◆「マクラーレンやフェラーリほど目立たないが、僕らも改善している」とハミルトン
2024年F1エミリア・ロマーニャGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは6位、ジョージ・ラッセルは7位を獲得した。
ハミルトンは8番グリッドからスタートで7番手に上がり、スティントを延長して、比較的遅いタイミングの27周目にミディアムタイヤからハードタイヤに交換。セカンドスティントは9番手からスタート。コース上のオーバーテイクで7番手に戻った後、前を走るラッセルが追加のタイヤ交換を行ったため、ハミルトンは6位でフィニッシュした。
ラッセルは最初のピットストップを21周目に行い、セカンドスティントの終盤に、ペースが落ち始めたため、52周目にハードタイヤから中古のミディアムへと交換した。トト・ウォルフ代表は「タイヤの摩耗についての我々の予想では、ジョージはハードタイヤでレースの最後まで走り続けるのに苦労する可能性があった。ピットストップをしても(セルジオ・)ペレスの前で戻ることが可能だったため、彼をピットに入れた」と説明している。ラッセルは、コースに戻ってすぐに全体のファステストラップを記録し、追加ポイントも獲得した。
ウォルフ代表は、この日の結果について「6位と7位という結果を全員が悔しく思っている。しかし、これから改善されることが期待される。段階的に進歩していくことが重要だ。前を行く3チームとの戦いに加わるためには、それを成し遂げていかなければならない」と語った。
◆ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG)決勝6位
僕のレースは全体としては良かった。一度だけ危うい場面があって5秒ほど失ったけど、ペースは概して速かったから、レースの内容には満足している。スタートもうまく決まった。角田(裕毅)の前に出るには、まずそこが重要だったんだ。それ以降は、最初のスティントを延ばすことができて、1ストップの戦略を機能させるのに役立った。
この週末、僕らは歩幅こそ小さいものの進歩して、改善を実現した。ただ、マクラーレンやフェラーリが大幅に進歩して、ややその陰に隠れてしまったのが残念だ。さらにパフォーマンスを高めてくれるアップデートを投入するべく、これからもプッシュし続けるよ。それまでの間は、とにかくできるだけポイントを重ねていこうと思っている。
◆ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG)決勝7位
ハードタイヤが最後まで持つかどうか心配だったので、2度目のピットストップをした。結果としてルイスにポジションを譲るかたちになったが、チームとしてエクストラポイントを1点稼ぐこともできた。(注:ファステストラップ記録:1分18秒589(54周目)2度目のタイヤ交換後に最速ラップを記録)
レースでは単独走行の時間が長かった。レッドブルとの差をわずかに縮め、中団グループに対するアドバンテージを拡げることができたけど、マクラーレンとフェラーリも僕らと同様に進歩してきた。だから、僕らが目指すのはさらにパフォーマンスを向上させて、できる限り早く、より大きな進歩を果たすことだ。6位と7位で満足するつもりはないけれども、これが現時点での実力だと思う。
みんなのモチベーションがとても高くて、こちらも大いに奮起させられる。ブラックリーとブリックスワースの誰もが、クルマを速くするために懸命に働いてくれていて、とても心強い。僕らとしてはプッシュし続けるしかない。この週末は、手にしたパッケージの能力を最大限に引き出すことができた。これからも、それをさらに前に進めていくことを目指す。
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