● トヨタが手掛けるEV向けのマニュアル変速機（MT）、レクサスの次世代車に搭載!?

トヨタ自動車が電気自動車（EV）向けの手動変速機（MT）を開発している。高級車ブランド「レクサス」の次世代EVへの搭載を検討する。変速機を必要としないEVにあえてMTを搭載することで、体験できる運転感覚の幅を広げられるとする。

レクサスのコンセプトEV「Electrified Sport」、トヨタ自動車は同コンセプトEVをベースとする市販車を開発中で、この車両にMT（手動変速機）の搭載を検討している。

トヨタの欧州統括会社であるベルギーToyota Motor Europe（トヨタモーターヨーロッパ、TME）が、当案件に関して発表をしている。

トヨタ「Lexus Electrified」のチーフエンジニア渡辺剛氏は、同MTについて「運転者がいつでも適切なトルクに変速できるのが魅力となっている。現在、本格的に開発を進めており、将来のEVに搭載するかもしれない」と語る。

開発は、レクサスの現行EV「UX300e」をベースにした試作車で進めている。試作車にはシフトレバーやクラッチペダル、タコメーターを追加で搭載し、MT車の運転感覚を再現しているという。

クラッチがつながっていないことによるエンストや坂道発進時の後退など、可能な限りMT車で起こりやすいトラブルも再現し、ドライバーはMTフィールをしっかり体験できるそうだ。

◆レクサスの現行EV「UX300e」をベースに開発が進行中
今後の新型EV向けMTの採用を検討しているのは、レクサスのスポーツタイプ・コンセプトEV「Electrified Sport」をベースとする市販車で検討されている。もちろん、シフトレバーやタコメーターなどを搭載し、従来のMT車さながらを具現化するそうだ。