● マイナーチェンジ版「アウディe-tron GT」が間もなくデビュー、そのパワー強化は…!?

アウディは「e-tron GT」をビジュアル的にも技術的にも刷新するという。注目されるのはトップエレクトリックモデルがどこまでワイルドになるのだろうか。

◆ブレイクダンスを踊れるアウディは頂点を目指す
「目指すは『頂点』。それは技術的に可能でなければできない」、アウディのシャシー開発責任者、カーステン・ヤブロノフスキ氏は力強く語る。

改良型e-tron GTには最高のテクノロジーが詰め込まれたという。特に新しいミラクルサスペンションは乗る人の好奇心を刺激するというのだ。

アウディは各ホイールに油圧ポンプを設置し、電子制御でダンパーに圧力を配分することで、ダンパーロッドを積極的に押し出したり引っ込めたりすることができる。

1990年代のヒップホップビデオで、ラップスターたちが色とりどりのきらめくローライダーで自分のビートに合わせて飛び跳ね、見る者を楽しませるアレだ。

このショー効果はe-tron GTでも有効で、理論的にはアウディでも同じことができる。遊び心から、エンジニアは実際に「ブレイクダンス」のようなものを踊れるプロトタイプをプログラムした。

アクティブサスペンションは、乗員が気づかないように最大限の快適性を提供することを意図している。カーブでのボディーのロールも、ブレーキング時のダイブも、アクティブに解消される。

しかし、残念なことに、このサスペンションは追加料金を支払うことでしか利用できない。標準では装備されず、オプション化されるという。そして、今のところバリエーションは「ベースモデル」と「RS」の2つしかないようだ。

アウディが実施するフェイスリフトで予想されるのは、パフォーマンスレベルの高機能化で、多くの装備が標準で提供される可能性が高い。そして、更なる高機能装備はオプション化ということだろう。