イタリア、ドライブ旅行で大変なのが、駐車場問題とZTL(zona traffico limitato)、あと、アウトヴェロックス(自動速度取り締まり機)。

 

 

イタリアは、世界遺産保護のため、遺跡都市の中には、住民や特別許可証がついた車しか入って行けません。




 小さなごみ収集車。



レンタカーを借りて、イタリア旅行する方、本当に気を付けた方がいいです。

 



イタリア人ですら、ZTLゾーンが複雑すぎて、また、ヴェロックスが罠のように張り巡らされていて、知らない都市に車で行くと沢山切符を切られます。

 

 

 

 


 

旦那ちゃんは、数年前用事があり、両親の車を借り、一人で車で行ったことがない世界遺産都市ボローニャを走り回った。

 

 

 

その一年後、旦那ちゃんの顔とナンバープレートがくっきり映った写真と共に、

800ユーロ(約10万円)

もの罰金が義両親のもとに来たそうです。

(どんだけ違反場所ウロウロしたの!!滝汗)

 

 

 

あと、今はそうでもないですが、昔はジプシーが多かった。

ジプシーよりの車両盗難や、車両荒らし窃盗など事件が多発していたので、義両親は路上駐車をすることは怖いと思っている。

 

 

 

こういう面倒もあり、義両親はあまり知らない土地に行きたくないみたいです。

 

 

 

大学時代、友達とローマとナポリを旅行したことがあります。



その時、確かに子供を含めたジプシーが、有名な教会の前やバスの中に沢山いて、カバンを前で抱えて持っているのに、平然と私の目の前に来て、抱えているカバンをその子供たちと女性たちが数人がかりで開け、中をまさぐられた。

 




引用先 



まさにこんな感じ!

私は前にショルダーカバンを抱えているのにワラワラとやって来て目の前でカバン開けられた。


 

私と友達は驚いて、大声を上げたけれど、イタリア人たちは関わりたくないのか誰も助けてくれなかった思い出があります。

あの時盗まれたのは、ラッキーにもカメラのケースだけだった。

カメラはコートの下に隠していたから助かった。

ジプシーがいるとは聞いていたので、靴の中敷きの下にお札やクレジットカード入れたりしてた。でもまさかあんな風に近づいて来ると思わず、ショックだったなあ。。




 

 

今は、そんなことはしなくていいし、普通にカバンを持って歩けるので、かなり治安は良くなったと思う。

 

 

でも、田舎から出ない義両親は、ずっと遺産都市は怖い場所だと思い続けている。

 


 

今回、ZTLゾーンであるフィレンツェに行こうと心が向いたのは、義母が車いす利用者になり、障害者特権を活かせると思ったから。

 

 

ZTLゾーンは、身体障害者証を持っていると入って行ける地域が多いのです。

 

 

でも、きちんと調べず行って、失敗。



国が発行した障害者証だけではダメで、

フィレンツェ市が発行した専用の証明書が必要で、しかも申請は訪問日の4日以上前に行うこと、ともう決まりだらけ。


わざと不便にして発行しないようにしているとしか思えない。。。









他の車が入っているからと、ついて行って街に入り込み、監視カメラで切符切られますのでご注意。





 



 

町のかなり中まで車で入って行けるので、次回があるのならば必ず申請していきたいと教訓になりました。

 


 

 

 

 

 

 

 

義母が見たかった大聖堂は行列で、車いすだし、諦めて周りだけみました。

 

 

 

 

 

 
旦那ちゃんは建築を勉強した上に美術が大好きなので、博士のように、この石はどこから来たのか、こっちは何世紀のシンボル、あっちは何世紀、これはミケランジェロの建築デザイン、このダビデ像は頭と手が不一致だけど、当時こんなに筋肉を再現した彫刻は珍しかった。というのもミケランジェロはゲイだった上に死体安置所に入ることができた。



 
 
などなど、豆知識をいっぱい義両親と私に説明してくれますが、知識豊富過ぎて覚え切れず、もう半分以上忘れちゃった。。。←ちゃんと聞いてあげろ。
 
 
 
その後、トスカーナ地方の要塞都市を巡りました。
 

 



 

 

世界遺産サンジミニャーノ。

 

 

 

 
 

Colle di Val d'Elsa
 
 

 

 

 

車窓より。

 

 

 

私はこの村たちは知らなかったのですが、イタリア人たちには有名だそうで、

今回の旅行がイースターホリデーと重なり、

 

 

 

 

 

 

 

大渋滞。

サンジミニャーノの駐車場待ちしている車の行列で、恐らく1時間待ち。

 

 

サンジミニャーノは義母が子供の頃遠足で行ったことがあり、坂が多いから車椅子押すのも大変だし、並んでまで入るのは止めようと諦めた。

 

 

代わりにヴォルテッラ (Volterra) へ行きました。

 

 

 

 

 

ここも駐車場が満車でしたが、障害者用が空いていました。



 

 



高台からトスカーナのワイナリーや農地を望みます。








上り坂です。

両親想いの旦那ちゃん、ずっと車椅子を押してあげていました。

 






ここも、街の許可証があれば上まで車で入れますが、ないので押すしかない。。。

電動車椅子があればなあ、と今回色々と学びました。








とても美しい場所です。



 

 

 

街並みは中世のまま。

バーやお土産屋さんなど小さなショップが並びます。






小さな店内でワインの試飲をしていました。






イースターのチョコレートやコロンバという伝統ケーキの包装がかわいい。



 

 

 

 

 

紀元前一世紀に作られた、ローマ古代劇場。

 

 

 

 

 


犬の散歩している方や、洗濯物が干してあり、生活感があります。

時は21世紀。

こんな中世の要塞で生活している人がいるなんて!

 

 

 

 


頂上には教会と中央広場。

 

 



 

 





教会の天井装飾





 


さあ、車に帰りましょう。

もっとゆっくりしたいところでした。



おまけ。




 

 

この写真は大爆笑だったので、思い出に。

義母は子供の頃学校の遠足で、ヴォルテッラに来たことがあり、



「ああ、この彫刻、あの時もあった。覚えているわ。」



と言った。



美術オタクの旦那は、彫刻や絵画を見たらどの時代に作られたか大体推測できる。



「この彫刻を見たの?この彫刻は、相当新しいよ。ママが子供の頃絶対なかったはずだうーん



なぜかママは譲らず、絶対見た!真顔というので調べたら。。。。




2019年のもの。




ウシシママはさすがに若いよね〜。

子供だった2019年にこれを見たんだからゲラゲラ

ウシシって、あれ、4年前??ゲラゲラ



と旦那は義母を弄りまくり。



病気で塞ぎ込んでいたママが大爆笑の記念写真です。