山笑ふ
とは
春の季語です。




今の職場の創業社長(元看護師)は

 

娘さんが小さい時

 

高速道路を走りながら


「ほら、コブシの花がいっぱい…
山笑ってんねん」

と話しかけていたそうです✩.*˚

 

 

 

娘さんは

その時は

「笑ってへんやん」

と思われたそうです…⤵

 

無理もない。

 

(もっとも親の問いかけに

 そこまで冷静に判断できるのも

 すごいと思いますが)

 

 

しかし、

春にそこを通るたび

同じように声をかけられ、

 

花が次々咲き広がり

風が吹くと

それぞれの花が重なり合って

さわさわさわ…と

波を作るのを感じ

 

©ぱりさいびと

 

「山がふわふわになる…

 これが”山笑う”ということか」

 

すとんと腑に落ちたそうです。


*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*

今彼女は

完全自然材料

染物・織物の研究をされています。

 

その彼女とある講座を共に受けまして…

 

「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声」

を鑑賞いたしました。

 

 

この句は

推敲の筋道がよく紹介されます。

 

「山寺や石にしみつく蝉の声」


「淋しさの岩にしみ込むせみの声」


「さびしさや岩にしみ込む蝉のこえ」

 

なぜ、どのように、句が変わっていたか

それは他の教室(ブログなど)に譲るとして

 

 

染料のプロである彼女は

 

しみこむ

 

 

しみいる

 

の違いを

 

染料と顔料の違いで感じられました。

 

 

「顔料で染めると、繊維の中心までは入っていかない。『塗る』という感じ。

©ニッセンケン分室思いつきラボ よりお借りしました

 

 しかし染料で染めると、大変手間や技術が要るが、繊維の中にしっかり浸透し、切っても色が変わらない。

 

 『しみいる』には『しみこむ』より中にまでしっかりと浸透する感じがする。

 

 だから聞く心にも浸透するのだ」

 

自らの手で体験があるからこそ

その違いをしっくりと感じられたのです。

 

*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*

感受性には

経験が必要。

 

知らないことなら経験しなければ

身につきません。

 

経験することができれば

どんな抽象的なことでも

理解できる。

 

お借りしました。

 

♪愛には愛で…

ASKAさんも歌っていらした通り。

 

人の世に、愛を。