前回の記事の反省 | 若手→中堅銀行員のトホホな日常

若手→中堅銀行員のトホホな日常

 銀行員。髪はきちんと横分け、曖昧な笑みを絶やさないが本音は言わない。そんな銀行員だって本音があるんです。

 

 先日の、融資案件の否決長かった・・・  の記事を改めて読んでみました。

 僕のブログの読者の方、コメントいただく方には銀行員を目指す学生さんや、内定をもらった人、新入行員の人もいます。

 

 そういった方にとっては、前回の記事はどうもよく分からない点があったのではないかと思います。

 いきなり手形貸付とか、証書貸付とか、条件緩和債権とか金消とかって言葉がでてきてもよく分からないかもしれませんよね。


 そんなわけで、テーマ「新人の頃」をちょっと変えて、「新人の頃と基礎知識」としました。

 このテーマは、上述した方に読んでいただければ、より銀行の仕事や、近いうちにやってくるであろう社会人一年目の銀行員の生活がイメージできるのではないかと思います。


 というわけで、今日は融資の基礎的な形式を書きたいと思います。

 あくまで、僕が思いのままに書くので、少し大目に見てください。


 ①証書貸付(略して「ショウガシ」と銀行員はいう)

  金銭消費貸借契約証書(これを略してキンショウと銀行員は言う)に基づく融資。

  100万円借りて、20回での分割で返済というように分割返済する形です。

  住宅ローンなんてまさにこの証書貸付です。


 ②手形貸付(略して「テガシ」という)

  お客さんが銀行に手形を差し入れることによる融資形式。

  手形には、支払期日が当然あります。

  この期日に一括で返済してもらうことになります。

  例えば、大工さんが依頼を受けて家を建てる場合、その工事代金を全額完成後にもらうとします。

  すると、その間には材料の支払いや、従業員の給料だって払わなくてはいけません。

  そんなときはこの手形貸付の形式で銀行は融資して、工事代金をもらったときに一括して返済してもらうのです。


 ③当座貸越(略して「トウガシ」)

  これは融資の枠をあらかじめ取り、その枠の範囲の中で融資しますよ、というもの。

  カードローンなんてその代表例です。


 ほかにも、支払承諾(債務保証)とかありますが、とりあえずはよく使われるものを記事にしてみました。

 

 これを元に冒頭の記事を読むと、ご理解いただける部分もあるかと思います。