◆トヨタのロバンペラ2位でランク首位を堅持
ヒョンデのオット・タナクがWRCラリー・フィンランドで優勝。トヨタのカッレ・ロバンペラは2位に終わり、3連勝とはならなかった。
WRCの第8戦ラリー・フィンランドが行なわれ、ヒョンデのオット・タナクが優勝。今季2勝目を挙げた。ここまで2連勝中だったトヨタのカッレ・ロバンペラは2位に終わったが、ランキング首位を堅持した。
フィンランドは、トヨタのWRCチームのお膝元。ホームラリーと言える。しかしその北欧の地で躍動したのは、タナクだった。
タナクは初日金曜日のステージ2でリードを奪ってみせた。しかしその日の夜にはトヨタのエサペッカ・ラッピに3.8秒差まで迫られ、土曜日にはロバンペラの猛攻を受けた。ロバンペラは、難しいウエットコンディションを味方につけ、4番手から2番手まで浮上。タナクの8.3秒差まで迫った。
そして、日曜日にはタナクが反撃し、ロバンペラに対するリードを拡大。ロバンペラは終盤3ステージを連勝したが、タナクはいずれも僅差で続き、最終的にはタナクが6.8秒差でラリー・フィンランドを制した。タナクはこれで、6月のイタリア戦に続く今季2勝目となった。
ロバンペラは総合2位に終わったが、最終パワーステージを制してボーナスポイントも獲得。選手権のリードを94に広げた。
ラッピは、最後からふたつ目のステージで、GRヤリスを3回横転させる事故を起こした。これでマシンはリヤウイングやフロントガラス、ラジエターに損傷を負った。しかしながらラッピは走行を続けることができ、首位から1分20秒差ながら3位表彰台を手にした。
トヨタのエルフィン・エバンスは、土曜日にに左のリヤサスペンションに問題を抱えて後退。しかし総合4位でのフィニッシュ。勝田貴元は首位から3分遅れの6位だった。
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