今週末に実施される世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦となるラリー・モンテカルロの競技初日、SS1~SS2が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエが総合首位に立った。
2023年「トヨタGRヤリス・ラリー1」は、HV冷却量の最適化、リヤフェンダーとアーチのデザイン、リヤウイングなど、リヤ周りのエアロ・パッケージがアップデートされた。ロバンペラ、エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジェ、勝田貴元の4台がエントリー。
19日午前にシェイクダウンを実施した後、2本のナイトステージが行なわれ、暗闇の中で峠を攻めた。雪や凍結など難しいコンディションになることも多いラリー・モンテカルロだが、この日の天候は例年と異なり、SS1は路面が完全にドライだった。
オジェは有名なチュリニ峠を駆け上がるSS1でステージ優勝を果たし、「クリーンなスタートだった」と語った。「ナーバスじゃなかったと言う人は、何か問題を抱えたか、嘘をついているのかどちらかだろう」
チームメイトのエルフィン・エバンスも、モナコマイスターのオジェを追い越すべく力強い走りを見せ、1.3秒差で2番手。3番手には6秒遅れでヒョンデのティエリー・ヌービルが続いた。
勝田貴元は6.9秒遅れの4番手、ディフェンディングチャンピオンのカッレ・ロバンペラも7.4秒差の5番手と他トヨタ勢も上位につけた。
M-スポーツのオット・タナクは、ロードセクションで電気系統のトラブルに見舞われ、5速ギヤを使えなくなったものの、大きくタイムロスすることなく6番手につけた。
続くステージ2は、このラリーで最も長い24.9kmのステージ。こちらはところどころ路面が凍結し、ブラックアイスバーン状態となっていたようで、様々なドラマが起こった。
まず、ロバンペラが10.5km地点のタイトな左コーナーでワイドに膨らんだ他、ヌービルも全く同じコーナーでワイドにスライドしてしまった。ヌービルの方が状況は悪く、バンクに乗り上げてマシンをストールさせてしまった。
「正直なところ、何が起こったのかわからない」とヌービルは話した。「グリップはゼロだったし、あそこでワイドになったのは僕が初めてじゃないのは確かだ。ラインは見えていたんだけど、もう遅すぎたんだ。エンストして7、8秒はロスしただろうね」
幸いにもヌービルは走行を続けることができたが、SS2も最速で駆け抜けたオジェに対して15.5秒遅れの4番手となっている。総合2番手はエバンスで、オジェを4.7秒遅れで追っている。総合3番手は6.8秒差のタナクだ。
勝田はハンドブレーキのトラブルが響き、SS2だけで50秒のタイムロス。総合順位では57秒遅れの総合9番手となっている。
競技2日目となる金曜日はSS3~SS8の6ステージ、合計105.34kmが予定されている。モナコ・マイスターといわれるオジェの走りに注目だ。
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