再び京都の旅・瓢亭編 part.2 | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

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天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
不定休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F

台風が連発してますね。
毎年毎年異常気象を叫ぶのも飽きてきた。
これがスタンダードとして考えた方が正しい。
週明けは船で島へ。嵐と共に、鈴木です。



旅行記終わらせまーす。
前回の続きです。
人生に一度だけ訪れたい。
憧れの料亭、京都南禅寺・瓢亭さんへ。
「ミシュラン三ッ星」なんて文言では安くて語れない(勿論三ッ星ですが)、圧倒的な世界観と歴史の重みを味わいました。
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「再び京都の旅・瓢亭編 part.2」

憧れの玄関前に予約時間に到着。
既に仲居さんが外に立っており、名前を告げるとスッと中へ招かれます。
「間」と言うか何と言うか、見事です。
急かされる訳では無く「スッと」導かれる。
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左手に池を望み真っ直ぐ回廊を進んだ先、小さな茶室が今日の舞台。
瓢亭本館は4部屋の茶室で構成されており、一部屋一組一回転のみ。
元は南禅寺境内の腰掛茶屋として開店し、400年強。現在当主で15代目。流れる空気に凄みを感じます。
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この茶室は「深泉亭」と呼ばれる明治中頃に建てられた歴史深いお部屋。
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こんな文化財級の部屋で食事出来るなんて!

程なく女将さん登場。

もっと儀式的かと思いきや、世間話なども交えて緊張感無く接される。勿論お客様次第で違うのでしょうが、

あぁ、自分は「瓢亭」に迎え入れられたんだ

と思わせてくれる。
しかし、格と歴史は真っ直ぐ伝わる。
これが本物の、もてなし、ですね。

酒一献。

お料理の始まりです。

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バリバリの茶懐石かとビビっておりましたが、以外や普通に料理屋さんの構成なので安心しました。いきなり飯と汁が出て来る様な本気茶懐石の作法は身に付いておりません(-_-)zzz
その点今宵は、最低限の知識があれば問題無し!

じゅん菜、白和え、明石鯛の造り。
鯛は土佐醤油とトマト醤油お好みで。

ネットリと深く、香りに満ち、溢れんばかりの旨味。
間違い無く、人生最高の鯛で御座いました。

お次は
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アイナメのお椀。大阪だと「アブラメ」と呼ばれますね。

此方は以前朝粥で頂いた海苔の椀を思い出します。旨味の割にはキレッキレのお出汁。大好きな奴です。
マグロ節なのかな?
勿論今回の方がアイナメの分味が豊か。

続いて、八寸。
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来たー。かの有名な「瓢亭玉子」。
良い玉子を適正な時間茹で、適正は場所に適正なタレを適量落とす。
何でもないが、極みの一品。
粽の中身は穴子です。

本日の強肴は、アワビとウニの餡
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ともすれば下品になりがちの一品が、信じられない位上品な仕上がりに。ただただ、夢中で平らげました。

海老、ウド、湯葉の炊き合わせ。
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エンドウ豆の餡が全てを一つに調和する。
私はかなりの海老嫌いですが、魔法にかかった様に「美味」かった。

最後のお皿が何と...
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和牛...。
其れ迄、瓢亭、延いては日本の歴史と伝統に夢うつつでしたが、一気に夢から醒めた。
勿論うまいです。そりゃうまいんだけど...。
瓢亭さんで牛肉が出て来る事には色々意見が分かれると思いますが、私は最後まで「歴史と伝統と瓢亭」を味わいたかったなぁ。和牛は専門店で素晴らしい物が頂けるもの。
いきなり食べてしまったので、この写真は食べ掛けで失礼致します( ̄▽ ̄)
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ご飯と赤出汁、香の物。
エンドウご飯やったかな?
失念...。
キッチリ「締める」お味でしたよ。
ご馳走さま。

水菓子
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菓子とお薄で終了。
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お料理を頂いたと言うより、その時間と空間を頂きました。
これが総合芸術「料亭」の極み、勉強になりました。

その後三条にて...。
あまりに上品な時間を過ごした反動。心がバランスを求めまして...。

ザビエ・ルイ・ヴィトン直営バーにて、
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イェーイ
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イェーーーイ

あぁ、楽し( ̄▽ ̄)

同じく三条の宿で爆睡致しました。

これにて、京都旅行記終了!