[第2話] 幻の百済大寺〜桜井市 吉備池廃寺跡編~ | ふるさとの四季を歩く〜マサの写真ブログ

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【全4話】
〈第2話 桜井市 吉備池廃寺跡編〉
 
 
吉備池は今も現役の農業用ため池です。ここに廃寺跡があることは前から知られていました。それで吉備池廃寺跡と呼ばれていたのです。
 
この何の変哲もないため池で大発見があったのは、1997年のことです。
 

 

 

現在の静かな風景からは想像つきません。ただのため池にしか…(笑)

 

吉備池から南西を望む。中央の小山が香具山です。その後ろは金剛山。

 

 

 

吉備池から真西を望む。中央の小山が耳成山(みみなしやま)です。家の屋根と同じ高さかあ(笑)

 

 

 

吉備池から真東を望む。遠くは宇陀高原です。

 

 

 

灌漑期が終わって、ため池の水位が低下しています。

 

 

 

堤防の草刈りはしっかりされていますが、あまり関係者でない人(筆者のような変人)が来ることはないのでしょう。

 

 

 

さて、吉備池の地下にどんなものが眠っていたか?

 

下の写真は、1997年2月28日朝日新聞です。

百済大寺は舒明天皇が639年建て始めたとされる、日本で最初の官寺。それが見つかったという。大発見です。

 

 

 

巨大な金堂基壇と塔基壇が現れました。

 

 

 

筆者も参加した当時の現地説明会の様子。ぎょうさん来てはる。

 

 

 

金堂基壇。良質の土で突き固め(版築工法)られています。

 

 

 

金堂基壇の西の基壇には高さ90メートル級(大官大寺級)の九重塔?が建っていたという。

姫路城よりも高い!

 

 
 
吉備池廃寺跡の百済大寺は673年飛鳥京へ移って高市大寺となります。高市大寺の場所はよくわかっていません(知りません)。
 
この後、高市大寺は、藤原時代(藤原京)に大官大寺へと移ります。この大官大寺跡は桜井市から飛鳥へ行く途中にあります。バイクで十分ぐらいかな。
 
ということで、大官大寺へも足を伸ばします。
 
(第3話 幻の百済大寺〜明日香村 大官大寺編~へと続く)