こんばんメタル
今年も雨の中開催でも屋内だから何の心配もない【 LOUD PARK 16 】へ行ってきて夢のような二日目間を過ごしました。
フェスによくある出演バンドの発表があるごとに一喜一憂し、タイムテーブルが発表されると悲鳴があがる
そんな当日までの楽しみもこの二日目間に各バンドのファンそれぞれの想いを集約させて盛り上がる、HR/HMファンにとって欠かせないイベントとなっていますが
今年もご多分に漏れず最高でした。
最高過ぎたおかげで「ラウパーロス」になる人が俺も含めて続出していますが、余韻に浸りながら気を取り直して振り返ってみたいと思います。
金曜までバタバタしていたおかげで初日はまさかの寝坊。
目当てのひとつSONS OF TEXASの演奏時間帯にはアリーナに入れたので「おおお!!」と唸り声をあげたとたん、演奏終了。。。
最後1曲のラスサビからエンディングまでの1分足らずしか見られずガッカリ、それでも音源で聞いたような迫力はそのままだったのでまた見られると思いアリーナ外のKINGDOM ステージへ
ひとまず無事にこの日この場所にいられたことに乾杯
ラウパーでしか体験できない「朝からメタルを浴びながらビールを飲む」という背徳的行為は堪らない気分にさせてくれます(笑)
その目の前ではLORDS OF BLACKが演奏中。
リッチー・ブラックモアからRAINBOWに大抜擢されたヴォーカリスト、ロニー・ロメロが在籍するバンドとして一躍注目を浴びたという証拠はフロアの人の多さでわかりました。
とっちゃん坊やみたいな見た目とは裏腹にロニー・ジェイムス・ディオにラッセル・アレンがちょっと入ったようなパワフルな歌声は、確かにRAINBOWのとりわけディオが歌った曲にはピッタリだなと思いました。
音はシンフォニックでドラマチックなメロディックメタルで、まあよくある音楽ではあるけどこのバンドを数段上に押し上げているのは間違いなくロメロのヴォーカル。
デビューアルバムと最新作の2枚目のアルバムは元HELLOWEENで同日出演したMASTERPLANのローランド・グラポウがプロデュースしているそうで、そこは音を聞いて後からなるほどなと感じる部分もありましたね。
https://www.barks.jp/news/?id=1000123065
このバンドのこれからも楽しみになるようなライブでした。
次に見たのは日本のALDIOUS
いわゆる" 嬢メタル "というヴィジュアル先行で注目されがちな印象ですが、人気があるのはバンドとしての実力も伴っている確かなものでした。
曲は知らなくても" 歌モノ "として十分に曲の魅力が伝わってきたしステージングも派手、ツーバスドラムにツインリードがメタラーの琴線に触れます。
個人的に耳と目を引いたのはベースのさわ。
このベースの音がとてもいい!
本体の音がいいのはカネさえ出せばそれなりに出力できますが、さわの強めのピッキングタッチがローミッドの抜けがよく、ベースをしっかり鳴らすことができている「ザ・ロックベーシスト」といったところでしょうか。
見た目のふわふわ感とは裏腹に完全なバンドの屋台骨として演奏できているのは反則です(笑)
唯一謎だったのはドラムセットの3つ並んでいるバスドラム(この時点で面白いけど)のサイズが3つとも違う(右から左へ大きくなっていく並び)のに音は変わらないっていう。。。
今は何かしらの機材でどうにでもなるんでしょうけど、ヘッドを見ていたら少なくとも2つは確実に鳴っていた(ように見えた)ので不思議でした。
最後は聞いたことのある「Dominator」で盛り上がって終了。
ALDIOUSにはラウパーに来るような生粋のメタラーを納得させるようなものを持っていると思うのでまた出演してほしいものです。
ALDIOUSのステージを後半から次に出演するMYRATHのために隣のBIG ROCK STAGEへ移動。
この日SONS OF TEXAS(見逃したくせに)と同じかそれ以上に期待を寄せていたチュニジアのMYRATHの初来日のステージ。
BURRN!のインタビューやPVだけしか音以外の情報を頭に入れていなかったので(敢えて)、インターネットが普及してなかった頃のようなワクワク感がどんどん増していく中
サウンドチェックは本人達がやっているという、バンドスタッフは最小限だなというのがわかります。
そして、アラビックで厳かなSE「Jasmin」が流れる中、ベリーダンサー(日本の方w)が登場してから「Believer」でスタート。
アリーナ前方で見ていたんですがイントロのメロディをみんなで大合唱してMYRATHを歓迎。
事前情報ではベリーダンサーとバイオリニストを同行させたいとバンド側から言われていたようですが、ダンサーは日本の方でバイオリニストは不在。
でもそれは些細なこと。
鉄壁の演奏をバックに見事な歌唱を披露するヴォーカルのZaher(ザーヘルって読み方でいいのかな?)、スペクターの6弦でたまに超絶技をさらっと挟み込む細マッチョベーシスト、見た目と体格はドラマーなギタリストもスリリングなリフとソロを刻み込んできます。
やはりドリームシアターのカヴァーバンドをやっていただけあって高度な演奏力と難解なフレーズを難解ではないように聞かせる音楽的センスが素晴らしかったです。
それに、初来日にしてアリーナが熱く盛り上がっているのも、前評判の予想を遥かに超えたライブを披露していたからだというのがわかります。
ギター、ベース、ドラムで作るメタルな土台にキーボーディストがベントレバーとサンプリングを駆使して中近東フレーズを弾き、"あの"独特な歌が乗る、みたいな
ライブの構成要素は割りとシンプルなのに、音の厚みと説得力は見応え聞き応えたっぷり。
新譜から4曲、旧作から2曲の賞味6曲、約35分のステージはあっという間に終わってしまったのでまた来日してもっと長い時間演奏してもらいたいですね。
さて、まだ3バンド分のレポートだけでこの量、あと何回に分ければいいんでしょうか?(笑)
【ばっぱーたしろ出演情報】
★ベースサポート
10月30日(日)@巣鴨 獅子王
LOST MEMENTO
12月25日(日)@真昼の月夜の太陽
【SINGER SONG Co-Write】
美元智衣さん、今井里歩さんのサポートとして参加 +α(?)
★ラジオパーソナリティー
11月1日(火)21:00~21:30
すまいるFM76.7
【Tuesday music night】月1レギュラー出演中。