課題① 不明水(汚水管への雨水の流入)に対する対応状況と今後の対策
そもそも、枚方市では、下水道の整備が比較的遅かったため、汚水と雨水をそれぞれ別の下水道管で流す「分流式」が採用されています。一方、早く下水道整備を始めた都市部(例えば東京都区部や大阪市などが代表的)においては、一本の下水道管で流す「合流式」が主流のようです。
この「分流式」にもかかわらず、雨天時に汚水管を通る水の量が急激に増えてしまうのが「不明水」です。
以下、枚方市HP「水となかよく暮らせるまちへ!~私たちが水をコントロールしています~」からの引用です。
枚方市では、下水道計画区域全域で汚水と雨水を別々の管で排除する分流式下水道を採用していますが、雨天時の汚水量が晴天日の2倍以上に達することもあります。
この原因として、道路に埋設されている汚水管の老朽化による「ひび」、「すき間」等から雨水が混入していることや汚水管に雨樋などが誤接続されていることが考えられます。
そこで、枚方市では不明水を削減するため、汚水管の改築工事や不明水の流入量が多いと考えられている地域で流量調査を行っています。
そして、その対応状況は?
処理できる水の量は限られる訳ですから、処理場に流れ込む流量の調整をどうにか行うしかありません。
一日の中での流量調整は、敷地内の流量調整池を使っているとのことです。
豪雨時の流量調整には、以前使われていた下水処理場(2カ所)を使っているとのことです。下の写真は、現北部処理場。京阪樟葉駅の近くにあります。
そもそも汚水管にどこから雨水が流入しているのか?ということになります。これについては、枚方市の水道局の役割とのこと。流量計などで監視し、流入箇所の特定をしていっているとは聞いていますが、具体的に今後チェックしていきたいと思います。