● WRC トヨタが2020年のWRCドライバーラインアップ発表! 帝王オジェら加入で体制一新 | エコカーブログ [eddie-k's eco_car blog]    

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トヨタは11月27日に、WRC(世界ラリー選手権)2020年シーズンのTOYOTA Gazoo Racing WRTのドライバーラインアップを発表。かねてから噂されていた通り、布陣を一新することとなった。
 
2019年はオット・タナクがトヨタのドライバーとしては25年ぶりとなるドライバーズチャンピオンに輝いたが、来季はヒュンダイに移籍することが既に決定。またヤリ-マティ・ラトバラとクリス・ミークもチームを離れることになった。
 
 
代わってチームに加入するのが、セバスチャン・オジェ、エルフィン・エバンス、カレ・ロヴァンペラの3人だ。2013年~2018年までドライバーズタイトルを6連覇した“帝王”オジェは、2020年シーズン限りでの引退を表明しているため、トヨタで有終の美を飾れるかに注目が集まる。エバンスはMスポーツから、ロヴァンペラはWRC2 Proのシュコダからの移籍となる。
 
 
今回の発表にあたり、チーム代表のトミ・マキネンは次のようにコメントを寄せた。
 
「来シーズンを、彼らと一緒に戦えることをとても嬉しく思います。来年、そしてその先、より多くのチャンピオンシップトロフィーを獲得したいと思っている我々にとって、非常にバランスのとれたラインナップになったと信じています。セバスチャンは本当に強いドライバーですし、彼とジュリアンと一緒に働くことを楽しみにしています」
 
「ごく短い時間で我々のチームが結果を出したからこそ、彼ほどの素晴らしい実績を持つ選手が魅力を感じてくれたのだと思います。エルフィンは、以前から注目していたドライバーです。彼はほぼ全ての路面で優勝できる速さがあり、状況に応じて賢く戦い、多くのポイントを獲得できる能力を持ったドライバーでもあります」
 
「カレについては、幼い頃から知っていましたし、その時から特別な才能を備えていることは明らかでした。これから学ぶべきことは少なくありませんが、ステップアップする準備はできていると思います。最後に、オィット(タナク)とマルティン(ジェルペオジャ)、ヤリ-マティ(ラトバラ)とミーカ(アンティラ)、そしてクリス(ミーク)とセブ(セバスチャン・マーシャル)の、これまでの貢献に感謝の言葉を贈りたいと思います。彼らの今後の活躍を、心から願っています」
 
 
なお、オジェはシトロエンからの移籍となるが、来季シーズンはトヨタ・ヤリスで世界タイトルを取り戻したいと意気込みを語りました。
 
「アイコニックなブランドであるトヨタ、そして子供の頃のアイドルであるトミ・マキネンと一緒に仕事をできることになり、感無量です」、「成功するために力を合わせて戦い、世界タイトルを取り戻したいと思います」
 
また、トヨタ豊田章男社長は、チームを離れることになった3人のドライバー、ヤリ-マティ・ラトバラ、クリス・ミーク、オィット・タナクに対して、TOYOTA Gazoo Racing WRTのチーム総代表として、プレスリリースでコメントを発表しました。
 
 
「ヤリ-マティ、3年間ありがとう」、豊田社長は、まずそうラトバラに語りかけた。
 
「僕が初めて、フィンランドに行った時、トヨタは、まだWRC復帰を決めていなかった。 はじめてのWRCに興奮していた僕は、選手を直接見たくてホテルのロビーで出待ちをしていた。そこに現れたのがフォルクスワーゲンのヤリ-マティだった」
 
「ドキドキしながら声をかけると、君は実に気さくにこたえてくれた。話しながら、僕がトヨタの回し者だと気づいた君は、自分の乗っていたカローラやセリカの話を、とても嬉しそうにしてくれた。こんなにトヨタのことを覚えていてくれている選手がいる内にWRCに戻らなきゃ…と、復帰への決意ができたのは、あの時だった」
 
「トヨタファンの気さくなフォルクスワーゲンドライバーに出会えていなかったら、今、トヨタはWRCにいなかったかもしれない(笑)」
 
 
「その2年後、君がうちのエースドライバーになってもらえると聞いた時は、不思議な縁に本当に感動したよ。そして、今だから正直に言うと、最初のシーズンが始まる前、1年目から勝てるなんて思っていなかった。あの時は『1年かけて表彰台に上ろう』が我々の目標だった」
 
「でも、初戦のモンテカルロで君はすぐにトヨタを表彰台に導いてくれた。その翌月には、表彰台の一番高い所にまで連れて行ってくれた。本当に夢のようだった」
 
「昨年、やっとフィンランドで君と一緒に表彰台に上れたのはとても嬉しかった。あとから写真を見返したら、オィットに渡されたシャンパンを僕は真っ先に君の方に向けていた。そのくらい君と上れたことが嬉しかったってことだと思う。カローラやセリカをあんなに大切に乗ってくれている君だから、これからもトヨタのサポーターでいてくれると信じてます。よろしく」
 
また、ミークに対しても、次のように感謝を語った。
 
「クリス、君にも、今だから正直に話さないといけないことがあります」、「君を迎え入れる時、ヤリスが転がったり、道を間違えたり、駐車場を走ってしまうんじゃないかと、すごく心配だった(笑)。でも、君は、トヨタのために、しっかり仕事をしてくれた。どんな時でも限界までアタックしてくれたし、元エンジニアだからこそのアドバイスでヤリスを強くしてくれた。1年間ありがとう」
 
 
そして最後に、2019年シーズンのチャンピオンに輝いたタナクに対して、豊田社長は次のようにコメントした。
 
「そして、オィット…」、「チャンピオンという夢を君が叶えられたこと、自分のことのように嬉しく思う。そして、その手伝いをさせてもらえたことをトヨタは誇りに思っている」
 
「僕は友山(GAZOO Racing Company プレジデント)と違って表彰台に上るのが苦手だったんだけど、昨年のフィンランドで君が初めて僕に高い所への上り方を教えてくれた。君のおかげで、やっとあの景色を見ることができたし、シャンパンがいかにベトベトするものなのかも知ることができた。本当にありがとう」
 
「『目標を達成した今、環境を変えて次の挑戦に臨みたい』という君の決断は本当に素晴らしいと思う。来年からは君がトヨタのライバルになる。強いライバルがいることは、僕らにとっての大きなモチベーションになってくる」
 
「表彰台の上り方も、シャンパンの開け方も、しっかり教えてもらったから、次に表彰台で会う時は、上から君にシャンパンをかけることができると思う。また表彰台で会おう! 」
 

 

 

【 TGR WRT Driver Line-up for the 2020 season の動画はこちら 】

https://www.youtube.com/watch?v=expXrrLywq0

 

 

【 Toyota GAZOO Racing WRT - Season 2019 の動画はこちら 】

https://www.youtube.com/watch?v=qAFWNVHw_vY