フェヒナーは見つけた
白と黒を
円い世界に
適切に配置する
円板を
滑らかに
くるくると回す
そこから
色が生まれる…!
ベンハムはこれを売り出した
世界中に広まった
これが「ベンハムの独楽(こま)」である
太極
白
と
黒
陰
と
陽
バランスこそ
宇宙の基
そこには
白と黒しかない
しかし
陰陽は
五行を包含し
様々な色を呈す
すなわち
白と黒が溶け合わず
ただバランスよく並び
手を取り合って回る時
人間の目は
白と黒からにじいろを取り出した
人間の中にすべての色があることを
私たちは知ることとなったのである
また
このコマは
人によって
見える色は違うという
それがまた
痛快ではないか
神秘ではないか
すべての人が揃うとき
すべての色が現れる
それは神人統一の瞬間(とき)
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偉大なる白と黒
ただ願い歌う
こちらの詩人に
喝采を…