◆8輪装甲戦闘車両「StrykerQB」
ウクライナやイスラエルの紛争長期化が気がかりな状況となっていますが、アメリカの大手や兵器メーカー「ゼネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ(GDLS)」は、米国陸軍協会(AUSA)の展示会で、次世代8輪装甲戦闘車両のプロトモデル「ストライカーQB(StrykerQB)」を公開しました。
『ストライカー』という車両は、GDLSの装甲戦闘車両シリーズです。Quarter Back(クオーターバック=司令塔)になぞらえた今回のストライカーQBは、米国陸軍が将来案のひとつとして掲げている「Army2030」において攻撃の司令塔になることを見据えて開発されました。
昨年10月に発表されたプロトモデル「ストライカーX」の進化版で、最大の特徴となるディーゼルハイブリッドを中核とする電動パワーパックを受け継いでいます。
ハイブリッド(エンジン+モーター)をはじめとする駆動の電動化は自動車産業において、もはや当たり前となっていますが、戦闘車両ではまだ普及していません。その理由は、戦闘車両が使われる環境や状況に求められる各種性能が通常の自動車とはまったく異なるためなのです。
加えて新しいシステムを導入するには整備員の教育が不可欠です。そのほか諸事情から電動化のハードルは高く、周到な戦略と準備が求められています。とはいえ、電動化は戦闘車両にさまざまなメリットをもたらします。燃料の使用を抑えることができるうえに、静かに走れて、熱源が小さいことから、敵に察知されにくく、戦略の上で生存性の向上につながります。
また、軍事用の電動ドローンの充電ポイントとしても活用できます。戦闘車両では必須項目のモジュール交換も可能。サイバー攻撃を防御する高度な電子アーキテクチャも採用しています。ディーゼルハイブリッドの詳細は公表されませんでしたが、電動化の波はゆっくりながら戦闘車両にも押し寄せているようです。
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【 StrykerQB Technology Demonstrator : Battlefield の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=z6ZufrhvqOw
【 StrykerX Technology Demonstrator on the Move の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=fFA6M9BMsgE
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