末廣亭は、11日から20日までの新春興行は終了し、21日から30日までの通常興行で公益社団法人芸術落語協会の公演だ。新春興行では顔見せと言う意味もあり、短い持ち時間で多数の芸人が登壇するので豪華だが、落語を聞きにきたファンには物足りない。昼12時から始まる昼寄席の主任は三遊亭遊三師匠、夜寄席は瀧川鯉八さんだ。

公演のめあては、ねづっちさん、ナイツさんの漫才、青年団さんのコント、玉川太福さんの浪曲、柳亭小痴楽さん、一番は神田松鯉師匠、人間国宝の講談だ。PCR検査のあとアパホテルに2泊して寄席に通うのは、松鯉師匠の講談を聞くために他ならない。




平日だからか、昼寄席は10数人と非常に少ない。ねずっちさんには、お題をPCR検査とかけてとリクエストしたら、ふなっしーのなかみととく、妖精(陽性)かどうかが気になります。やはり上手い。神田松鯉師匠は、忠臣蔵外伝、アマノヤリヘイを演じた。

柳亭小痴楽さんの代演で夜公演の主任瀧川鯉八さんの師匠の瀧川鯉昇師匠が登壇。静かにボソボソ話すマクラが非常に好きだ。

末廣亭で大阪落語枠で出演した笑福亭べ瓶を聞いたが上手い。なかなか上手い。

次にNHK新人大賞を受賞した笑福亭羽光さんの創作落語、なかなか面白い。

玉川太福さんは、天保三国志を演じた。

夜寄席の中休憩のあと、ドシドシ客が入ってきた。しかも年配じゃあなく、若い男女ばかり、

末廣亭も浅草演芸ホールなど演芸は、入場料だから、食事などで、外に食べにでかけるのはできない。出たらまた、3000円を支払わなければならない。

代わりに一度入ると入れ替えなしだから、昼の12時から夜8時までずっと見れる。

だから、18時半から1500円と夜間割引はしているが、大勢の若者が終盤押し寄せたのは、トリをとった瀧川鯉八さんの人気によるものと初めて知った。

登場したが、頭をあげたら、右の頬に右手でVサインし、ファンに一声。人気絶頂期の桂三枝さんのいらっしゃいみたいなギャグを思い出した。顔は瀧川鯉斗さんみたいなイケメンではなく、ピエール瀧に似た風貌だ。創作落語だが、長崎の魅力、食べ物、レストラン、観光スポットを紹介する独特の落語だった。大盛況のまま、終焉を迎え、宿泊先のアパホテル歌舞伎町タワーホテルに向かった。