突然、市の保健センターから届いた「風しん抗体検査及び風しん定期予防接種クーポン券在中」

普通の人は、なんじゃそりゃ!?と思いますよね。しかも、送られてきた封筒には、背景がほとんど書かれていない。
「一体、風しんってなんやねん!?」と思い、今回私の分かる範囲で調べてみました。
 
 
風しんの予防接種事業とは。。。枚方市の予算額 9億3,758万円
まず、枚方市の予算書の概要にもありました。
【事業概要(一部要約)】
妊娠を希望する女性、その配偶者及び妊婦の配偶者を対象にやってきた風疹抗体検査の全額助成と抗体値が低い人への予防接種用の一部助成をやってきたが、今回国の追加的対策を受けて、拡充を行うもの。
【今回の充実内容】
抗体保有率の低い39〜56歳(昭和37年4月2日〜昭和54年4月1日生まれ)の男性について、風しん抗体検査の無料実施と抗体が低い人を対象に定期予防接種を実施する。
【予算】
財源:国庫支出金 2,008万円、府支出金 1,376万円、枚方市 9億374万円
合計 9億3,758万円 ← なかなかビッグな事業です!
 
 
まず、抗体検査を受けてから、抗体が低いと判明した場合、予防接種を受ける。それを無料で行うとのこと。
<クーポンの有効期限は2020年3月31日>← 忘れそうな微妙な期間
 
 
 
風しんとはどのような感染症なのか
さて、そもそも風しんとはどのような感染症なのか。
 
【風しんとは】(抜粋)
風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる急性の風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症。

感染すると約2~3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。風しんの症状は、子どもでは比較的軽いのですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が、2,000人~5,000人に1人くらいの割合で発生することがあります。また、大人がかかると、発熱や発疹の期間が子どもに比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされています。

また、発疹の出る前後約1週間は人に感染させる可能性があります。

風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風しん症候群)子どもが出生することがあります。(妊娠1ヶ月でかかった場合50%以上、妊娠2ヶ月の場合は35%などとされています)。妊婦の周りにいる人(妊婦の夫、子ども、その他の同居家族等)は、風しんに感染しないように予防に努める必要があります。

 
【風しん排除に向けて】
厚生労働省は、原則として全例にウイルス遺伝子検査を実施することで、確実に風しんを診断することとしています。また改めて定期予防接種に対する積極的な接種勧奨を行うとともに、妊娠可能女性とその家族への予防接種の推奨、また産褥女性に対する風しん啓発を行っており、2020年度までに風しん排除の達成を目指しています。
【厚生労働省の目標】
(1)2020年7月までに、対象世代の男性の抗体保有率を85%に引き上げる
(2)2021年度末までに、対象世代の男性の抗体保有率を90%に引き上げる
 
 
風しんの発生状況は?
感染報告数は、2018年は2,917人、男性30〜49歳が全体の51.1%  ← 今回対象でない30〜38歳も明らかに少ないとは見えませんが…
風しん累計報告数の推移
 
年齢群別接種歴別風しん累計報告数(男子)
年齢群別風しん累計報告数割合(男女別)
 
 

いずれは検査・予防接種するなら、いつ感染するか分からないですし、早めがいいですね。

私も早速、月曜日に検査の予約をしてみます。

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

また、厚生労働省からの要請による実施なのでしょうが、「クーポン券送りましたので、受けるなら受けてね。」というようにも感じられる封筒の中の文章のように思いました。市として風しんの撲滅にどれだけやる気があるのか、対象者のどのくらいの割合が検査したかという実績とともにチェックしていきたいと思います。