シニアレジデント。 この病院では3年目以上の研修医がこう呼ばれる。

1stレジデント(2年目)とインターン(1年目)が格段に違うように、2年目と

3年目も格段に違う。 


 救急でも内科で入院の患者は2年目が治療方針を決めて経過を見るが

BiPAP、挿管など、適応にこまると3年目に相談することも多々ある。

頼りになるうえ、年は近いため非常に相談しやすい。



 昨日もCOPD増悪の患者が運ばれてきた。 さすがにこの時期になると

BiPAPつけるまであせらずにすることができる。


患者を診おわってから、タバコをふかしてシニアレジデントは一言、


「ふーっ、COPDを診た後のいっぷくは最高やな。」



こんな尊敬すべき先輩と働くのもあと1ヶ月。

4月からは専門も環境も変わる。

がんばれるか不安な今日この頃。



沖縄ではこの時期花見ができる。

満開ではない。 まだ咲いていないのではなく

散り始めているのだ。


 最後に8週間消化器内科だ。

これで2年間の研修生活はおわり。 

気合入れていこう。


sakura

こんな時期になんだか休暇である。

今日は電車マニア(電車男ではない)とどぜうを食べに

浅草に行った。


彼も充実した研修を内地で送っている様子。


来年からどうなるんだろうなー

と思いながらとりあえずどじょうを味わった。


来週からもとの生活に戻れるか不安な今日この頃。
浅草

今は腎臓内科を回っている。 受け持ち患者27人。 

もうちょっと超えるとやっつけ仕事になりがちな人数。


ネフログループこと腎臓内科は主に何か病気を発症した

透析患者。 糖尿病患者。

それに加え、悪性高血圧。劇症型DKAといった重症もいる。


しかしながらもう一つ、GIM(general internal medicine)の一面

も兼ね備えてることは間違いない。

統合失調症の横紋筋融解症。 熱源不明。

などの意味不明な患者もイッパヒトカラゲに入院してくる。


前回入院患者は 主訴:鼻出血


なにをしろって言うんだか。

ま、コミュニケーションの鍛錬にはなっております。

勉強は相変わらず0


 最近主治医になって思うこと。 それは患者と家族とのコミュニケーションの難しさだ。

そういえば学生時代にもトレーニングがあった。

ただ、まったくといっていいほど役に立っていない。


実習の模擬患者はきまって、身なりがきれい、コミュニケーション良好。

社会的常識のある軽症患者。

実際の臨床では、そんな患者めったに来ない。

または来ても忘れるくらい手間取らない。

困るのはたいてい、固まったおじい、おばあ。 

話が通じない持病のある人。 泥酔患者。 アル中、

泣きまくる子供。



DVDとかの病歴聴取の先生は

「一般的にどんな患者さんでも、話したいことは5分くらい

話してもらえれば尽きるものです。」

と満面の笑みで言う。 愚の骨頂だ。

実際は家族が10人くらいいて、検査しようとしても、

「どんな検査ですか?」「聞いてませんけど?」

「結果はどうですか?」

といちいち聞かれるので、

5×10=50分。

日が暮れてしまう。


なんだったんだ、O・S・C・E

訴えられない方法の演習だろうか・・・


やっぱ習うより慣れよってことですね。。




 今の研修病院には、他の地域の病院からしばしば研修の先生がくる。

その時に感じるのは、やはり「言葉のちがい」。 

内地とかなりの違いがある。


たとえば、

 ナート ⇒ スーチャー

 ナザール ⇒ ネーザル

 ジギタール ⇒ レクタール

 トタール ⇒ ??? なんだそりゃ

などなど、キリがない。


やっぱりみんな違うのだろうか。

内地に戻るのが不安になる今日この頃。



今日も救急室勤務。 昼下がり、集中力の下がる15時過ぎ、救急隊からの報告が入った。

「85歳女性、主訴はめまいです!! メニエールの既往あるそうです!」

何事もなかったかのように黙々と仕事を続ける面々。基本的に軽症の通報はこんな感じ。


患者が来た。 「めまいはどうね?」

「よくなっている。いまはないよ。」

自然と2年目以上、上級医の足が遠のいていく。


ところが、

心電図をみてびっくり。 HR=146、波形も微妙。

12誘導心電図にても心房粗動2:1か洞性頻脈か微妙。

Ⅱ誘導でも微妙だし。脱水の話はないし、どうしよー・・・


と困る中。 4年目研修医から、

「アデホス5mg使ったら??」

といわれた。


言われたとおり使うと、 なるほど。2:1の伝導が3:1、4:1になるところがあって、

心房粗動と診断できた。  こんな診断に使えるとは。

PSVTにばっかり使うものだと思っていた。 

洞性頻脈だったらP波だけ残るってわけだ。


結局ワソラン著効で、その日のうちに退院した。

すごいなアデホス。

・・・でも一瞬心臓とまるのは今でも正直恐い。



 うちの病院での研修医1年目はインターンと呼ばれ、ほぼ奴隷。

2年目から振り返っても痛感する。

「メダカはいくら集まってもメダカだ。 研修医は首から上はいらない。」

とは前の某院長の言葉であるが、インターンの頃はほとんど考えなかった。


病棟の仕事といえば、

内科:採血、スメア、採血、スメア・・・。 フォーリー、血ガス、もう散々。

小児科:採血、スメア、採血、スメア・・・。だれか押さえてください、って。

外科:採血、鉤引き、・・・ 当直での縫合処置やギプス固定が唯一の楽しみ。 

産婦人科:採血、モニター観察、NSTの繰り返し。 Happy birthdayの曲を嫌いになるには十分すぎる期間。

救急:患者の初療は原則全部みる。救急車ももちろん。 わからないところまでワークアップして2年目に丸投げ。

    教科書で調べるなんてもってのほか!!


各科でadmissionと呼ばれる新入院のカルテを書いて、プレゼンテーションする時が

唯一インターンが頭を使う時であろうか。

当直は救急当直と病棟当直合わせて8~10回。 

受け持ち患者はtotal O人。



みんな通る道だから上の先生の理解もかなり厚い。

それにしても、

よく耐えたもんだ。インターン時代。



わりと元気な気管支炎の患者に輸液をする時、

うっかり血液検査でCRPをオーダーしてしまった。


上級医の先生が雑誌で読んだ内容を教えてくれた。


「そういった患者のCRPの結果を見て、客観的にわかることは2つある。


① 今日も検査室は順調に作動していること。

② その患者は他の主治医が必要であること。」



・・・つまりいらないってことか(泣)。


ただ子供では指標にしたりするんだよなー。

結果みたら7.50(微妙)


出すんじゃなかったCRP。


 自分のいる病院は沖縄にある。 いわゆる野戦病院的なとろこだ。

内科、外科、小児科、産婦人科。すべての救急を受け入れる。

これは沖縄ではわりと少ないことだ。


その結果、風邪の子供、切迫早産、ハブ咬傷、ただの肺炎から

ファローの低酸素、子宮外妊娠のショック、多発外傷、MIのショック

など、多くの疾患が救急室のカルテ置き場に並ぶ。



これをまず診るのは基本的には1年次研修医・・・。

コンサルトは2年次にすることもできるが、帰宅できるものは

彼らだけの判断で帰すことができる。


こんな病院で研修すること1年半。

はじめは泣きそうだった救急室当直も、少しずつ慣れてきた。

なんでもやってみるものである。