最近読んだ本 その26 | どうもこんにちは 番長です

どうもこんにちは 番長です

本編の重大なネタバレはなしの方向で

みなさんどうもこんばんは!番長です!JPY!
今日はついに待ちに待ったレジェンドオブレガシーの発売日で・・・
いや日付が変わってるのですでに昨日ですね
とにかく数時間はプレイしたんですが・・・
本について書いておかないと書くタイミングを逸してしまいそうなので
まずは最近読んだ本について書こうと思います
できれば明日簡単にファーストインプレッションを書きたいですね

今日は予告とはだいぶちがったラインナップになってます
前回の予告では
Yの悲劇 ビブリア古書堂の事件手帖6 Zの悲劇の3冊と書きましたが
Yの悲劇 スープ屋しずくの謎解き朝ごはん ビブリア古書堂の事件手帖6
の3冊でいこうと思います
スープ屋しずくは注目してた作家さんの新刊で・・・
といっても気づくのが遅れたので出てからもうけっこうたつみたいですが
とにかく先に読みたくなってしまったんですよね

・Yの悲劇 エラリー・クィーン
Xの悲劇が交通機関の中での
いわば衆人環視の中での殺人だったのに対し
こちらはひとつの館での連続殺人であり
より本格ミステリっぽい仕立てになっていると思います
Xの悲劇にも増してこれぞミステリって感じでしたね

結局最後の最後・・・最後の殺人が起こり舞台裏に行く直前まで
真犯人はわからずじまいでした
しかし舞台裏でレーンさんが説明していた通り
筋道立てて考えれば決してたどり着けない結論ではないはずなんです
そこがやっぱり秀逸というか・・・

真犯人は始終そこにいたにもかかわらず
僕はある種の背景のように感じて頭から除外してしまっていた感があります
それもやっぱり描写がうまいってことなんでしょうね
結末はヴァン・ダインの僧正殺人事件にも通じるところがあるように感じました
Yの悲劇が高く評価されていることにはただただ納得するだけですね

・スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 友井羊
このブログでもデビュー作を紹介していますが
友井羊さんは僕がとても注目している作家さんのひとりです
最近読んだ本 その19
デビュー作についてはこの記事を参照してください

これに続いて2作目にボランティアバスで行こうという本があります
東北の震災を真っ向から題材にして
これほど面白い作品を書けるっていうのはすごいとしか言えないと思いました
短編連作のミステリとして面白いのに加え
震災のボランティアを主催したり参加したりする際の
基本的なこともわかるようになっていた気がします
文庫版の解説に
「震災をモチーフにした小説としては現時点で最高傑作であると断言したい」
と書かれていますが
その評価に全面的に賛成したいくらいいい小説です
実際は他に震災をモチーフにした小説を読んでないので
僕にはそんな風に評価できないわけですけどね

前置きが長くなりましたが
今挙げた2作を受けての3作目が
このスープ屋しずくの謎解き朝ごはんです
もう歯に衣着せずはっきり言ってしまいましょう
1作目2作目と比べるとはっきり見劣りするくらいの凡作です

ボランティアバスと同じく短編連作のミステリなんですが
ほとんどの話は途中で真相がわかってしまいます
短編連作としての完成度がボランティアバスより完全に劣っています
最後のお話だけは内容に凄みのようなものが感じられたのですが
それも僕はお父さんを訴えますのクライマックスには遠く及びません

僕には珍しく酷評と言っていいような文章になってしまいましたが
それも期待が大きかった反動かもしれません
ライトでキャッチーな装丁なので
この本で初めて友井さんの小説に触れるって人は多いと思うんですが
この本で友井さんの評価を固めて欲しくないです
この本を読もうか迷ってる方は
その前にぜひ1作目か2作目を読んでほしいと思います

・ビブリア古書堂の事件手帖6 三上延
今回は太宰治の稀覯本を軸に据えたストーリーで
1巻で栞子さんに大けがを負わせた犯人が再登場しています
自分に大けがを負わせた相手の依頼を受けて本を探すという
導入からして穏やかならざる展開に引き込まれます
やっぱり面白いですね・・・

6巻ともなればあえて細かい説明をする必要はないと思います
ドラマ化もされてる作品ですしね
なので僕が気になったところだけいくつか書いておきます

どうしても目につくのは五浦くんと栞子さんとのいちゃラブです
これが楽しめないと全体がまったく面白くなくなってしまいかねません
まぁこれまで5冊読んできた人が
そこに拒否感を覚えるっていうのも考えにくいですけど・・・
しかし実際付き合い始めたのは前巻か前々巻からですしね

それから1冊丸ごと太宰がテーマになっていることですね
単に僕の好みの話になってしまいますが
僕はいろんな古書が取り上げられている方が楽しんで読める気がします
江戸川乱歩を題材にした4巻でも同じことを感じたんですよね


というわけで今日はこのへんにしておきます
次回は探偵ホウカン事件日誌 Zの悲劇 幕が上がる
の3作品について書こうと思います
実は探偵ホウカンはすでに読み終わっていて
Zの悲劇も3分の1ほどまで進んでるんですよね
幕が上がるを読み終わり次第書こうと思います

それじゃあみなさんおやすみなさい!JPB!