フィアット(FIAT)から魅力的な電気自動車が登場した。その名は600e(セイチェント イー)。1950年から60年にかけてイタリアで愛された600(セイチェント)のデザインをオマージュしたコンパクトSUVだ。価格は585万円。
◆デザインがかわいい電気コンパクトSUV「600e」
とにかくデザイン命。理屈ではなく、感情で選ぶクルマだと思う。会場で車両を撮影している人から何度かクルマと目が合った気がしたという感想が聞かれた。クルマなんだけど、なんだか生き物みたいで愛らしい。
高価なバッテリーを搭載する電気自動車であるため、コストパフォーマンスの良いフィアット車であっても手頃な価格というわけにはいかなかったようだが、その分航続距離もWLTCモードで493kmと十分。ボディサイズは、全長4200mm、全幅1780mm、全高1595mmで、乗車定員は5名だから、日常使いからレジャーまで幅広く活躍しそうだ。
◆クラシカルで温かみのあるデザイン
最新の電気自動車でありながら、見ていてどこかホッとするような温かみのあるデザインが魅力的な600e。今回の発表会では、ステランティス グループ フィアット・ブランド チーフデザイナー フランソワ・ルボワンヌ氏が登壇、600eのデザインについて直接PRと解説をしてくれた。
それによると、エクステリアは初代600に近いプロポーションを与え、「ビッグスマイル」と名付けた笑顔のようなフロントマスクをデザイン。とくにヘッドライトの大きさと造形にこだわったという。
一方、インテリアデザインで重要な役割を果たしているのが丸型のメータークラスターや2スポークのステアリングホイール、そしてダッシュボードを水平に飾るアイボリーのトリムパネルだ。
これらは初代600からインスピレーションを受けたもので、なつかしい意匠でありながらも、同時に現代的な機能性を持たせている。レザーシートは本革のような風合いを実現したエコ素材。フィアットのエンボスロゴやターコイズブルーのステッチが遊び心と品質感を演出している。
ラゲッジルームの容量は標準状態で360L。リアシートを倒せば最大で1231Lまでの荷物を搭載することが可能になっている。リヤシートの居住性と実用的な荷室容量を両立できたのは、500とは異なる「CMP」プラットフォームを採用したおかげ。このあたりの手札の多さは、数多くのブランドをグループに擁するステランティスならではの強みだろう。
運転支援システムについても、走行車線内での位置をキープする「レーンポジションアシスト」など、フィアット新搭載のものを用意している。鍵を身につけていると自動的に施錠・開錠を行ってくれる「キーレスエントリー(プロキシミティセンサー付)」やマッサージ機能でドライバーの疲労を軽減する「アクティブランバーサポート」もそう。デザインはシンプルであっても、価格に見合った充実した装備を実現した。
◆デビューイベントを二子玉川ライズガレリアで実施中
フィアットは、9月10日から9月23日(月)までの14日間、二子玉川ライズガレリアにて、『600e』のデビュー記念イベント「FIAT CIAO 600e FESTA」を実施中。車両の展示に加えて、子供から大人まで楽しめるアクティビティやキッチンカーによるFIAT CAFFEなども用意。フィアットとイタリアを感じられるイベントになっているとのことだ。
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【 FIAT 600e - Teaser Movie の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=aLEqMa34Njc
【 FIAT 600e TVCM - FIAT Japan Official の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=D7Ny5xo9CfQ
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