枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
7月28日に枚方市議会 会派 連合市民の会として、「今後の枚方市の支援教育についての緊急要望書」を、枚方市伏見市長と枚方市教育委員会の尾川教育長に提出し、意見交換を行いました。
- 「今後の枚方市の支援教育について」で示された支援学級での授業内容及び時数の変更、それに伴う通級指導教室の利用について等、不十分な内容であったにもかかわらず説明も十分に行われなかったことは乱暴なやり方であったことは否めない。その課題整理をおこない、「学びの場」の拙速な変更を行うのではなく、撤回も含めて再検討を行うこと。
- 支援学校を選ばず、「障害」の有無に関係なく、集団の中で育ちあうことを願い、地域の学校に入学されている子どもたち及びその保護者の思いに寄り添うこと。
下の朝日新聞の記事のまとめ方が分かりやすかったです。
枚方市教育委員会としても、保護者説明会を開催するなど、説明には努めてはいますが。。。
教員としても見たことも、担当したこともない人が多いのが、今の現状ではないでしょうか。
令和4年(2022 年)6月版保護者向け資料より
議事録では、以下のような意見があり、学校、教員側の解決しなければならない課題も大いにあるように思われます。
- 指導者の質に格差がある。個別の教育支援計画の作成・活用、インクルーシブ教育システムの理念を含む障害者権利条約、関連法令や対応指針等の基本的な理論や解釈を、現場の教師に浸透させることが必要。
- 通級による指導の担当教師の資質の担保にあたり、特別支援学校教諭免許状のみで十分なのか検討すべき。
- 言語障害・難聴の通級担当教師の養成・研修には大きな課題があり、学習指導要領で自立活動を参考にすることが明記され、個別の指導計画作成が義務づけられたにもかかわらず、教師が自立活動の理念を学ぶ機会が得られていない。自立活動の理念を踏まえた個に応じた通級による指導が展開されるよう、取り組んでいる。
「すべての子どもたちが、地域でともに育ちあうよう『ともに学びともに育つ』教育の充実に努めている」と言いながら、いきなり配布したのは、「来年度から、クラスから引き離し、別室での授業時間を増やす」という内容の通知に仰天された方も多く、その中で多くのご意見を頂きました。
今回、会派の野村議員が要望書をまとめて下さいました。私としても今回の教育委員会の対応は、唐突過ぎて何が起こっているのか?ということが、今でもすべての状況は飲み込めずにいます。(今日の教育長との意見交換、また息子からのヒアリングを通じて少しクリアにはなりつつあります)
引き続き、保護者の方からの情報、学校からの情報など総合的にインプットさせて頂きながら、一人ひとりの笑顔を実現するために何が必要なのか、私にできることは何なのか、答えは現場にしかないような気がします。