今でも一定の需要のある記事のようなので、掲載当時日記だった記事を整理して再録します。
初出記事を未読の方は、ルポまたは情報記事としてお受け取り下さい。
過去、既にお読みの方は、洗練度合いを点検してやっていただければ幸いです。
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25年前、下宿先で突然の顔面の痛みに飛び起きました。
転げまわり、自分で救急車を呼び、1週間入院したことがありました。
(髪型は当時こんなんでした)
数日前に彼女を手ひどく振ったため、心因性(良心の痛み)かなどと思っていました。
ぶっちゃけ「バチが当たった」と(厨二か)。
当時の診断は三叉神経痛。自分で調べて「ちがうやろ…」と思ってました。
片頭痛(偏頭痛)という言葉も知りました。
それからの人生に時々、頭痛薬の効かない、じくじくした痛みが私を襲うことになります。
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時は過ぎ、7年前、管理職として心身を削っていたころ。
土曜の朝でした。
頭頂部から額、目の周りにかけて頭痛を自覚します。
風邪かなと思い、カロナールを飲んで横になっていました。
ズキズキではなく、絶え間なくジンジン、うずうずと続きます。
不快なうずきで、眉にしわが寄り続けていました。
目を開けていられなくなり、気分が悪くなっていきます。
くも膜下出血の可能性を疑い、歩けるうちにと、近隣の病院に行きました。
待合は背もたれがない長椅子でした。
土曜日ということもあり、少し待たされているうちに、気分不良は進行していきました。
辛抱しきれず長椅子に横になってしまい、吐き気を訴えると、ようやく救急室のベッドに運ばれて、ガーグルベースと袋をあてがわれ、吐きました。
胃の中が空になっても吐き気はおさまりませんでした。
車いすでCT撮影に運ばれました。
しかし診察室で、聞きなれない病名を告げられました。
「群発頭痛ってご存知ですか?」。
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wikiさんより。
片頭痛、緊張型頭痛とともに慢性頭痛の1型。
・一次性頭痛の中では最も痛みの強い頭痛である。
・頭痛は決まった片側に出現する。
・頭痛発作は数日に1回、乃至1日に数回の出現頻度である。
・1日あたりの頭痛発作時間は30分から数時間である。
・頭痛発作を反復する期間は1ヶ月弱から数ヶ月続き、これを群発期という。
・群発期は数年に1回乃至1年に数回現れる(慢性群発頭痛を除く)。
・発作中は同速で流涙、鼻汁分泌、鼻づまり、縮瞳、流汗、眼瞼下垂などが認められる。
・群発期の非頭痛時間帯に飲酒すると頭痛を誘発し、非群発期には誘発なし。
・発作中、頭痛に耐える時に力を入れている。
・頭痛発作直前に前ぶれが出現することが多い。
・男性、高身長、血圧低め、愚痴っぽい性格ではないことが多い(大当たり~見たんか!?)。
・女性は妊娠中、頭痛が出現しにくい。
・若年期に発症するが、中年期乃至初老期に発症する例もある。
・年代と伴に症状が不鮮明となり高齢化で消失する。
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そこは午後休診のため、処置が必要なら”入院に切り替えることが可能な施設で”ということで、勤務先の病院が受け入れてくれることになり、救急車で運ばれました。
妻が付き添ってくれました。
職員や部下が何人も心配そうにのぞきに来てくれました。
これで説明の必要がなくなった、とほっとしました。
入院は必要ないからとのこと、イミグランと、鎮静剤を点滴投与され、こんこんと眠りました。
鎮静薬を必要とされたって…どんな疲労レベルだったんだろう、私。
鎮静薬ってすごい。眠りの滝つぼに落されて上がってこられないです。
「パタリロ!」でデミアンがマライヒに注射器ぶっ刺してましたが、効果はあんな感じです。
って何人がそのシーンを知っているか。
目が覚めると、帰宅を促され、妻に腕を支えられてふらふらと駅まで歩き、なんとか帰りました。
日曜日は1日中眠っていました。月曜も休みました。
この1年後、私はデスクから立ち上がれなくなり、休職に入り、管理職を引くわけです。
それからの物語は「抑うつ生還日記」として分類しています。
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薬剤は「イミグラン」、1錠300円(3割負担、当時)もする薬でした。
ジェネリックは「スマトリプタン」。安くなってよかった…
年に6錠くらい服用しているようです。
切れそうになったら近隣の頭痛外来のある医院を受診して補充します。