◆かつてのオフロード車にインスパイアされた新ブランド
フォルクスワーゲンが米国に導入予定のEVブランド「スカウト」は、2026年末にサウスカロライナ州で生産を開始する予定で、生産台数は年間20万台を目標としている。
1960年から1980年にかけて米国で生産されたインターナショナル・ハーベスター社のオフロード車、スカウトを「回顧」するブランドとして、電動のSUVやピックアップトラックを展開する予定という。
フォルクスワーゲン・グループはスカウトブランドに20億ドル(約2700億円)を投じており、製造工場では約4000人の雇用が創出されるという。
スカウトのスコット・キーオ社長は、「スカウトは1960年の発表以来、米国の象徴的存在となっています。家族をキャンプに連れ出し、大自然にアクセスし、毎朝現場に現れるクルマです。
今日、わたし達はオフローダーとしてのスカウトの独創性を再構築し、その未来を電動化しようとしています」と述べた。
スカウトのモデルには、フォルクスワーゲン・グループ傘下のEVで使用されているMEBプラットフォームではなく、新たに設計されたEVプラットフォームを使用する予定という。また、カナダの大手部品メーカーであるマグナ社のバッテリーや電子機器を使用する予定とされる。
市販モデルの詳細はまだ明らかにされていないが、フォルクスワーゲンは「クラシックなスカウトモデルを彷彿とさせる力強いスタンスと直立した姿勢」を持つ車両になると述べている。ウェブサイト上に公開された予告画像では、大型のオフロードタイヤを履き、かなりの地上高を持つことが示されている。
また、特徴的な輪郭を持つボンネット、四角いサイドミラー、ルーフレールなど、オリジナル車からの影響を思わせるデザインが見受けられる。フォルクスワーゲンによるスカウトブランドの再起動計画は2022年5月に正式発表され、その社長に任命されたキーオ氏はフォルクスワーゲン米国部門の元CEOである。
一部関係者からは、スカウトはフォードと技術提携するのではないか、という話もある。フォルクスワーゲンの商用車部門は、ピックアップトラックのアマロックの開発でフォードと協力している。しかし、今のところスカウトと同社の関わりは否定されており、この情報はまだまだ定かでない。
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【 How International Scout is making a comeback の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=MWwOZB9RFjE
【 International Scout II - Built for Off Road の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=ra_oCHt_HKY
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