新しいヘッドライト | bangmaoの部屋

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癒やし系の自転車ブログのつもりが、ご覧の通りの残念な状態に...。
趣味の自転車のほかアウトドアの話も少々。

ヘッドライトは以前に購入したPETZL(ペツル)  ティカ2を使っていて、何の不自由もなかったのですが、ジェントスから単四電池2本で使える実用的でリーズナブルなモデルが出ていて、LEDの照射特性が面白そうだったのでポチりました。

 

ジェントス Auva(オーヴァ) VA-01D

 

このヘッドライトのに惹かれたのは、単四アルカリ電池2本で使用できる軽量モデルの割に、実用的な明るさと点灯時間を持っているところです。
値段も一般的な登山用モデルに比べて実売価格はほぼ半値でリーズナブルです。

 

昨年からエネループを使い始めたのですが、古い木造家屋の我が家はコンセントの横には必ず柱があるので、幅広の4本充電式の充電器は使い勝手が悪く、また、長期の旅行や万一の災害時に充電器を持ち運ぶことも想定して2本充電式にしました。
ところが、ティカ2は単四電池3本式なので、2本式の充電器だと使い勝手が悪いこともあって、オーヴァを購入してみました。

 

オーヴァのメインLEDはオーバルビームという100ルーメン横長の楕円形の照射です。
サブLEDは電球色の5ルーメンのスポットライト的な照射です。

点灯時間は、メインLEDがHighモード時(100ルーメン)で8時間、Ecoモード時(30ルーメン)で19時間、サブLED(5ルーメン)が65時間です。
一般的な登山用の単四電池3本使用モデルに比べると点灯時間は短かいですが、テン場での移動や日帰りハイキング程度のお守りなら十分使えそうです(レビューを見ると富士山登山に使ってる人もいました)。

 

 

PETZL ティカ2と並べてみます。


ティカ2(単四電池3本式)との比較ですが、まず、重量はバンド込みでティカ2が82gで、オーヴァが78gでその差僅かに4gで、重量的にはメリットはありませんでした。
但し、ティカ2はボディが華奢な印象でパッキングにも気を遣いますが、オーヴァの1m落下耐久のボディは丈夫で壊れにくそうです。

 

照射特性は、ティカ2はLED4灯式で、比較的ムラが少ないモデルなのですが、それでもセンターが特に明るく、周囲ほど暗くムラがあります。
一方、オーヴァのメインLED(オーバルビーム)は、幅広いエリアを均一に照らす照射で、明暗の差がなく目が疲れにくいと感じました。
また、サブLED(暖色)は、テント内で使ったり、明るすぎると困るシチュエーションで使い勝手が良いと思います。

 

実用点灯時間に関しては、ティカ2はMaximum(40ルーメン)で90時間、Economicで120時間で、明るさの差はあるもののティカ2の圧勝です。
見た目の明るさに関しては、オーヴァは幅広いエリアに光が拡散するので、ティカ2に比べてルーメンの数値の差ほど大きな差は感じられませんでした。

LEDの照射に関しては、オーヴァ(オーバルビーム)の方が私の好みです。


また、オーヴァは長押ししないと点灯しないようにスイッチロック機能(不用意にスイッチが入って電池を消耗するトラブルを防げる)があるところも優れています。

防水性に関しては、オーヴァは1m防水で、ティカ2は防滴で、オーヴァの方が優れます。
なお、ティカ2(全天候型=防滴仕様)は電池との接点がステンレス製で、電子回路には防水コーティングが施されていて、もし内部に水が浸入しても点灯し続けて、使用後に電池を抜いて乾かして使うような使い方をするモデルなので、防滴ながら故障が少なく信頼性が高いモデルです。

 

私的には、普段使いや日帰りハイキング、大人の”ゆるキャン”にはオーヴァを使って、山に入る場合はティカ2を持っていこうと思います(自転車に嵌まりだして山に行くこともなくなりましたが...)。

 

 

(追記)
オーヴァのウィークポイントは、角度調整のギザギザの部分の材質がティカ2に比べてソフトで、角度調整する度にギザギザ部分が摩耗していくことだと思います(角度調整もティカ2の方が微調整が効きます)。

このため、ヘビーユーザーほど角度調整部分にガタが出るのが早いのではないかと思います。

 

また、個体差なのかも知れませんが、私の買ったオーヴァはLEDのある側の填め込みに何処か遊びがあって、振るとカタカタ音がします。
ティカ2も振ると音鳴りるもののほとんど気にならないレベルですが、オーヴァはやや気になるレベルでここら辺は値段相応?といった感がしました(歩く分にはあまり気になりませんが、ランナーなど頭が上下に振れると気になる気がします)。

 

 

(ご参考)

GENTOS AUVAシリーズ VA-01D(「ジェントス ホームページ」より)
http://www.gentos.jp/products/VA-01D/

 

 

 

(平成18年8月10日 追記)

オーヴァのカタカタ音鳴りの原因は、分解してみたら、メインビームの光を散乱する縦縞模様レンズの遊びが大きくグラグラ(特にパチッと嵌まるようには出来ていない)で、これが、外側のレンズカバーにカタカタ当たることが原因でした。
これは、日本メーカーらしからぬ設計で、欠陥と言っても過言ではないレベルなので、早急に見直してほしい部分です。
私は、変成シリコン系ボンド「セメダイン スーパーX2 クリア」でレンズを汚さないように気を付けて接着し、動かないようにしました。

 

 

 

(平成30年8月23日 追記)
ジェントス オーヴァの取扱説明書を見ると、ニッケル水素充電池を使用しないで下さいと書いありました。
その理由については明記されてませんが、一般的にニッケル水素充電池は「過放電に弱く、完全に放電してしまうと電池を傷めてしまう(但し、エネループはダメージが比較的少ない)」ということのようです。
要するに、ニッケル水素充電池で過放電になると、充電池を痛めてしまい充電池の寿命が低下してしまうようです。

 

一方、ニッケル水素充電池対応の機種は、充電池が過放電になる前にLEDが点灯しなくなるようです。
また、メーカーによっては、対応電池以外の電池(ニッケル水素充電池など)を使用して故障した場合、保証の対象外となると謳っているメーカーもありました。

 

非対応の機種でニッケル水素充電池を使うと、アルカリ乾電池に比べて暗くなるのが早く、暗い状態で点灯し続け、点灯時間も短くなるケースが多いようです(要するに光量が安定せず、点灯時間も短い)。
ヘッドランプにニッケル水素充電池を使う方は少なくないようですが、日中に行動して夜にテントなどで少々使うような使い方(予備電池あり)の場合、特に問題を生じていないということのようです。

 


私はジェントス オーヴァをエネループで使用していて今のところ不具合は生じていませんが、ニッケル水素充電池を非対応の機種で使われる場合は、くれぐれも自己責任でお願いします。
なお、ニッケル水素充電池を使われる場合も、予備電池はアルカリ乾電池かリチウム電池(リチウム電池非対応機種もあるので要注意)にしておいた方が無難なようです。

 

因みに、私がニッケル水素充電池に切り替えた一番の理由は、中国製アルカリ乾電池の液漏れで、LEDライトやリモコンなどを何台もパーにしてしまったからです(アルカリ乾電池は完全に切れていない状態から液漏れが始まります)。
以前、ペツルのヘッドライトで液漏れした際は、ネジが特殊なネジ山だったので、精密ドライバーセットを購入する羽目になりました。

 

時計やリモコンなどパワーが少なくても良い場合は、昔ながらのパナソニックのマンガン電池(ネオ黒)も液漏れしにくくて良いと思います。

 

 

 

(平成31年3月19日 追記)
過日、「だめっとさん」さんという方から貴重なコメントを頂戴しておりますが、念の為、密閉構造の機器に充電池が使用できない理由について追記させて頂きます。

パナソニックによると、機器でニッケル水素電池が過放電になった場合、過放電の条件によっては電池内部から引火性の高い水素を含んだガスを排出する可能性があり、水素濃度にもよりますが、スイッチの火花が発火源となって爆発や機器の破裂を引き起こす可能性があるとのこと。
よって「水中ライトなどの密閉構造の機器にはニッケル水素電池は絶対に使用してはいけません。」とのことです。

 

・密閉構造の機器に充電池が使用できない理由は? PZ18088(「パナソニック」のHPより)
http://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/18088/~/%E5%AF%86%E9%96%89%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%81%AE%E6%A9%9F%E5%99%A8%E3%81%AB%E5%85%85%E9%9B%BB%E6%B1%A0%E3%81%8C%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E7%90%86%E7%94%B1%E3%81%AF%EF%BC%9F-pz18088