"カブ"と"かめやま"のフローズンカクテル「小豆姫」 | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

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天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
不定休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F

皆様こんばんは お疲れ様です


標準語
「マクドナルドに行きませんか?」
関東弁
「マック行かね?」
関西弁
「マクド行かへん?」
大阪
「ドナルドしばかへん?」


らしい


地域によって
言い方も変わる



大阪人が遅刻してきてまず
最初に言うこと 「ちゃうねん」

カズアキです



ちょっと遅くなりましたが
今月のカズアキカクテルのご紹介を!

"カブ"と"かめやま"のフローズンカクテル
「小豆姫」




関西特有の呼び方で
こし餡 汁あり  「おしるこ」
つぶ餡 汁あり   「ぜんざい」
つぶ餡 汁なし   「田舎ぜんざい」

この田舎ぜんざいは
またの名を「かめやま」と
そう呼ぶのだそう



江戸時代の初期より小屋名
(現在の岐阜県関市)のトップ級の
大地主であった 亀山善兵衛 家
お気付きの通り
この家がぜんざいのかめやまの
発祥でございます


時が過ぎて明治時代中頃

跡取りとなる男の子がおらず
一人娘で美人だった みかさんは
太郎市という人を婿に迎えます

しかし未知の商売に手を出し
事業に失敗、、

田畑を始め資産を売り尽くし
家を仕舞って一家は
再起を期して大阪へ出ました


明治30年頃ですかね
太郎市さんの小さな夢であった
お餅屋さんを大阪の天満の片隅で
「亀山屋」という名前で開店

故郷である小屋名では
お正月3日の恒例行事であった
朝に食べる汁無しぜんざい

その味を懐かしみ
ぜんざいを目玉商品に
亀山屋のぜんざい「かめやま」
としたそうです


評判は上々


都会の洗練され吟味された
味に慣れた大阪人の前に
意表をついたのだとか


それに加えて
お店を切り盛りする看板娘のみかさん

これがまたごっつ別嬪だったのと
ドン底への転落人生にも関わらず
泣き言ひとつ溢さず
家業を全うする様に
敬意を込めて
周りからは「みか様」と呼ばれ
親しまれていたそうです





とまあ種を明かすと
もちろん「小豆姫」なんて姫は
どこの文献を探しても
出てこないもので

若くして、
明治中頃以降の善兵衛家を支えた
亀山屋の若女将であった「みか様」を
勝手にモデルにして
カクテル名にさせて頂いた所存です



柚子のピールと一緒に
あま〜くクタクタに似た
カブのコンポートと
槇の香りがする和歌山のジン
「コズエ」を合わせた
フローズンカクテルです

少し芯の残した小豆の
「かめやま」と供に
お召し上がり頂けたらなと思います