折角時間をかけて書いた旅行記がアップと同時に消えた。
アメーバブログで写真と動画を沢山アップするとダウンしちゃうのは知ってるけど、どうにかして欲しい。
もう一回書く気になれず、別の話を書きます。
私はフロリダに来て、今までに出会わなかった人たちと働いている。
それは、カリブ海の人々。
キューバ
ドミニカ
ハイチ
コスタリカ
プエルトリコ
ジャマイカ
などなど。
スペイン語とフランス語、クレオール語を話し、ジャマイカ人以外は英語での意思疎通が難しい。
でもみんな優しくてあったかい、おっとりゆっくりしている人々。
コロナ前、フロリダからこの国々への飛行機代を検索すると1-2万円で行けたので、休暇で絶対行こうと思っていた。
のに、コロナで世界がロックダウンし、行けなくなった。
私は趣味旅行だから諦めたらいいのだけれど、この国々は発展しておらず、観光業で何とか生きている人々も沢山いて、また多くの人はアメリカやカナダなどに出稼ぎに出ている親戚を頼っているようだ。
香港の時のフィリピン人のように。
香港でメイドとして5万円稼ぎ、半分の2万5千円を仕送りしているフィリピン人女性たち。
でも、今、その生糧である観光業が、世界遮断のため危うい。
政府も良くないので国からお金なんてでないし、もともと国に生産性がない。全て輸入に頼っている。
今回のように世界から遮断されてしまうと、国内が本当に貧しくなっていくようで、先日キューバ人おばちゃんが、
私の甥が靴が買えないと嘆いている。
だから今裸足で登校しているみたい。
私は毎年2回キューバに帰り、靴や鞄を買い持って帰っていた。
でも今年は帰れない。
送っても盗まれて絶対に届かない。
今、キューバでは靴がない子ども、鞄がなくスーパーの袋で学校に行かなくちゃならない子供が増えている。
と教えてくれた。
話を聞きながら思わず、
「それは今の話?それとも昔の話?」
と確認してしまった。
だって、電子レンジもテレビもIphoneもあるこの2020年。
裸足で子供が歩いているとか、スーパーの袋で登校とか、想像できなかった。
「この間の嵐で、玄関ドアが潰れたのだけれど、ドアが買えないの。
だから泥棒入りたい放題。」
と笑っていた。
わ。。笑うとこ??
苦労も笑って吹き飛ばすキューバ人の強さ。。。というか諦めかな。
キューバでは教育は大学まで無料だそうです。
だからみんな高学歴。
この掃除のおばちゃんも、キューバでは教授だったそうです。
別の掃除のおじさんは博士だったようです。
「キューバではみんな博士なの!」
と笑うおばちゃん。
アメリカではその学位は有効ではなく、英語が堪能でないので掃除のおばちゃん。。
他にびっくりすることは、カリブ海の人々と言えども、スペイン系、アジア系、黒人系といて、この黒人系が、アフリカ黒人とまた違う。
特に黒人系ハイチ人。
テニス世界ランキング一位の大坂なおみさんのお父さんがハイチ人ですが、強いの分かるわーと納得するほど、この人たち、むっちゃ力持ち。
おくちゃんが重くて動かせない家具を、ひょいと持ち上げる。
平均的に女性でも170cmくらい身長があり、横にも体が大きくて日本人と比べると太っているように見えますが、実は筋肉でインナーマッスルが凄い。
そんな力持ちハイチ人女性はとても大人しくおしとやか。
男性優位で教育されているのかランチの時、よく男性従業員のお皿を下げてやったりしている光景を目にしたり、
キューバ人やコスタリカなどのラテン系は食堂でギャーギャーうるさいのに比べ、ハイチ人女性たちは言葉が少なくこちらから話かけない限りあまり話さない。
仕事でも、男性従業員にはこれ持ってきて、あれやってと直接言えないのか、おくちゃんは一応上司なのですが、女性なので私を使おうとする。
アメリカ育ちな大坂なおみさんがシャイな表情を見せるのも、やはりこのハイチと日本の文化で育ったからではないかなーと勝手に想像しています。
世界が元通りになったら、直接彼女たちの国が見たい。
早く彼女たちも無事国に帰ることができますように、家族が幸せでありますように。
そう毎日願わずにはいられない。