メーテル号(ロードバイク)のフィッティングの見直し | bangmaoの部屋

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趣味の自転車のほかアウトドアの話も少々。

(私が随分前にフィッティングの見直しを行った際の備忘録です。)

 

メーテル号に乗りだしてから我流でフィッティングして乗っていましたが、どうも乗っていてバイクとイマイチ一体感がなく、長い距離を走ると腰が痛くなりがちでした。
そこで、エンゾ早川著・森幸春監修「ロードバイク初・中級テクニック」を参考に、フィッティングを見直してみることにしました。

 

エンゾ早川氏によると、

股下寸法が74~77㎝の人のサドル高さは65~68㎝、サドル後退幅は4.5~5.5㎝

同様に、

股下寸法が78~81㎝の人のサドル高さは68~72㎝、サドル後退幅は5.5~6.2㎝

股下寸法が82~85㎝の人のサドル高さは72~75㎝、サドル後退幅は6.5~7.2㎝
股下寸法が86~89㎝の人のサドル高さは75~79㎝、サドル後退幅は7.2~8.0㎝
股下寸法が90~92㎝の人のサドル高さは79~81㎝、サドル後退幅は8.0~8.7㎝

とのこと(なお、サドル高さ=股下寸法×0.88)。

 

但し、
・股下寸法: シューズを脱いで、(ペダルの踏み幅を近似するために)両足の間を15㎝開けて立った股下の寸法。
・サドル高: シートチューブの中心線に沿った、クランクの中心からサドル上面までの距離。
・サドル後退幅: クランクの中心からサドルの先端(鼻先)までの水平距離(サドル先端から錘をつり下げて、クランクの中心までの水平距離を測る)。

 

これに従うと、股下寸法74㎝の私の場合、サドル高さは65㎝(165㎝のクランクの場合は0.5㎝プラスして65.5㎝)、サドル後退幅は4.5㎝ということになります。
これまで我流でやってきたのと比べると、何とエンゾ氏の示す数値よりも更にサドル高さは高く、後退幅も大きかったことが分かりました。


私の場合、違和感のない範囲でエンゾ氏の数値に近づける方向で調整してみたところ、いい感じで落ち着くことができました。
エンゾさんありがとうございました。

 

お尻の位置さえ決まれば、ハンドルの高さやハンドルの遠い近いはステムを交換したりコラムのスペーサーを調整して、個人の体の柔軟性や手の長さに合わせて好みでセッティングすれば良いと思います。

ハンドルが低い場合は、デフォルトのステムを上下逆に取り付けて高さを稼ぐこともよく行われます。

 

逆に、お尻の位置が決まらない内は、いきなり高価なステムを買って取り付けたりせずに、自転車仲間の友人などが余分なステムを持っていたら借りて試してみると良いかもしれません(不要だったらくれたり、安く譲ってくれるかもしれません)。

 

 

(追記) 脚の短い人の適正クランク長について

 

ロードバイクにおける最適なクランク長はおよそ身長の10分の1というのが定説となっているのだそうですが、かなりいい加減なものだと私は思います。

何故なら、身長は同じでも脚長は人によって全く違うからです。

 

例えば、適正クランク長として次のようなものがあります。

・Bicycle cranks: Check your Cranks!(Myra VanInwegen's Bike Articles)
http://www.myra-simon.com/bike/cranks.html

 

・クランク長 計算機(「自転車探検!」さんのホームページより)

https://jitensha-tanken.geo.jp/crank.html#calculator
 

・「最終回!!もずく教授のペダリング講座:モズク日記」さん(←残念ながらブログが見当たらなくなりました)によると、「脚長÷4.5=最適クランク長」

 

私的には、「モズク日記」さんが提唱されていた「脚長÷4.5=最適クランク長」が最もシンプルで分かりやすいと思いました。
私(身長174㎝、脚長74㎝)の場合、1番目だとクランク長が160㎜、2番目と3番目はほぼ近似していてクランク長約165㎜が適正クランク長となります。


実際に私の場合、クランク長170㎜だとクランクを踏み込むペダリングになりがちで、脚をクルクルと回しづらいと感じました。
また、170㎜のクランクで長時間乗り続けると膝が痛くなってきますが、おそらく、クランクの上死点で膝を曲げる角度が深くなるのと、深く曲げた位置からペダルを踏み込まなければならないからだと思います。


メーテル号(ロードバイク)のクランク長を170㎜から165㎜に変えたところ、驚くほどペダルをスムーズに回すことが出来るようになり、長時間乗っても膝の痛みもなくなりました。
なお、クランク長が5㎜短くなったので、その分サドル高さを5㎜高く引き上げました。

 

それから、次の様なデータ表がネット上で公開されていて、それによると競技選手の最適クランク長は先程の2番目および3番目の最適クランク長よりも更に長めですが、競技で勝つためには若干長めであっても使いこなす必要があるのでしょう。
・最適クランク長(←有名ロードレーサー・トライアスリート・競輪選手)

https://www.crankcho.com/index.html

 

 


(ご参考)
・エンゾ早川(著), 森幸春(監修):ロードバイク初・中級テクニック (エイムック 1698 BiCYCLE CLUB別冊) ←私が持っている本 
・エンゾ早川(著), 森幸春(著):ロードバイク初・中級テクニック 改訂版 (エイムック 2120 BiCYCLE CLUB別冊) ←改訂版

まだ、アマゾンで古本が買えるようです。