● 迫力はF1を凌ぐ!マシンの重量は5トン!巨大トレーラーヘッドの「ガチレース」が面白い! | エコカーブログ [eddie-k's eco_car blog]    

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◆大型トレーラーヘッドを使ったレースがヨーロッパで大人気!?
農家の必需品といわれる「軽トラ」が日本の社会や生活などいろいろなシーンに根付いているように、ヨーロッパでは大型トレーラーが人々の間に馴染んでいるようです。


かの地では物流の雄「大型トラック」が必需品、そして人気のF1を主催しているFIAが、トレーラーヘッドのレースをオーガナイズしており、年間集客数が50万人をゆうに越える人気イベントとなっているのです。


トレーラーヘッドといわれても自動車にあまり興味のない方にはピンとこないものです。1500馬力を発生する1万3000ccターボディーゼルエンジンを搭載し、5300kgにおよぶ車重をもった巨大なトラック(キャビンのみ荷台ナシ)といえば察していただけるでしょうか。あまりに大きいため、どこのサーキットでもピットのガレージには収まらず、特設カープールが用意されるほど。そんなどデカいクルマ同士が火花を散らして争うレースですから、迫力はF1をも凌ぐといっても過言ではないでしょう。


欧州各国のメジャーなトラックメーカーがそれぞれワークス、セミワークス的なチームを組織してエントリーしており、MANやIVECO、昔はサーブ・スカニアと呼ばれたSCANIA、もちろんボルボやメルセデスといった日本でも馴染あるメーカーが名を連ねています。


FIAがオーガナイズするはるか以前からトラックのレースは開催されていましたが、レギュレーションも定かでない非公認の草レース、「色物的レース」といった印象がぬぐえないものでした。なぜなら、デカいトラックをわざとぶつけ合っているかのようにクラッシュや接触が多発、肉弾戦のような過激な要素のもので、現在のような競技レースとしては到底思えないのが実態でした。


◆FIAが主催している本格的なレースに変化
しかし、前述のとおりFIAが各メーカーをまとめあげ、練り上げられたレギュレーション、観客を魅了するゲームルールを適用することで、大人気のコンテンツへと生まれ変わったといえそうです。たとえば、時速160kmに制限された最高速によって、激しいバトルは生じるものの目を覆いたくなるようなクラッシュはなくなったとのことです。これだけの質量があるトラックが160km/h以上で衝突した場合、衝撃に耐えうるサーキットの防壁は存在しなかったのです。


当然、ルールがしっかりしたことでトラック同士の衝突に際しても、乗員の安全マージンがとられるようになったことは言うまでもありません。また、こう見えて空力パーツの研究開発もシビアに行われているのです。レースごとに、フロントスポイラーやリヤエンドのカウルパーツなど、細かく調整、変更されているそうです。これは市販車へのフィードバックが最大の目的で、長距離を走る物流の実用車として、レースは願ってもないテストベンチの場となっているのです。


◆欧州では著名なレーシングドライバーも参戦
レースをしているドライバーたちもまた、個性的なキャリアの持ち主が少なくありません。トラックレースからキャリアを積んだドライバーもいますが、イギリス人のジェイミー・アンダーソンは元ラリードライバーで、唯一の女性ドライバー、シュテフィ・ハルムはヨーロッパGT選手権で活躍していたなど、さまざまなジャンルからエキスパートたちが参入しています。そして、58歳とレーサーとしてはベテランクラスのルイス・ルクレンコが2019年に4勝をあげるなど、年齢層が幅広いこともトラックレースならではでしょう。


さて、トラックレースならではの特殊な装置、機能を使用するテクニックをひとつご紹介しておきましょう。さすがに5トンからの車重を受け止めるブレーキの過熱がシビアで、水を噴射して冷却する装置が全車に搭載されています。しかし、1レースにつき100リットルまでしか使えません。ここぞというときに「噴射スイッチON!」。ライバルよりコンマ1秒でもブレーキを遅らせて、アドバンテージを築こうというものです。あたかもF1でいうDRSオーバーテイクボタンかのようですが、あちらは空力で加速、トラックになると減速パワーというのが面白い対照となっています。


◆トラックレースならではの特殊装備と環境対策&エコが共存
意外なことに、トラックレースはかなりエコや持続可能性(SDGs)を追求しています。バイオフューエルのみというレギュレーションや、タイヤサプライヤーのグッドイヤーがこのレースのために「リトレッド技術」を提供するなど、こうした特徴からもきちんとしたレース競技となり、「イロモノレース」からは脱却していることがうかがえます。


2022年のリザルトを見ると、ヨーロッパで8カ国を転戦しているのがわかります。ニュルブルクリンクやハンガロリンクといったF1でおなじみのコースをはじめ、オールドファンには懐かしいハラマやゾルダーといったコースも名を連ね、さすがFIAらしく見ごたえあるサーキットをチョイスしています。


また、各国ともギャラリーには現役トラックドライバーのファンが数多く訪れるらしく、駐車場は大型トラックで満車になることもしばしばだそうです。やっぱり、レースを観戦した帰路ではカウンターあてるような熱いドライブになるのでしょうか。いやいや、交通ルールは遵守するもの。安全運転で運んでほしいですね。


ともあれ『FIA European Truck Racing Championship』は、日本ではなかなか望むべくもないトラックレース、レース好きの皆さん、チャンスがあればぜひ現地でライブ観戦してみてはいかがでしょう。国内でも時々開催される「モンスター・トラックレース」とはまたちょっと違う大迫力に必ずや胸打たれるものがあるはずです。

 

 

 

 


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【 FIA European Truck Racing Championship の動画はこちら 】

https://www.youtube.com/watch?v=wDXkSSNV9uo

 

 

【 ETRC Copa Truck - Huge Crash Flips の動画はこちら 】

https://www.youtube.com/watch?v=zjrhfdimHKY

 

 

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