シュワルベ マラソン最強伝説 | bangmaoの部屋

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癒やし系の自転車ブログのつもりが、ご覧の通りの残念な状態に...。
趣味の自転車のほかアウトドアの話も少々。

マラソンと言っても、26×1.75インチや26×2。00インチなど26インチHE規格のタイヤのお話しです。

 

今回、ヤマト号のメンテナンスをした際に、タイヤの前後のローテーションをどうしようか走行記録をチェックしてみたら、既に1万㎞を越えてました。

 


前後、ローテーションしながら現在10,342㎞ですが、まだトレッドがこんなに残っています。

 

 

ヤマト号のタイヤは普通のマラソン(26×1.75インチ)で、更に丈夫なマラソン・プラスではありませんが驚異的な耐久性です。

ゴムのひび割れもまだ起きてきていないので、あと3,000㎞は余裕で走れそうです。
このタイヤを使い始めたのは、2011年9月30日からですが、以来、保管は光の差し込む屋根付きガレージで、自転車カバーをしてタイヤに日光の紫外線が極力当たらないようにしてきました。

 

 

因みに、シュワルベ・マラソンシリーズの26インチタイヤは世界一周チャリダーさん御用達の定番タイヤで、スタンダードなマラソンを強化したマラソン・プラスは最強タイヤとして知られています。
同じマラソンシリーズの中でも26×1.75インチや26×2.00インチとか26インチHE規格のタイヤが使われますが、タイヤ自体の強度も700cよりも26インチHEの方が丈夫だからです。

 

世界一周チャリダーさんの場合、前後のキャリアに4サイドバッグばかりか、フロントバッグやリアキャリア上にも荷物を満載で、荷物の重量だけでも軽く40キロ以上に及ぶので、ヤワなタイヤではもたないのだそうです。
更に、同じマラソンの26インチでも、26×1.5インチよりも、より幅広の26×1.75インチや26×2.00インチの方が丈夫です。

世界一周チャリダーさんの間で26HEリムのホイールが主流なのは、26インチのマラソンやマラソン・プラスを履かせる為ですが、リム自体の強度もまた700cよりも26インチHEのホイールの方が強度が高いです。


これは、700cよりも26HEの方がリム径小さいのでリム自体の強度が強くなるのと、リム径が小さい分、スポークの長さも短くなります。
とりわけ、ダウンヒルで使われているような幅広のダブルウォール・リムが強靱です。

しかし、自転車業界のマウンテンバイクの規格変更により26HE規格のマウンテンバイクが作られなくなり、29erや27.5インチが主流になってきたので、現在、26HE規格の頑丈なリムも入手しにくくなってきています。

なかでもダブルウォールの36H(スポーク穴のホール数)の幅広リムはより入手しにくくなってきました。


同じ26インチHE規格でもスポーク数が32本と36本では、荷物満載の超重量級バイクでは特に後輪のスポーク折れのリスクが大きくなるそうです。
しかしながら、ハブにトラブルが生じた場合、海外では36Hのハブは極めて入手困難なので、敢えて32Hにして強靱なDTスイスのスポークを使って組むチャリダーさんもいます。

 

 

以下に、世界一周で使われるバイクの代表的なものを挙げます。

 

<世界一周チャリダーが選択するバイクの例>

・Surly LONG HAUL TRUCKER MY19(サーリー ロング・ホール・トラッカー)
http://ride2rock.jp/products/107815/

 

・Surly TROLL(サーリー トロール)
http://ride2rock.jp/products/106240/

 

・KHS Montana Tour(KHS モンタナ・ツアー)
https://www.khsjapan.com/products/montana-tour/

 

・Panasonic FJC5(パナソニック FJC5 フレームセットのみ)
https://cycle.panasonic.com/products/pos/custom_order/fjc5/

 


何れも丈夫なクロモリフレームに26インチHEリムのツーリングバイクです。
サーリーの「ロング・ホール・トラッカー」は定番中の定番で、定評のあるドロップハンドルのツーリングバイクです。
同じくサーリーの「トロール」はリジットフォークの26インチマウンテンバイクです。
KHSの「モンタナ・ツアー」もリジットフォークの26インチマウンテンバイクです。
PanasonicのFJC5はドロップハンドルのツーリングバイクですが、現在はフレームセットのみの販売です。

 

サーリーのトロールやKHSのモンタナ・ツアーは、ツーリングだけでなく街乗りや普段使いでも使いやすいバイクです。
なお、リアキャリアのみを取り付けて街乗りや国内チャリ旅に使うのなら、次のバイクもお勧めです。

 

・VIGORE Basic FR(ビゴーレ ベーシックFR)
http://www.vigore.co.jp/bicycle/standard-basic.html

 

ビゴーレは京都にあるフレームビルダーさんのリジットフォークの26インチマウンテンバイクで、Basic FRはスタンダードの「白」と「黒」の2色の他にオプション(アップチャージ)でカラー・オーダーも出来ます。
ここでベーシックFRをベースにツーリングバイクを特注して世界一周に使ったチャリダーさんもいます。

 


私が26インチが好きなのは、26×1.75インチのタイヤにリムのバルブ穴を拡張して米式バルブのチューブを使えるようにしてやると、街乗りなら空気を入れるのは2~3週間毎でも乗れることです(要するに乗りたいときに直ぐ乗れる)。
ちょっと近所を走るのに、一々、空気を入れを入れるのは面倒くさいですし、米式バルブはとても丈夫だということもあります。
また、26インチは700cよりもホイール径が小さいので、太くて丈夫な(=重い)タイヤを履かせてもこぎ出しがさほど重くならないです。
メンテナンスでも、ホイールとフレームのクリアランスが大きいので整備がしやすいです。
 

更に、26インチのマウンテンバイクは安定性が抜群で、1.75インチのタイヤを履かせておけば、歩道へのエスケープも楽です。

1.75インチのタイヤでも比較的軽いタイヤもあるので、リジットフォークのマウンテンバイクはバイクの安定性とギアの段数が大きいことから、お年寄りにも向いてると思います。
但し、マウンテンバイクのハンドルバーは横幅が長い場合が多いので、街乗りの場合はバーの長さを58㎝以下にカットしておく方が無難だと思います(ヤマト号は56㎝幅)。

 

それから、街乗りだとディスクブレーキよりもVブレーキの方が後々メンテもしやすいので楽だと思います。
廉価なグレードのバイクに付いて来るディスクブレーキは、たいていシマノのハブを使ってないと思います。
シマノのハブでないとシールが弱くて雨や泥水が侵入しやすかったり、フリーが固く締まって交換出来なくなるなど耐久性に不安があります。

 

同様の理由により、街乗りの場合、サスペンションフォークも不要です。

リーズナブルなグレードのバイクに付いて来るサスペンションフォークなんてクソみたいなもので、重量と故障因子が増えて走りが悪くなるだけです。

サスペンションフォークの付いたクロスバイクは、ヨーロッパの石畳の道を走るためのものです。
かなり上等なサスペンションフォークでも、オーバーホールする頃にはニューモデルにチェンジして補修パーツが無くなってたりして、新しいフォークに交換するともの凄く高かったりします。

世界一周チャリダーさんの多くがサスペンションフォークを使わないのも、故障因子が増えるのと、トラブルが発生した場合、僻地だと補修困難だからです。


ディスクブレーキに関しては使う人と使わない人に分かれていて、それぞれ一長一短があります。
Vブレーキやカンチブレーキの欠点は、雨の中で効きが悪くなったりブレーキシューが早くすり減ったり、何よりブレーキシューに砂や泥を噛んでリムが削れることです。
ディスクブレーキの利点は、雨の中でも効いてリムが削れないことですが、欠点は飛行機その他の乗り物に自転車を乗せて運ぶ場合、ディスクが歪むとたちまち走行不能になることだそうです。
サーリーの「トロール」やKHSの「モンタナ・ツアー」はディスクブレーキ台座とカンチ/Vブレーキ台座の両方の台座が付いていて、万一、ディスクブレーキが使えなくなっても、現地でVブレーキ(世界中で入手しやすい)を調達して走り続けることが出来ます。

 

 

 

(余談)
話は変わりますが、随分前に結構有名な某自転車掲示板で26インチリジットフォークのマウンテンバイクのヤマト号のことを紹介して、ついでに世界一周チャリダーさんの乗るバイクについて話を持ち出したことがあったのですが、教祖様を慕う信者がワラワラ湧いてきて、当方の意図するところが全く伝わらずに平行線のまま終わったことがありました。


私はヤマト号のことを26インチのリジットフォークのマウンテンバイクと呼んでますが、ケツの青そうな信者の一人が言うには、お前のバイクはマウンテンバイクではなく26インチのクロスバイク風自転車だなどとレスしてきたので腹をかかえて笑いそうになりました。
1980年代にアメリカから日本にマウンテンバイクが入ってきた頃は、ヤマト号の様なバイクをマウンテンバイクと呼んだんですよ。
当時のマウンテンバイクは、クロモリフレームに26インチホイール、リジットフォークにカンチブレーキが定番で、アラヤの「マディーフォックス」なんかが有名で一世を風靡してました。

当時はフロントサスペンションなんてまだありませんでしたし、ディスクブレーキどころかVブレーキもありませんでした。

 

そして、「29er(ツー・ナイナー)」が世に出た頃のゲーリー・フィッシャー(その後TREKに吸収された)のカタログにも、26インチのリジットフォークのマウンテンバイクはマウンテンバイクのカテゴリーに載っていました。
まあ、自転車業界のマウンテンバイクの規格変更で、今は、ゲーリー・フィッシャー(TREK)だけでなく何処のメーカーも26インチのマウンテンバイクはSarly(サーリー)などごく一部を除いてカタログ落ちしましたけどね。

現在、26インチが残っているのは、ツーリングバイクと子供用自転車ぐらいになってしまいました。
あと、石の階段とかを猛スピードで走り降りるダウンヒル系ぐらいでしょうか。

 

また、あの自転車掲示板、世界一周チャリダーさんのバイクだけでなく、マウンテンバイクレースに関してもシロウト丸出しでしたね。
マウンテンバイクのクロスカントリーについて、29erは大きすぎる。世界最大のGIANTが「29er」を作ってないから、今後は27.5インチが主流になるとかね(笑)

当時、29erに参入したメーカーと様子見したメーカーがあってGIANTは後者で、また、GIANTは元々ダウンヒル系が強いメーカーなんですね。


要するに普通の日本人にとって取り回しやすいバイクが必ずしもレースに勝てるバイクとは限らないということです。

だいたい、日本で最も過酷なマウンテンバイク・レースと言われる「セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝」のことも知らないような者がマウンテンバイク・レースを語るなどチャンチャラおかしいです。

 

果ては、私の乗っているラレーのクロモリロード(=事実上、老舗のアラヤの自転車)までケチをつけてきて、そんなバイクほかした方がいいなどと言い出す始末(笑)
ロードバイクは700cとホイール径が大きく、かつ、前後のホイールとフレームの間隔が詰まってるので、背の低い人が乗るフレームサイズの小さいものは、前輪を大きく曲げるとつま先が当たるのはよくある話です。
ツールの常連のヨーロッパの名門ブランドのバイクでも、前輪を大きく曲げるとつま先が当たるジオメトリのバイクは少なくないです。

 

以上のことから、私的には 「道場」 とは名ばかりのシロウト騙しのインチキサイト?!と見切って、以来、関わるのをやめました。
まあ、他人様のサイトですし、役立つ情報も発信されてるみたいなので、荒らしたり批判するような書き込みは控えさせて貰いました。

 


補足として、過去ログを張らせて頂きます。

・カンチブレーキは本当に効きが悪くて危ないのか?!(過去ログより)
https://ameblo.jp/bangmao/entry-12589109107.html

 

・ロードバイクはハンドルを曲げるとホイールがつま先に当たるのか?!(過去ログより)
https://ameblo.jp/bangmao/entry-12213478967.html

 

 

※ 追記1

あの自転車掲示板の教祖様がホイールの組み方を知らないなどとケチを付けた、世界3週目チャリダーの浅地亮さん(12万㎞以上走破)

は、自分で手組みされたホイールで何の問題もなく超重量級の荷物を積んで自転車旅を続けておられます(現在、世界的パンデミックの為、メキシコシティーで足止め中)。
一体あの自転車掲示板の教祖様は何をもってホイールの組み方を知らないなどとケチを付けたのか甚だ疑問です。

 

・ロッテルダム 1(「 世界を走り倒す旅行記 3」より)
http://tairikusouha.blogspot.com/2019/01/1.html

 

 

※追記2
教祖様がケイリン認定品の耐久性を自慢されるので、シール性能はXTRより上なのか尋ねたらまともな返答が返って来なかったです。
確かにケイリン認定品の強度は優れているのでしょうが、トラックの中のワンレースとは異なり、相手が自然相手で長丁場だとハブのシール性能は耐久性に大きな影響があると思います。
また、前輪ハブはともかく、後輪は多段ギアのマウンテンバイクとピストバイクでは規格が異なりますし、何らかのトラブルで破損・交換することもあるので、あまり特殊な改造はしないことがセオリーだと思います。

 

 

先日、猪名川の利倉橋付近にて

 

 

 

(ご参考)

カナダ・バンクーバーから、南米最南端のアルゼンチン・ウシュアイアまで走破されたチャリダーの染谷 裕太さんのブログ記事から、街乗りで楽しい自転車(カスタマイズ)の参考になる記事を紹介させて頂きます。
私自身、染谷さんの自転車哲学に共感していて、また、カスタマイズの際に参考にさせて貰っています。

 

・自転車は速さより、乗りやすさや乗った時の気持ちよさが大切(「愉しい自転車&生活」より)
http://1986yuta.blog.fc2.com/blog-entry-735.html

 

・ロングホールトラッカーハンドル狂想曲(「愉しい自転車&生活」より)
http://1986yuta.blog.fc2.com/blog-entry-743.html

 

・トロールの魅力は何でも出来る万能性をもちながら、単純に自転車として楽しく、そして速いこと(「愉しい自転車&生活」より)
http://1986yuta.blog.fc2.com/?tag=%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC

 

・ロングホールトラッカーで灯油を買いに(「愉しい自転車&生活」より)
http://1986yuta.blog.fc2.com/blog-entry-779.html