枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。

 2022年6月1日、枚方市議会令和4年6月定例月議会を前に「建設環境委員協議会」が開催されました。副委員長として初めての委員協議会でした。

 

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都市計画道路牧野長尾線整備に伴い、一部埋め立てられる長尾大池

 

 協議会冒頭、副市長からの挨拶では、諸々の案件と京阪ホールディングスと枚方市との「持続可能な地域社会の実現に向けた包括連携協定」を結んだことに触れられました。

 

https://www.keihan-holdings.co.jp/news/upload/220511_keihan-holdings-kyoutei.pdf

 

 

 建設環境委員協議会 案件 
  1. 枚方市立火葬場(やすらぎの杜)の指定管理について
  2. 禁野小学校の設計・工事の事業者選定について
  3. 学校トイレ整備に関する取り組みについて
  4. 市街化調整区域内における開発行為の許可について
  5. 都市計画道路長尾杉線及び牧野長尾線の整備工事について
  6. 都市公園の指定管理等について
  7. 枚方市自転車駐車場の指定管理について
  8. 私設メーター取替費用補助事業の見直しについて

 

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2.禁野小学校の設計・工事の事業者選定について

 高陵小学校と中宮北小学校の学校統合に伴う禁野小学校の新校舎建設については、令和8年度内の開校に向け、設計施工一括型デザインビルド(DB)方式を事業手法とした総合評価一般競争入札により事業者選定を進めてきました。
 この度、本市の附属機関であり、有識者で構成される「禁野小学校設計施工(DB)事業者審査会」(以下、「審査会」という。)より、落札候補者の答申を受けたことから、選定の結果等について報告するものです。

 

枚方市立禁野小学校整備事業
  1. 事業期間
    • 契約締結日 〜 2026(令和8)年7月15日
  2. 事業内容
    • 【設計業務】基本設計、実施設計 
    • 【建設工事】旧校舎解体工事、新校舎建設工事
  3. 落札候補者
    • 前田組・浦辺設計共同企業体
  4. 落札金額
    • 30億7,800万円(消費税抜)

 

スケジュール
12月〜 旧校舎解体工事、2026年7月 新校舎完成予定
2022(令和4)年5月 2022(令和4)年7月 文化財試掘調査(状況により変更の可能性あり)
2022(令和4)年7月 2023(令和5)年6月 基本設計
2022(令和4)年12月 2023(令和5)年5月 旧校舎解体工事
2023(令和5)年7月 2024(令和6)年8月 実施設計
2023(令和5)年8月 2024(令和6)年3月 文化財本調査(状況により変更の可能性あり)
2024(令和6)年6月 2026(令和8)年7月 新校舎建設工事

 

 

 

各委員の主な質疑(要旨)

  • ZEB、再生可能エネルギーの活用とは具体的に?
    ⇐ 断熱化、空調・LED・太陽光発電パネルの設置など。また、落札者はZEBプランナーとしての実績もある
  • 友好都市の四万十川市の木材を活用すると聞いたが?
    ⇐ 今回、要求仕様書に入れた。図書室などで活用することになる
  • 選定時の配点について、技術点50:価格50とした理由と採点の方法は?
    ⇐ 価格を重視した。1項目ずつ選定委員の合議で決めた

 

 

3.学校トイレ整備に関する取り組みについて

 学校トイレにおける洋式化・ドライ化・ユニバーサル化については、2023(令和5)年度までの全小中学校整備完了に向けて、集中的に取り組んでいる。2024(令和6)年度以降は、「枚方市学校整備計画」に基づき、老朽度合い等に応じて順次工事を行う、計画的改修に移行する。
 教育現場のトイレ整備については、より多くの子どもたちがストレスなく使用することができる内容が求められ、不断の見直しは必要であり、これまで集中的に行ってきた整備内容を検証した上、基本的な考え方を整理し、2024(令和6)年度以降の整備工事に反映させる。

 

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スケジュール
今年度中に「(仮称)学校のトイレ整備における基本的な考え方」策定
  • 2022(令和4)年度
    1. 学校トイレ整備に関するアンケート調査(複数回行うことも検討)
      対象:児童、生徒、教員、保護者アンケート実施に向けて、教育委員会事務局等関係部署、性的マイノリティの方、要支援児童等、学校のトイレ研究会*との意見交換等
    2. 「(仮称)学校のトイレ整備における基本的な考え方」策定
      ※学校施設整備検討委員会(庁内委員会)にてとりまとめ
  • 2023(令和5)年度〜
    • 「枚方市学校整備計画」を踏まえた設計委託を実施
  • 2024(令和6)年度〜
    • 工事着手

 

 

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各委員の意見(要旨)

  • 整備と同時に運用(児童生徒の使い方)のあり方も検討してほしい
  • 箕面市で先進事例があると聞くので参考にしてほしい
  • アンケートの時期を急ぎ過ぎていないか?
  • 他市では「学校のトイレ整備における基本的な考え方」をまとめているのか?
    ⇐ 大阪府の中核市でまとめたところはない

 

 

5.都市計画道路長尾杉線及び牧野長尾線の整備工事について

 東部地域における道路交通網の強化を図るとともに、周辺道路の交通混雑の緩和や安全・安心な歩行空間の確保に加え、防災機能の強化を図るため、長尾杉線及び牧野長尾線の整備を進めている。
 今般、2021(令和3)年度に工事着手した長尾杉線の整備工事の内容変更並びに長尾杉線及び牧野長尾線の新規整備工事の内容について報告する。

 

内容(工事概要)
2025(令和7)年度全区間完成を目指す!

 

(1)長尾杉線(杉工区)道路整備工事(その2)【工事内容の変更】
  1. 渇水期内(11 月から6月)に水路工事を完了する為の仮設排水管の増設
  2. 施工順序の変更に伴う流用予定掘削土の仮置き
  3. 鋼矢板打設工法の変更
  4. 歩行者及び通過車両の安全性を確保する為の迂回路の設置

期間変更:2021(令和3)年6月25日から2022(令和4)年9月30日まで

 
(2)長尾杉線(杉工区)道路整備工事(その3)

工事期間:契約締結日から2024(令和6)年1月31日まで

 

(3)長尾杉線(杉工区)道路整備工事(その4) 

工事期間:契約締結日から2023(令和5)年11月30日まで

 

(4)牧野長尾線(7工区)・長尾杉線(長尾工区)道路整備工事

工事期間:契約締結日から2026(令和8)年2月27日まで

 

 

 

各委員の主な質疑(要旨)

  • 信号設置が不可欠な交差点がある。設置の見通しは?
    ⇐ 信号を設置しなければ、開通できない。牧野長尾線と交野久御山線の交差点:令和4年度中、長尾杉線と国道307号線の交差点:令和5年度中の設置見通し

 

 

6.都市公園の指定管理等について

 各都市公園については、指定管理者の積極的な提案による自主事業の実施や民間事業者のノウハウを生かした管理運営が行われており、利用者アンケートでは高い満足度を維持するなど、利用者サービスの向上が図られている。指定管理者の指定期間の満了に伴い、今後も利用者サービスの向上や、更に効率的・効果的な施設の管理運営を図るため、令和4年度において次期指定管理者の選定を行う。
 これまでは王仁公園、中の池公園及び香里ケ丘中央公園の指定管理区域をプール等の有料施設のみとしていたが、次期指定管理では公園全体に拡大するとともに、新たに東部公園を加えた5公園を一括して選定を行う
 また、王仁公園については、令和4年3月に策定した「王仁公園 再整備と管理・運営の基本方針」を踏まえ、公募設置管理制度(P-PFI)を活用して、一部区域で公園の魅力向上につながる新たな公園施設の設置運営事業者を公募する。

 

内容
①指定管理者制度により管理する公園・緑地

2023(令和5)年4月1日から2028(令和10)年3月31日までの5年間

 

②公募設置管理制度(P-PFI)の導入対象公園

2023(令和5)年4月1日から2033(令和15)年3月31日までの10年間
※公募設置管理制度(P-PFI)の更新は1度限り可能:2043(令和25)年3月31日までの最長20年間

 

 

市内5公園緑地の指定管理区域図
運動施設、駐車場だけでなく、公園全体を指定管理区域に

 

 

 

 

 

各委員の主な質疑(要旨)

  • 管理水準の確保をどのように図るのか?
    ⇐ 要求水準を定め、土木部で確認していく。また提案時にはサービス向上の提案も求めていく
  • 指定管理者を1者にすることは現実的なのか?
    ⇐ 事前のサウンディング調査にて効率的効果的になると判断した
  • 指定管理者選定時の総合評価のあり方は?
    ⇐ 内容、技術点にウエイトをおきたい。最終は選定委員会にて決定する
  • 王仁公園で行うP-PFI事業について、なぜこの場所を設定したのか?
    ⇐ 現在バレーボールコートがあるが利用頻度が非常に少ない。またサウンディング調査では利用意向を持った事業者がおられた
  • P-PFI事業での収益の扱いは?
    ⇐ 事業者が利益を生み出す。一部は公園の収入として扱い管理に当てられる。その額などは選定委員会で決定していく
  • P-PFI事業は一度契約すると10年間、更新すると20年間と長い間公園を占拠することになるが、その期間の設定は適切か?
    ⇐ 都市公園法で定められている通り。ある程度の契約期間を確保することで、事業者は建物などの投資をすることができる

 

 
 
一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 今回も建設環境委員協議会では、8案件。意外と重いテーマで多くの意見が出ました。本当に住みよいまちとは?住みたいまちとは?災害に強いまち、まちの価値を上げるんだという観点で物事が進んでいなるような、いないような。手綱さばきを間違えれば奈落に落ちそうな危うい隘路を歩いているように思えています。結果、市民一人ひとりの笑顔!につながる確実な歩みとは?引き続きそれぞれの案件をフォローをしていきたいと思います。