みなさんどうもあけましておめでとうございます！番長です！JPY！
今年も昨年同様のペースで記事を書いていくつもりなので
よかったらこれからも見てやってください
スーパーヒーロージェネレーションに関しては
もう完全に止まってしまいました
記事を書けてないことからも察してる人はいると思いますが・・・
ゲームに関する記事は月末のレジェンドオブレガシーまでなさそうですね
このへんで一度2015年新春版欲しいゲームでも書いてみようかなぁ
というわけで本題です
前回の記事で書いた通りの3冊について書くつもりですが
今回はけっこう時間がかかっちゃいましたね
Xの悲劇にせよわが名はオズヌにせよページ数が多くて
そう簡単に読み終わらせてもらえませんでした
前回の記事からは20日くらいかかってますね
僕としてはかなり時間がかかったほうだと思います
・相田家のグッドバイ 森博嗣
この小説のジャンルはなんになるんでしょう
僕には一言で表せるような言葉がありません
一応裏表紙にはミステリと書いてありますが
僕にはこれがミステリにあたるとは感じませんでした
前回のナミヤ雑貨店の奇蹟でも同じようなことを書きましたが
それともまたちがった意味でですね
相田家という一風変わった家族を
息子の紀彦の目線から描いた小説です
巻末の解説では森家の名前を変えただけの私小説だとありましたが
それが本当なのかどうか判断する材料が僕にはありません
ただ両親の細かなエピソードを読むと
それが腑に落ちるように思えるのはたしかですね
相田家の日常というか歴史というかそういったものが
客観的に 大きな抑揚もなく淡々と描かれています
読んでいる最中はとても面白くページをめくる手が止まらないくらいでしたが
いったいなにが面白い小説なのかは全然わかりません
父親や母親 それに紀彦のキャラクターはステキですし
日常のエピソードも魅力的なのですが
そういったこともそう重要とは思えなかったです
あえて言うまでもないことですが
自分の家族を題材にした私小説というのは
絶対に誰でも書けるはずなんですよね
もちろんそれが面白いものになるかどうかはまた別の話ですけど・・・
紀彦にとって相田家が普通の家庭であるように
すべての人にとってそれぞれの家庭が普通の家庭になるわけで
どんな家庭にもいくらかのオリジナリティはあるはずです
その中でこの小説に魅力を感じたのは
僕の中にある森さんへの興味によるんじゃないかなと思いました
どういう家庭で育ったら森さんのような方が・・・
っていうのは森さんの小説のファンならだれでも思うことじゃないでしょうか
・Xの悲劇 エラリー・クィーン
エラリー・クィーンといえばミステリの巨匠ですが
僕は海外の小説をあまり読まないこともあり
これが初めてのクィーンの小説でした
もともとはバーナビー・ロスという名義で発表された小説で
そのへんはかなりトリックに関係してるらしいですが
予備知識はあんまり入れたくないので詳しく調べてはいません
僕のイメージするミステリにピタリとあてはまるかのような
過不足なく成立しているミステリって感じで・・・
とても楽しんで読めました
最後の謎解きで主人公が最序盤から犯人を特定していた種明かしをしますが
言われてみればたしかにそのとおりだし
よく考えれば読者にもそれは気づけたはずなんですよね
そういうところがやっぱりいいなぁと思えます
ただ主人公のドルリー・レーンさんは
耳が遠くなったことにより現役を退いた名俳優なんですが
完璧な変装術と演技で刑事さんに成りすまして聞き込みをしたり
っていう部分は若干卑怯な感じがしました
・わが名はオズヌ 今野敏
自殺未遂をした男子高校生が
意識を取り戻してみたら役小角になっていた・・・
みたいなとんでもない設定の小説です
ありえない設定なだけに安心して楽しんで読み進められますね
この小説の小角像がどれだけ真実に近いのかはわかりませんが
そのための解説に多くページを使ってるのが難点かもしれません
そこを面白いと思えないとテンポが悪いと感じてしまうでしょう
バブルがはじけた直後の話っぽくて
汚職やらゼネコンの談合やらをくじくような話なんですが
過去の偉人が現代によみがえって政治を正そうとする
っていう部分に今野敏さんのなにかしらの意図が見えなくもないかもしれません
まぁそんなことは考えずに
小角の目覚ましい活躍をただ楽しむだけで十分だと思うんですけどね
一風変わった設定のエンタテイメント小説って感じです
というわけで今日はこのへんにしておきます
次回はYの悲劇 ビブリア古書堂の事件手帖6 Zの悲劇
の3冊でいこうと思います
おそらく今回と同じかそれ以上には時間がかかると思うので
気長に待っていてください
それじゃあみなさんおやすみなさい！JPB！