愛車紹介(その1) 「ヤマト号」誕生秘話 | bangmaoの部屋

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癒やし系の自転車ブログのつもりが、ご覧の通りの残念な状態に...。
趣味の自転車のほかアウトドアの話も少々。


阪神淡路大震災の2年前、平成5年に買ったブリジストン製「WILD WEST WR2」というクロモリフレーム、リジットフォークにカンチブレーキのレトロなマウンテンバイクです。

それ以前は、オーダーメイドしたクロモリフレームにダブルレバーのロードバイクを所有していましたが、ほとんど乗らなくなって粗大ゴミ同然に従兄弟にあげてしまい、もっと丈夫で手間のかからない自転車がほしいと思って買い直したバイクです。

しかしその後、会社勤めのストレスもあって興味がしだいに暴飲暴食や夜の花街でのカラオケ三昧に移って不摂生な生活を送るようになり、体型もぶくぶく膨れてバイクにもほとんど乗らなくなりました。

思い返せば、阪神淡路大震災で被災した会社の同僚宅に瓦礫の散乱した戦場の様な国道2号線を走って差し入れをしに行ったのが、このバイクが長い眠りにつく前の最後のランでした。

そして、自分の健康への過信からついに健康診断で精密検査を強く勧められ、病院で検査を受けたところ重度の糖尿病(ヘモグロビンA1cが12、血糖値は300近かった)であることが分かり、医師から緊急入院するよう言われてしまいました。

幸い3週間の入院で強い薬と食事療法で危険な状況を脱して病は快方に向かいましたが、退院後も不摂生な生活を完全にセーブすることは難しく、健康体とは言いがたい状態でした。

そして、しだいに自転車で大阪から嵐山(渡月橋)まで往復していたあの頃の健康な体を取り戻したいと思うようになりました。

再び自転車に乗ろうと決意し、ガレージの片隅に自転車カバーを掛けたまま実に12年間も放置プレイしてしまった埃まみれのバイクを取り敢えず洗車し、タイヤに空気を入れ、自転車屋さんに「このバイク乗れるようにして下さい」と持ち込んだのが、このバイクと本気でつきあいだした最初の一歩でした。

ストレス発散で散々お世話になったお酒も、友達と楽しく飲める体でいられることを優先しようと原則辞めることにしました。

今では持病の糖尿病も健常者と変わらない値まで数値が回復し(合併症など皆無)、健康な体を取り戻すことができ、たまに会う旧友とも楽しく一杯やっています。

生活習慣病(糖尿病など)になってしまった皆さん、私からもサイクリングを始められることを強くお勧めします。