30代、気づけば景色は変わっていた。


世の中の婚活ブログを開けば、

嫌でも目に入る数字の羅列。


「年収600万以上」「できれば800万」「安定の公務員」。


29歳、結婚、焦る。


そんなキーワードで検索を

繰り返していた夜が、

つい昨日のことのように思える。


けれど、気づいたらもう30代前半に入っていた。


あんなに切実だった「20代のうちに」という焦燥感は、どこへ行ったのだろう。


嵐が過ぎ去ったあとのような静けさの中で、

かつての結婚願望はいつの間にか

跡形もなく消えていた。


 「誰かの年収」より「自分の通帳」

「同い年がいい」「自分より稼いでいてほしい」

条件を並べるのは簡単だ。

でも、条件を積み上げるほどに、

目の前の現実がどんどん遠のいていく感覚。

理想のハードルを一段上げるたびに、

自分が何を探しているのか分からなくなっていた。


今の私には、相手の年収を値踏みする

余裕なんてない。


婚活市場という名の品評会に立たされているようで、実は一番興味があるのは、

今も昔も「自分の年収」のほうだ。


 * 30代、この先この仕事でどこまで行けるのか。

 * 自分の足だけで、どれだけの自由を買えるのか。

 * 自分が納得できる「幸せ」の対価は、いくらなのか。


今は自分の人生を整えるだけでいっぱいいっぱいだ。


自分の足元すらおぼつかないのに、

誰かに寄りかかるための「スペック」を

審査している自分に、

猛烈な違和感を覚える。


 「幸せ」を誰かに委ねない覚悟

「年収の高い男性と結婚すれば、すべて解決する」


そんな魔法が解けたあとに残ったのは、

冷ややかな現実と、少しの解放感だった。


相手の稼ぎに依存して手に入れた幸せは、相手の顔色ひとつで崩れてしまう。


そんな不安定な椅子に座る勇気は、もう私にはない。


私が本当に求めているのは、

誰かに養ってもらう安心感ではなく、

「自分一人でも大丈夫」という確信を持った上での、静かな自立なのだと思う。


 結局、いくらあれば幸せになれるのか?


その答えは、まだ見つからない。

でも、20代の焦りを脱ぎ捨て、

30代という新しいフェーズに入った今、

無理に「条件」という名の鎧を着込むのは

もうやめた。


結婚願望が消えたのは、諦めではない。

自分自身を生きるという、

静かな決意のようなものだ。


理想が高くなるのは、

自分に自信がない裏返しだった。


現実離れした夢を追う前に、

まずは自分の足で地面を強く踏みしめる。

30代の私は、私のために稼ぎ、

私のために生きていきたい。




成婚率の高さで知られる植草みゆきさんの戦略は、焦る30代にこそ刺さる。

「選ばれる理由」が明確なメソッドで、現実離れした理想を捨てる覚悟が決まる。

自分の市場価値と向き合い、自立した幸せを掴みたい人必読の一冊だ。












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