毎回イタリアに行く度に、私の体はおかしくなる。
 
旅疲れかな。。と思うけど、やっぱり食事だろう。
 
 
 
 
ピザは金曜日のお決まり。
日本のカレーライスに当たる。
 
 
イタリア料理は世界一健康的な料理として紹介されてたりもするけど、それは南の地中海料理だと思う。
 
 
旦那の故郷、エミリアロマーニャ州で食べられているものは、パスタ、パン、ハム、肉。
 
 
 
 
 
このボローニャの伝統的なサンドイッチを見ても分かるように、野菜がない。
 
 
 
 
 
 
カペレッティ。
 
 
 
お義父さんのお手製。
ポテトは野菜の部類だけど、緑黄色野菜が出ないのです。
 
 
そして、トスカーナ州を旅行していても同じだった。
 
 
 
小麦粉を水で練って細くして、グラナパダーノをふんだんにかけたシエナ地方での郷土料理。
要は、うどんのグラナパダーノかけ!!結構いける。
 

こうやって旅をしながら気づいたのが、
北イタリア料理には、全体的にビタミンAやDを含んだ食事が出ない。


キノコ、マグロやカツオなどの赤身の魚。
ニンジン、緑の葉っぱの野菜。
一切食卓に出ない。
 

一度シエナ地方でキノコのリゾットを注文しようとしたけど、季節じゃないから作れないと言われた。
ではメニューから消しておけ。
 
 
免疫力の王様、毎日食べなくてはと日本で言われているニンジンを、義両親と食べたことがない。
 
 
 
 
ホテルの朝食にも野菜はなかった。
 
 
 
 
旅行から帰り、私が米禁断症状を発症していて、コメコメうるさくて、優しいパパはミラノ風の黄色いリゾットを作ってくれたんだけど、ごめん、もう白米しかあかんねん。。。とご両親に申し訳ないけど白米を自分で炊く。
 
 
ちゃうねん、あなたの食事は美味しいねんけど、もう体がおかしいんです。
無理なんです。。。
と一応、パパのリゾットも食べる。。
 
 
 
トマトとレタスは食事によく出るけど、ブロッコリーやほうれん草が全くでない。
 
 
ママの病気、もしかしてビタミンAやDの欠如が原因でないのかな。。。

 
ビタミンA不足は免疫力下げて視力下がっていくし、
ビタミンD不足は、骨が軟化して背骨が曲がってくるという。
正にママは今その状態。。。
 
 
調べると、まだはっきり立証されていないけれど、多発性硬化症の多くの患者のは、日光浴時間が少ない等の理由で、ビタミンDが不足していて、食生活を改善することで回復した方もいらっしゃるそう。
 
 
ママ、凄い偏食で、好きなものしか食べない。
塩分が好きで、パルメジャーノレッジャーノは塩分の塊なのに、そこに塩振って食べる。
 
 
指差しカツオとマグロを毎日食べたらいいかもよ。
指差し人参とブロッコリーも毎日食べろって日本人は言うよ。
指差しママが好きな加工品や、ハムやプロシュートは塩分も多いし、もう食べない方がいいんでない?
 
 
と旦那を通して提案するけど、
 
 
「魚??嫌い!

ニンジン??嫌い

マッシュルーム????

大っ嫌い!!!」

 

 

と断固として拒否。

 

 

 

 

旦那の家から東に30分のコマッキオはウナギの産地。

 

ウナギは栄養価の塊!!

ビタミンA、ビタミンB1・B2、ビタミンD、ビタミンEが豊富で、ミネラルでも亜鉛、カルシウムが豊富。

 

 

私がアドバイスして、男二人はすがる思いでウナギを買いに行って、ママに食べさせようとするけど、

 


「ウナギなんて嫌い!!」

 

と一切食べない。
 
 
ちゃうねん、好きとか、嫌いとかではないねん。薬やと思って食べろ!!
 
 
と自分の母だったら口に放り込んでやるけど、義母だからどうしようもない。。
 
 
こういう時、男って母に弱い。
私は男兄弟がいますが、兄弟は母が嫌ということはさせたくない。
母に優しいんですよね。
でも、親でも間違えている時はある。

女の私は、そういう男兄弟を弱虫!!と思い、母に、お母さんのそういうところは間違えている!!と同姓としてズバッと言える。

それを後年、母が、「息子たちから私が間違えているなんて言われたことがないから、あんたの反抗期は戸惑った。」
と言われたことがある。
 
 
愛の表現の違いで、私は義母に良くなってもらいたい思いでアドバイスするのだけど。。。
 
 
結局優しい義父と優しい息子は、母の頑固さに勝てず。
 
 
今日も塩を片手に義母は食事をしているのだろう。
 
 
 
 


 左足が麻痺してもう自力で動かせられない。
旦那が、空港で会うなり一番に、お祈りをしていた。
 朝日が昇って静かで神聖だった。