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こんにちは!
沖縄本島シリーズです。
今回は一か月間という今迄では最長期間滞在してきました。
一番の目的は動物飼育施設でのインターンシップでしたが、
夜や休みの日は生きものの観察も楽しみました!
今回の沖縄シリーズでは
今まであまり紹介できていなかった生きものを中心に
なるべく毎日更新していこうと思います!
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11月22日
毎日18:30頃に実習が終わり
夜の園内を正面玄関に向かって歩きます。
この施設の周辺にはいくつか自然の池があり、
その地形を利用して野外展示が行われているのですが、
ちょうど帰り道の途中にも水辺があります。
ウッドデッキの道を歩いていると前回紹介したモクズガニと出会いました。
少し観察していると今度はカメさんを発見(⌒∇⌒)
白っぽくて優しい顔つきのイシガメの仲間です。
モクズガニと同じように陸をのんびり歩いていました。
夜になるとこのようにして陸を歩き回ることも多いんだとか。
当初はミナミイシガメかと思っていたのですが、
沖縄本島で見られる個体は本種であるという記載が図鑑にあったのと
目の後ろの明るい色の帯がミナミイシガメほどはっきりとしていない点で
ヤエヤマイシガメとしました。
それにしてもここは沖縄本島なのになんで『八重山(やえやま)』?
実は本種はその名の通り
八重山諸島の石垣島と西表島、与那国島にしか分布していませんでいた。
しかしペットとして国内外に輸出された中で沖縄本島や宮古島、
本州では千葉県の印旛沼にも定着してしまったようです。
一時は中国からの需要が高く、一晩にうん千匹も捕獲され輸出されていました。
それでも大きく問題にされていなかったのは
『個体数が多く絶滅の心配はない』とされていたからです。
しかしこの根拠となった生息地の調査データはとても単純なもので、
『Aの区域内に〇匹いる』というデータを、島の全体に当てはめて算出されました。
つまりその中には本種が生息していないであろう環境(例えば学校のグラウンド)も含まれていたので
実際と大いに異なる結果が出てしまっていたのです。
そのことが問題となり、再度調査されました。
そのときの調査は『Aの区域内に○匹いる』というデータを島の全体ではなく、
島の中でも本種が生息していそうな環境だけに当てはめて算出されました。
そうするとそれまでの調査で出ていた個体数より
大幅に少ない数しか生息していないことが分かったのです。
これがきっかけでいきなり絶滅危惧ⅠB類に指定されると
さらにワシントン条約(希少な野生動植物の国際取引を規制する条約)
にも指定され、輸出に日本の政府の発行する許可証が必要となるところまでなりました。
まずいのでは?と思ってから対策がとられれるのは
場合によってはもう遅いかもしれないですよね。
話が反れてしまいましたがこの機会なので先日採集家の方に聞いた話を書いてみました。
またある夜には泳いでいるヤエヤマイシガメを発見!
同じ場所だったのでもしかしたら同じ個体かもしれませんね(⌒∇⌒)
今日も訪問してくださりありがとうございます(*^▽^*)