トリプル・ジェニパー・ジン‼︎ | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

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天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
不定休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F

一週間、お疲れ様でした‼︎
刻一刻と年末が近付いてますね。
そろそろwhite Lの内装をXmas使用にしなくては(≧∇≦)
冬に良い思い出が少ない、鈴木です。

兼ねてより実験をしておりました、ジンが完成しました。
photo:01


その名も
「トリプル・ジェニパー・ジン」

ジンとは、ウォッカ(無色透明無味無臭)に様々なハーブを漬け込んだモノ。
まず、ウォッカを造らねばジンは造れません。

この時、どんなスパイスやハーブ(ジンの世界では「ボタニカル」と呼ばれる)を何種類使用するか?
・単にマセセーション(浸漬)するのか?
・マセセーション後に再蒸留するのか?
・又は特殊な方法で「インフュージョン(マセセーションによりエッセンスが酒に添加される事)」するのか?

大まかに言えば、それにより、ジンの味が決まります。


「連続式蒸留器」を使い極めてクリアなウォッカを作り、そこにボタニカルをインフュージョンするのが「ロンドン・ドライジン」とされる酒。タンカレーやビーフィーターですね。
photo:02



ジンの起源であるオランダの「ジェネヴァ」。そもそも、オランダ貴族であったウィリアム3世がイギリス国王に迎え入れられた時、ジェネヴァを持ち込み、名前が短縮されて「ジン」となりました。
そのジェネヴァの製法は「単式蒸留器(シングルモルト等使用される古い製法)」を使用する事。連続式蒸留器と比べクリアさは得られない、生産効率が悪い、などのリスクもあるが、よりボタニカル(ハーブやスパイス)のエッセンスが強い酒が出来上がる。
「キレ」のロンドン・ドライジンに対して
「厚み」のジェネヴァ
と言う所かな。

その他のヨーロッパ諸国もジンを造っていますが、どちらかと言うとジェネヴァの製法に近いです。
流通の主流となったロンドン・ドライジンと差別化を図るためと思われます。
単にイギリスが嫌われてる可能性もあるけどww
photo:03



かなりザックリ言うと、ジンとはこんな感じ。

で、何が言いたくて長々と書いたかと言いますとね~、
どんな国、製法であれ「ジン」である限り共通してる事が一つあります。

それは「ジェニパーベリー」をボタニカルとして使用する事‼︎

ジェニパーベリーとはネズの木の実。
苦味と香りのエッセンスを持つ、スパイスです。
鹿料理などにも使われ、北半球で広く分布する。
そもそもジンの起源の「ジェネヴァ」は「ジェニパーベリー」が語源。

ジェニパーベリーなしでジンは出来ないのです。

そんなジェニパーベリーを通常の2倍使用したロンドン・ドライジンがあります。
「SHIP SMITH VJOP」
photo:04


この子に関しては過去のブログ(カテゴリー...酒のウンチク)にありますので詳細はそちらで見て下さい。

そこに当店でさらにジェニパーベリーをマセセーション(浸漬)したのが、今回完成したwhite Lオリジナルジン。
ただでさえ2倍量のジェニパーベリーを使用しているジンにさらに追い討ちをかけたので
「トリプル・ジェニパー・ジン」
なのです。
こういったBARでマセーションした酒を一般的に「インフュージョン」と呼びます。
今回は「インフュージョン・ジン」ですね。

軽く色付いた液体と
爆発的な香り
強い味わい
photo:05



勿論ストレートでの挑戦も受けて立ちますが...
ジントニックなどのカクテルでの使用を推奨します(((o(*゚▽゚*)o)))

カクテルにしても決して失われないジンの香り。
背筋が伸び、明日への活力となる。
ジェニパーベリー酒はそもそも滋養強壮の薬ですから‼︎

これは、BARの、霊薬です。

ジン好きの方、是非お試しあれ‼︎