【鳥谷越明のメーン見解】予想の土台となるポイントが、これほど明確なG1も珍しい。ただ、結論を出すまで大いに悩む難しい命題でもある。さてウオッカをどう評価すべきか?


 ダービー、安田記念、天皇賞・春と東京芝の牡馬混合G1を3勝。説明するまでもなく、歴史に残る名牝だが、前走のドバイDFが2番手からズルズル後退という信じられない負け方。牝馬にはよくある“燃え尽き症候群”で、マックスの能力を発揮するために必要な「気力」がなくなった可能性を否定できなかった。


 馬の心理を正確に調べることは不可能。ここは調教過程、動き、陣営の見立てから総合的に判断するしかない。1週前に5F63秒3という速い時計で強い負荷をかけ、今週はしまいの反応を見る形で1F11秒3(5Fは67秒4)と素晴らしい伸び。調教過程と動きには文句のつけようがない。


 感触を確かめた武豊は「今までで一番いい」、管理する角居師も「すべてうまくいっている」と陣営も絶賛コメントのオンパレード。結論としては、前走は単に相手が強すぎただけ、と判断したい。今回のメンバーで、ドバイDFに出走してウオッカに先着できた馬はいないはず。全盛期より多少パフォーマンスが落ちたとしても、この相手なら素直に本命視が妥当だ。


 対抗も地力重視でカワカミプリンセス。マイル戦の経験は2年前のこのレース(10着)だけだが、当時は半年ぶりの実戦。芝7F【2・0・0・0】でもあり、距離不足とは思えない。新興勢力からショウナンラノビアが▲。1600万戦でハンデ52キロとはいえ、前走Vは時計も内容も圧巻の強さ。未知の魅力にあふれる。


 同コースのクイーンC勝ちが光るリトルアマポーラ、出来の良さが際立っている8歳馬ジョリーダンスも軽視は禁物。大穴候補として、久々に得意の左回りとなるヤマニンエマイユを挙げておく。(フジテレビ「みんなの☆ウマ倶楽部」、グリーンチャンネル出演中)

 【大阪本社検討】今年こそウオッカが勝つ。昨年のこのレースは1番人気で2着に敗れたが、海外遠征で減ってしまった馬体を戻しながらの調整。今年も同じ遠征明けだが、調整過程がまるで違う。マイル戦は【5・2・0・0】とパーフェクト連対、牝馬同士なら力が違う。相手はカワカミプリンセス。ここ2戦は牡馬の強力メンバーに善戦している。レジネッタは速い流れの外枠から桜花賞を制した実績を持つ。昨年のエリザベス女王杯勝ち馬リトルアマポーラの食い込みも狙える。

 ヴィクトリアMは歴史の浅いG1で傾向は定まっていないが、過去3回の1~3着馬を分析。


 ☆人気 06年は1番人気ラインクラフトが9着に沈んだが、2~4番人気が上位。07年は大荒れで1番人気カワカミプリンセスが10着に惨敗。12番人気―9番人気―8番人気で決着。08年は5番人気エイジアンウインズが勝つも2着ウオッカで中波乱。


 ☆前走 阪神牝馬S組が4頭、ダービー卿CT、マイラーズCが2頭。ウオッカは海外遠征帰り。

 ☆騎手 北村宏、松岡はG1初制覇と若手が活躍。


 結論 ◎ウオッカ ○ジョリーダンス ▲ブラボーデイジー