”めざめのうた”もトリと大トリを残すのみ…

トリは雪月花さんの一つ目の投稿です…♡

 

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愛してはいけない人を

愛したことはありますか?

 

 

そして

 

 

それをすべて知る誰かに

愛されたことは

 

ありますか‥?

 

 

挑戦的な問いかけから

詩編は始まります――

冒頭で問いかけた「事態」へのアンサーは

 

男性目線の物語と

 

女性目線の物語で

 

構成されました…

 

そっけない/RADWINPS より

なんでそんなに
素っ気ないのさ そっぽ向いてさ
君の方から誘ったくせに
俺じゃないなら早く言ってよ
そんなに暇じゃないんだ

 

君の分厚い恋の履歴に残ることに
興味なんかないよ

君のたった一人に なる以外には


だから今すぐ
こっち向いてよ こっちおいでよ
いい加減もう諦めなよ


「いいよ」って 君が言うまで
君と今日は キスをするまで
ここから動かないから

 

あきらめない男に対し

 

(誘ったくせに)

女はそっけない態度…でも

 

それにはわけがあったのです…

 

わたしが

あの人を求めても

決して手に入れられないのと

おんなじように




わたしもまた




君のものには

なれない

 

あきらめない男

受け入れる男

見つめる男に

主人公は内心を激しく動揺させています…

 

そして

二人の「事件の始まり」の最終章…


君は

わたしの渇きを

満たすかのように





泣きじゃくるわたしを

掬ったんだ


 

これが

「彼女」の答え。

「事態」の幕開け――

 

ねえ

いつまでここにいるの‥?



早くどっかに行ってくれないと



ほらまた



君を探してしまうじゃない

 

「不倫」と「誠実」

相反すると見做されることの多いワード

しかしどうしても私には

ルールを破るということと

心を踏みにじるということが

同等同質であるとは思えないのです。

 

私はこれまでのブログでも

いわゆる”不倫”について

それ自体を否定してはいません。


 

浮気したくて

相手をきょろきょろ探しているのならば

まあ救いがたいが

 

どうしようもなく恋という事件に衝突

なすすべもなく恋愛という事態に発展してしまうとき…

不倫に限らず忍ばねばならない事情があるとき

 

気持ちや欲望に沿う事で

起こることは引き受けるしかない

 

甘いことも多いが

つらいことも底なし

 

ただその時々に

誠実に正直に向き合うことは

長いときを過ぎた後

なにか実をもたらすことが多いように思います…

 

在原業平と藤原高子

定家と式子内親王

与謝野晶子と鉄幹

荻原碌山と相馬黒光

そして良寛と貞心尼らを想起しました…

 

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人の気持ちの

およそ奥の奥を

見透かしてなお

 

己のものとする雪姫の感受性

 

描写の的確さと美しさは

 

ぜひ元記事を見返してお確かめください…

 

「めざめのうた」は最終曲へ続く!