アルコール消毒って優秀ですね。
手のひらを
消毒用アルコールでワイプアウトして
30秒後…菌・ウイルス量は1/3000に、、、
60秒後、1/100000に!
その無菌の(はずの)荒野に
さーっと広がるのは…
なんだと思います?
常在菌のうちの日和見菌です。
これが拭き取ったはずの掌の皮膚の、奥から出てきます。
善玉菌がいなくなったところへ
悪玉菌(腐敗菌)が付けば。
常在菌(日和見菌)はぱっと悪玉菌になびきます。
彼ら彼女らは普段は皮膚の防御をしていますが、抵抗力が低下すると悪玉菌となり感染を引き起こします。
ところで、悪玉菌を全滅させることはできません。
悪玉菌は地球では大先輩ですからどんな状況でも生き延びます。
それに悪玉菌も、免疫機構に重要な働きをしています。
除菌・殺菌って言いますけど…
体から菌がいなくなったら
生物、生きていけないんですけどね…
体中の菌がある日引っ越したら
ただちに死にますからね。
すなわち
きれいになりたくて☆・:*゜
アルコール消毒をすることは
悪玉菌の繁殖も起こりやすくなるわけです。
油分を分解してしまうので、手荒れも必発!
第一、その揮発成分を吸い込んだら、とても体に悪いですよ。
吸い込まないように注意!
アルコール消毒はできればやらない方がいいのです。
*他人のための調理とか、粘膜や傷口を触るときは、消毒しましょう。
ただし空間噴霧は推奨されません。効果は低いばかりか有害です。
人間にとって悪い作用をもたらす菌を悪玉菌と呼びます。
腐敗をもたらすばかりか、たまに食中毒を起こす毒素も出します。
腐敗の臭いが「嫌な」臭いとして感じられるのは、危険信号なのです。
アンモニアの臭いを直で嗅いだことありますか…?
人間にとって有用な菌を善玉菌と呼びます。
例えば発酵をもたらす菌。
また「抗酸化」「代謝向上」「ストレス軽減」作用を持つ物質を生み出すやつもいます。
酸化し腐敗しようとする物質の時計の針を逆回しするわけです。
これにより、癌や老化を遠ざけることになります。
善玉菌と悪玉菌は、常にせめぎあっています。
この善玉菌と悪玉菌および日和見菌の腸の中での分布状況が、腸内フローラです。菌たちの着色写真がお花畑のように見えるからだそうです。
悪玉菌ばかりのお腹…とは
悪臭とガスが発生しまくり
腸壁も爛れ(ただれ)がいっぱいです。
必然的に下痢や便秘が頻発しているでしょう。
なんなら同時に出口で便秘、中では下痢という状況も…
「便秘の8割はおしりで事件が起きている!」佐々木みのり、日東書院(2023)。
時々「胃腸をアルコール消毒だ」と言ってる意気軒高な方がいらっしゃいますが…
アルコール消毒って…75~90%の濃度で実施します。
ホントにそんな濃度の物を飲み込んだら
喉の粘膜が脱水して爛れる(ただれる)と思います。
念のため。
アルコール飲料のアルコール濃度は「度数」で表示されています。「重量%」ではなく「容量%」です。
ビールだと5%前後。日本酒やワインなど醸造酒(非蒸留)は15%前後。焼酎やウイスキーなど蒸留酒は…なんぼでも濃くできます。
80%越えも可能です。
悪玉菌に埋まるよりは、善玉菌の多いお腹でいたいと思いませんか!
次回、ある研修会で仕入れてきた素敵なお話です。