・ミルクチョコ・モルティーな味わい、其れ等を支えるピートスモークの風味。そして何より、口に含んだ瞬間に溢れる塩！
あぁ、嬉しい。
まだこんなウイスキーがリリースされた事が、ただ嬉しい。
めっさ限定品やけど...。
この機会をお見逃し無く。