雲を紡ぐ
伊吹 有喜 著
2022年9月 文春文庫
(単行本2020年1月 文藝春秋 刊)
久し振りに本を読んだ。
これは良かった。
近年読んだ本のなかで、個人的にはかなり上位、一番かも。
もちろん、キャラクターの設定(特に岩手の人々の)というか、そういうのは小説らしくて現実になかなかないのかなって思うところもあるけど、それ以外は普通にあり得るシチュエーションだし、物語の進行やエピソードの一つ一つも自然に読めて、すごく共感できる。
共感といっても、自分に重ねるわけではなくて「きっとこういうこと、あるよね」という感じで。
主人公の母親とその母親(祖母)なんかは最初は悪者のように見えたけど、それも自然と寛解?していった。
とても良い物語、傑作だと思いました。
岩手にも行ってみたくなるね。
2023年8月 読了