と、芸能レポートのような題名で久々の更新。
とはいうものの、いつのまにか整形外科になって2ヶ月がたった。
この2ヶ月もあっという間に過ぎた。
というのは、生活の変化が非常に多いことがあるだろう。
いくら2年間研修ローテ回ったとはいえ、そのほとんどが
内科。
整形はシロートからのスタートだ。
病棟で奮闘。 オペ室でトラブル。
当直の変化。
など、環境の変化にともなう大変さがかなりある。
救いといえば先輩方がみんなとてもいい先生だということ。
あと、同期がかなりいけてることだ。
どうなることやら。
と、芸能レポートのような題名で久々の更新。
とはいうものの、いつのまにか整形外科になって2ヶ月がたった。
この2ヶ月もあっという間に過ぎた。
というのは、生活の変化が非常に多いことがあるだろう。
いくら2年間研修ローテ回ったとはいえ、そのほとんどが
内科。
整形はシロートからのスタートだ。
病棟で奮闘。 オペ室でトラブル。
当直の変化。
など、環境の変化にともなう大変さがかなりある。
救いといえば先輩方がみんなとてもいい先生だということ。
あと、同期がかなりいけてることだ。
どうなることやら。
研修修了式。 研修医の多い当病院では研修終了日に式がある。
いままでの研修医卒業生数740人。 大学の卒業式のような気分だ。
後期研修に残るもの。他病院にでるもの。医者以外の道を選ぶもの。
その行き先はいろいろだ。
二年間の研修生活。 地獄のような日々。
終わってしまうと、研修開始の日が昨日のように感じられる。
早く終わってほしいと思い続けていたが、やっぱり寂しくもある。
仲間がいなければとうてい続けられなかったであろうこの研修生活。
来年からは科も研修病院もちがうが、この二年間は一生のうちで
かけがえのない経験となるだろう。
うちら2年目研修医が研修を終える中、
当病院の巨匠、感染症内科の部長が定年になった。
1976年12月1日から、30年間。 研修医を育て続け、
抗生剤に厳しい姿勢を崩さなかった臨床医のカガミ。、
「患者を自分の親と思え。 同じ治療でおまえはほんとに
いいと思うのか??」
とは普段の回診でよく聞いたセリフ。 いまだに印象に残っている。
感染症レジデントマニュアル、抗菌薬の使い方考え方。
といった名著を書いた先生方も以前はこの部長の教え子だった。
日本で第一番目の米国感染症認定医。その実力がありながら、
素人の1年目、2年目を育て続け、患者を肉親と同様に
心配し、治療する。
そんな姿勢は医師としての理想であり、将来かけても
追いつけないであろう目標だ。
・・・・・・でもキレるとめっちゃ怖いんですけどね。
大変おせわになりました。
沖縄出身。
国家試験でこういう問題文が出ると1:1
HTLV-1が鑑別にあがる。
しかし、
マイナーな疾患がもうひとつ
それが
糞線虫症だ
糞線虫とは、普段十二指腸に寄生しているが、免疫がおちたりすると
爆発的に広がることがある。
しかもやっかいなことに、グラム陰性桿菌をのせて広がってしまう。
便中はおろか、血液、痰、髄液にまでこの蟲はひろがっていく。
痰から大腸菌。 つまり痰から便の菌が出るわけだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
たとば、52歳女性。 意識障害とイレウス。
痰からE.coliが生えた。
その便をたらして100倍で見た像(生スメアという)
がこれだ ↓
症状がそれらしければ、直腸診で便をかきだしてでも見ることがある。
それだけ重症だからだ。
学生時代みたのとは違い、実際動いていると身の毛がよだつ。
おそるべし糞線虫症。
研修医を題材としたドラマがいろいろある。
それらのドラマの中では研修医の像としては、
「理想に燃えている、純粋、単純、知識がついていかない」
といったものが多い。
ただ現場は違う。 暴れて自主退院してしまうアルコール患者。
家族に引き取られず、転院先もきまらない肺炎老人。
リストカット、 血圧を測り続けて高ければ救急車を呼ぶ常連患者。
検査を拒否し続けて退院を主張する未告知の末期がん患者。
市中病院ではこれらはザラだ。
どれくらい頻繁かというと、15~35人いる受け持ち患者のうち
だいたい5~8割くらいがこういった患者で占められる。
自分が感謝されることはほとんどないといっていい。
<CPA後2台、計3台救急車がきてしまった(泣) 並列駐車パトカーつき>
(見学生撮影)
救急当直も現実的でなければ勤まらない。
CPAできた20代患者。 家族が泣き続ける中、
死亡宣告の1分後には次に来た痙攣患者をとなりで
診察せねばならない。
典型的な研修医像。 そんなのいるはずがないと思う今日この頃。
それと同時に残された初期研修医生活もあと1週間をきった。
怪しい話ではない
「生血輸血。」
・・・・・・・・
一般的に輸血は血液型、不規則抗体の検査、
感染症の検査を通してから行われる。
リスクを防ぐためだ。
ただ、緊急時に献血した場で血液型だけ確認して
患者に投与することがある。 それがなまけつ輸血だ。
血液の講義の講師はこういっていた。
「まあ、いまの時代こんな輸血は行われることはほとんどないよ。」
しかし、この病院では行われている。
外傷性心タンポナーデ、解離性大動脈瘤、動脈瘤破裂、子宮外妊娠
緊急の際にはMAP(濃厚赤血球)が足りなくなるため全館放送がかかる。
「献血のお願いです。
AB型の血液型の型は、ICU横の献血室にて献血をお願いします。」
さすがは沖縄。 列ができることもある。
さらに裏技として、
・タクシーの運転手に同じ血液型のドライバーをあつめてもらう。
・近くのスーパーで全館放送。
・ローカルラジオで流れる。
など。
研修医が狩り出されることも・・・・ (泣)
恐るべし地域拠点病院。
「消化器内科は循環器内科や呼吸器、腎臓にくらべて急変が少ない。」
肝性脳症やアルコール肝障害、化学療法の患者が多く、そんな間違った
概念を持っていたかもしれない。
ある日のこと、
「先生、○○さんが下血してます!!」
いってみると、下血が止まらない。
ベースに肝硬変があって凝固延長、血小板減少著明。
出血傾向は避けられない。
外科を呼んでも
「だめだ・・・ こりゃ止められん。」
バイタルも不安定でICUに運ぶゆとりもない。
そのまま救命処置を続けること7時間。
血圧は下がり続けて亡くなってしまった。
慢性疾患の急変。 腎臓内科でもそうだったが、
それは時に恐ろしい事をあらためて思い知った・・・
先日高齢の患者が間質性肺炎になった。
「ステロイドの治療をしますが、よくなるかはわかりません。
家族の方にも声をかけて会いに来るようにしてください。」
家族 「いや~。いままで長生きしましたからね~。
本人も満足だと思います。
家族も子から玄孫まで、130人くらいいますからね。
囲まれて本人も幸せです。」
・・・・・・
今日会いにきた家族のうち説明を求められた回数は3回。
費やした時間は30分以上。
現在うけもち患者25人。
明日から不安だ。
恐るべし(元)長寿県。
消化器内科をまわって気づくこと。 それは未告知のがん患者が意外に多い。
「むかしは未告知もありましたけどね~。 EBMから言って告知した方が
予後がいいんですよ。 だからうちでは全例告知しています。」
テレビで見たある内地の大病院のコメント。
EBMでいける事も限られているため一長一短が、一理ある。
家族にはじめに話すと
「本人には言わない方向で・・・・」
本人が元気なうちにはほとんどの家族がこう言う。
しかし、治療が進むうちに痛みも増えるし薬も増える。
副作用。管だらけの体。癒えない痛み。
本人の痛みは医者、家族に向かい、耐えられなくなった
家族は、
「やっぱり話したい。」
というケースも少なくない。
とはいえ、その時にはモルヒネ等で本人の意識は朦朧。
ナロキソンをうってから告知。 などという自体もある。
やっぱ全例告知がいいのかな~、と思う今日この頃。
感染症内科。 それはうちの病院の特色のひとつ。
「ブロードな抗菌薬を使うと殺される」 という暗黙の了解
が研修医間にある。
クラビット、シプロキサンをインターン(1年目)が処方すると
呼び出しをくらう。
そのGメン的存在。感染症内科。 影響力は絶大だ。
ただ、感染症内科を回ると基本的な疾患が目立つ。
しかし、基本的な疾患を基本的な観点から見ること。
それがなかなか難しい。
たとえば、、、、、
20代女性。 3日前からの発熱。朝からのshaking chillと側腹部痛
を主訴として受診した。
「あ~、尿路感染症ですねー。 抗生剤だしときますよー。」
シプロキサン処方にて退院。
・・・これをやると殺される。
現病歴は
身長、体重、既往歴、酒タバコ、家族歴、出身学校(小学校、中学校・・・)引越し歴
ペット、water contact, ill contact, 内服歴、渡航歴、抗生剤暴露歴
OB/GYNヒストリー(月経、量、サイクル、帯下、妊娠歴、性交歴、避妊有無、パートナー、相手の大体のstatus)
それに加えて現病歴。
身体所見、検査所見を徹底的に。
この患者は5日前の性交後に排尿をしなかったことからの逆行性感染による腎盂腎炎と診断された。
そしてスメア
所見の記載。 この写真だと、PMN 1-2+ Gram negative middle rod 3+ Phagocytosis (+)
でもって
鑑別診断
probable Urosepsis d/t E.coli(GNmR), R/O urinary tract abnormality
プランは
CTMスタート(第二世代セフェム)
3日目、培養が出てall sensitive E.coliであったため
すかさずABPCに切り替える。
症状軽快し7日目にて点滴抗菌薬offとし、
アモリン経口にて退院。 計14日間治療。
・・・ようやくゴールといった感じだ。