浅草演芸ホールは、昼夜入れ替え、昼の公演は立川談幸師匠以外は、あまり推しがいないので、夜公演のみを鑑賞。実際、昼夜入れ替えなしで何度か見たが、椅子が悪いから、疲れる疲れる。末廣亭に比べて演者の持ち時間が、5分ほど長いから落語好きにはたまらないが。しんどい疲れる。
翌日の11日は新宿末廣亭へ。桂宮治さんの真打ち昇進以来だが、あまりのソーシャルディスタンスにびっくり。前日の浅草の立ち見、満席が嘘のようだ。桂文治師匠の善光寺の噺は2度めだが上手い。目当ての三遊亭圓楽師匠は、酔っ払いの一席、地方の近くの市民会館での2人会や東西名人寄席にはたいてい見に行ってるが、やはり市民会館とは、歴史ある寄席とは雰囲気が全く違う。真正面、まぢかで聞く落語は格別だ。
関東の寄席の客に聞くと、圓楽師匠は偉そうにしているから、関東では人気ないとか。だが、僕は好きだ、圓楽師匠を見に来たのだろう、師匠の出番前、2人くらい前に、僕の座席の1席あけて右に若い女性が座ってきた。遊雀師匠が終わると、そそくさと帰ってしまった。3年ほど前か、20代であろう、三遊亭圓楽師匠だけの落語を聞くため、神奈川県、静岡県、愛知県まで独演会を欠かさずみている女子がいた。末廣亭で何度か見たし、少し話したこともあったが、圓楽師匠が終わると劇場を出て行っていた。最近見なくなったがどうしているのかなあ。
同様に神田伯山ではなく、師匠の神田松鯉師匠を見るため、東京の講談の定例会などに、あししげく通っていた30代の女子もあまり見なくなった。
神田松鯉師匠は、まだまだお元気そうだが、三遊亭圓楽師匠は、もともと痩せていたが、頬のこけかたが著しい、顔色も腹黒じゃあない、病んだ黒い顔色だ、いっときは、少し心持ちふっくらしていたのに、健康面が心配だ。
落語や講談の演者も、いつ何時、どうなるかわからない、見る観客の僕だっていつ病で床にふせる、また逝くかわからない、足腰丈夫でないと寄席には行けない。
昔、東京出張時に立川談志師匠の病み上がりのあと独演会があった。行こうか迷ったが、季節外れの風邪をこじらせ熱があったので行けなかったが、今もずっといっときゃ良かったと後悔している。三遊亭圓楽師匠、林家正蔵師匠、神田松鯉先生、玉川太福師匠が好きな演者だ。ついで、神田伯山、桂宮治か、やはり後の2人はいま、一番脂がのってるから、一番迫力がある。