10月14~17日、WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・スペイン』が行われ、TOYOTA GAZOO Racingはエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組の総合2位を最上位に置き、3台のトヨタ・ヤリスWRCがトップ5フィニッシュを果たした。今ラウンドで確定する可能性もあった「ドライバー選手権」と「マニュファクチャラー選手権」の両タイトルは決着がつかずに次戦モンツァに持ち越されることになった。
今回のイベント終了後にラトバラ代表がコメントを発表、また、豊田章男チームオーナーも、ヤリ-マティ・ラトバラ率いるチームの勝利を確信しているとエールを送った。
◆ヤリ-マティ・ラトバラ代表のコメント
TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は、「最終的に、今週末の我々には期待していたほどの強さがなかった」と今大会を総括した。
「今後のためにも、なぜ思うようにタイムが出なかったのか、どうすればもっと上手く対応できるのかを分析し、学ぶことが重要だ。 とはいえ、ポジティブな要素もある。まず、3台が何も問題なくトップ5でフィニッシュしたことだ」
「また、エルフィン(・エバンス)が総合2位に入ったのは彼にとって良い結果だし、最終戦までドライバーズタイトル争いが続くことになり、チャンピオンシップ全体が盛り上がることになった」
「マニュファクチャラー選手権は今回、私たちにとって有利な結果にはならなかったが、次のモンツァで両タイトルを華々しく獲得したいと思っている」とコメントした。
◆豊田章男社長のメッセージ
「最終戦でヤリ-マティの夢が叶うと信じている。一緒に喜びましょう!」とエールを送った。
ドライバー/コドライバーズタイトルを争う4選手に向けては、「最後まで悔いのない走りをしてもらいたい」と語った豊田チームオーナーのコメント全文は以下のとおりだ。
ラリー・スペインのイベント前に、ヤリ-マティは私にメッセージを送ってくれていました。
「チーム代表となって、もう一度、マニュファクチャラーズタイトルを掴みアキオとお祝いするのが自分の夢です」
3年前のヤリ-マティはとても苦しいシーズンを送っていました。最終戦でようやく初勝利をあげ、その勝利でチームタイトルが決まり、当時そのことが本当にうれしかったのを覚えています。
その日、静岡県でラリーに出ていた私はその知らせを聞き、絶叫するように喜び、そのままお祝いのメッセージを送っていました。あの歓喜の絶叫が“代表としてのモチベーション”につながり、チームを勝利へ導く一助になればとてもうれしく思います(笑)
次の最終戦モンツァ、ヤリ-マティの夢が叶うと信じています。一緒に喜びましょう!
ドライバーズチャンピオンも今回は決まりませんでした。セブ(セバスチャン・オジエ)とジュリアン(・イングラシア/コドライバー)、エルフィンとスコットには最後の最後まで悔いのない走りをしてもらいたいと思います。
チームはそのために最高のクルマを準備してあげてください。次のラリーはヤリスWRCが走る最後の大会です。2017年WRCに再参戦した時から、我々が言い続けていたのは「つねに“今のヤリス”が一番強くなるようにしよう!」という言葉でした。
「最後に走るヤリスが一番強かった」とドライバーたちにも、ファンの皆さまにも言ってもらえるような戦いを最後に見せたいと思います。チームのみんな、最後までよろしくお願いします!」
代表取締役社長 豊田章男
追伸 ジュリアンへ
ジュリアンにとっても次が最後のラリーになりますね。モンツァが君にとっても最高のラリーになることを祈っています。その姿を日本(ラリージャパン)で見れたら最高でした。それだけは今も残念でなりません。応援しています。
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最終戦ラリー・モンツァは11月19~21日、イタリア北部に位置する伝統あるモンツァ・サーキットを中心に開催される。2年連続で行われるこのターマックラリーは、愛知・岐阜で開催が予定されていたものの中止となったWRC日本ラウンド『ラリージャパン』の代替イベントです。なお、2021年のラリー・モンツァは昨年よりも山岳道路の割合が増えているのが特徴となっている。
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【 TGR-WRT WRC Rally Spain 2021 - Highlights Day 3 の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=aDN7ZrnKVG4
【 2021 WRC Rally Spain - HIGHLIGHTS の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=uSb_DQhzAqk