● 【Ferrari Purosangue】フェラーリ初の5ドアモデル「SUV」、新V12搭載

イタリアの高級車ブランド「Ferrari（フェラーリ）」が現在開発中といわれるSUVモデル車。この開発が終盤を迎えていると見られる「Purosangue」（プロサングエ）市販型と思われる車両の画像がスクープされました。

スーパーカーブランドとして「Lamborghini（ランボルギーニ）」や「Aston Martin（アストンマーティン）」に続き、「Ferrari（フェラーリ）」が独自のSUVモデルを発売することになるのだが、前出2ブランドが生産に制限をかけていないのに対し、フェラーリの新型モデルでは、年間総出荷量の20%以下に抑えられると見られている。この戦略により、Purosangueも従来のスペシャル・スポーツカーと同等に排他的であり続けるという。

既に9月のワールドプレミアが決定している同モデルだが、正式デビューを前に『ファクトリー』からの車両生産の状況画像が流出したようだ。いつもながら、最新スパイショットも多数出現しており、最新情報をもとに予想CGも制作されている。いよいよ市販型デザインのディテールがかなり見えてきたと言えそうだ。Purosangueは、パフォーマンスが優先されるため、そのシルエットは他モデルと大きく異なるが、RomaにインスパイアされたSUVデザインを持つといわれる。

フェラーリ・ブランドとしては、ワゴンタイプの「456GT Venice」がわずか7台しか製造されなかったことを考慮すれば、実質初の5ドアSUVモデルとなるPurosangueが、如何ほどのニーズを持つのか、要は「売れるか」、「売れないか」、の部分が不透明で、半導体の供給状況や世界の販売市況などを見ながら、製造ロットを決定することに起因しているようなのだ。

フェラーリでは、ハイライディングの新型SUVに新開発エンジンを採用、V型12気筒エンジンを搭載することを発表しており、その最高出力は812 Competizioneの830psと同レベルになることが濃厚といわれている。また、全輪駆動とダブルクラッチオートマチックトランスミッションが採用されるそうだ。CEOであるBenedetto Vigna（ベネデット・ビーニャ）は、Purosangueを「真のスポーツカーであり、他のどのクルマとも異なります」と述べ、“100％ Ferrari”になると付け加えている。