長かった・・・ | 若手→中堅銀行員のトホホな日常

若手→中堅銀行員のトホホな日常

 銀行員。髪はきちんと横分け、曖昧な笑みを絶やさないが本音は言わない。そんな銀行員だって本音があるんです。

 

 今週は長かった・・・。


 まず、先日記事にした 融資案件の否決  だけど、翌日再度本部から電話がかかってきました。


 結果は否決である事には変わりません。

 決裁者は、今回の手形貸付が既にある手形貸付と同様にコロがってしまうのが懸念されるのでどうしても決裁できないとのこと。

 短期の運転資金(大きい売掛金が入るとそれで一括返済という繋ぎ資金)だから、手形貸付で取上げたし、返済財源もそういった訳で確保されているし、お客さんもその旨納得しているのに・・・。

 まったく、決裁者は言葉を悪く書くと、「ケツの穴が小さい」です。


 再度店内で協議し、支店長がそのお客さんのところに行ってもらって証書貸付で取上げる事になりました。

 月末まであと二日・・・。

 この融資が決まらないと、お客さんの小切手が不渡りになってしまいます。

 稟議書を書くのは当然担当者である僕・・・。


 外へ出ずに稟議書を書き上げ、課長に直接本部へ持っていってもらいました・・・。

 決まるまで落ち着きません・・・。


 月末のお昼ごろようやく決裁が下りて、すぐに金消をもらいにいってギリギリ実行できました。


 支店内にハプニングが続きます。

 

 記事にもある、M子ちゃんにおくやみができてしまい月末二日間休まざるをえなくなってしまいました。


 さらに、もう1人の女の子のEちゃんが今週月曜から病気で入院することになってしまいました。


 月末・・・。

 普段は4人いる内務の女の子が二人しかいません。

 パートさんにも早く出てきてもらいましたが、行員二人だけなのでもうバタバタしっぱなしです。


 そんな時に限って・・・。

 トラブル発生です。


 その日のうちに絶対に処理をしなくてはいけない手続きを、内務で忘れてしまっていたのです。

 それをお客さんから頼まれて、処理を内務にお願いしたのは僕です・・・。

 しかし、気づいた時間は既に午後6時・・・。

 間に合いません。

 目の前がクラクラしてきました。


 急いで僕と支店長でお客さんのところに謝罪しに行きました。

 これは銀行のミスです。

 言い訳せずに、誠意をもって頭を下げるしかありません。


 「たいへん申し訳ありません!!」


 お客さんも、


 「やってしまったものは仕方ないよ。大丈夫だから、そんなに頭下げなくていいよ」


 と言ってくれました。

 

 支店内に戻ってくるとどうも様子が変です。

 どうも勘定が合わないようです・・・。

 よく言われているように勘定が合わないと帰れません。


 全員で数百枚ある伝票をもう一度見直します。

 でも、分かりません・・・。

 嫌な空気が流れます。

 

 見直すこと2時間。

 ようやく理由が分かり、勘定も合いました。

 時間は既に夜の8時半。


 そんなわけで全員がお疲れモードです。

 週末の昨日、痛飲してしまったのは僕だけではありません・・・。