イギリスの政権が変りました

どうやらスーナク首相の顔での選挙では、勝てなかったようです。

彼がインド人なので、人気が無かったのかも。

保守党では、大物議員までもが落選します。

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【イギリス総選挙2024】 労働党が単独過半数、14年ぶり政権交代 保守党は現職閣僚や元首相ら落選
7/5(金) 12:28


イギリスで4日にあった下院(定数650)の総選挙は開票が進められ、5日午前(日本時間同午後)の時点で、野党・労働党が221議席を増やして412議席の単独過半数を獲得し、14年ぶりに政権を奪還した。

キア・スターマー党首はこの結果を受けて5日午後、バッキンガム宮殿を訪問。

国王から組閣を要請され、正式に新首相となった。

惨敗した保守党は、現職閣僚や元首相ら有力議員の落選が相次いだ。

宮殿から首相官邸のあるダウニング街に入ったスターマー新首相は、初めて首相官邸前で国民に向けて演説。

新政権は「皆さんが労働党に投票したかどうかにかかわらず、むしろ特にそうしなかった皆さんに、直接申し上げます。私の政権は、あなたのために働きます」と約束した。

選挙中から繰り返していたように、「国が第一で党は二の次」と強調した新首相は、「何百万人もの人の生活が、前より不安定に悪化しているのに」あまりにずっと無視されてきたと主張。

自分の政権はたとえテレビカメラが回っていない時でも、苦しむ国民のために働き続けると言明した。

その一方で新首相は、「国を変えるのは、スイッチを入れるのとはわけが違う」とし、変化の実現には「しばらくかかる」ものの、そのための作業はすぐに始まると約束した。

新首相は、自分の政府は「落ち着いた、忍耐強い再建」に注力していくと述べ、「敬意をこめて謙虚な気持ちで私は、国の再建というミッションのため、奉仕するこの政府に、皆さんが参加するよう呼びかけます」と述べ、「私たちの仕事は急務で、今日からそれを始めます」と表明した。

スターマー氏はこれに先立ち5日朝、支持者らを前に勝利宣言し、「私たちはやった」、「労働党は変わった。

国のために奉仕する準備ができている。

イギリスを働く人たちのために仕える国に戻す」と語った。

開票は6日午前2時(日本時間同午前10時)の時点で、当選が決まっていないのは1議席を残すのみとなっている。

労働党は412議席(211増)を獲得。保守党は121議席(251減)に落ち込んでいる。

そのほか、自由民主党は71議席(63増)、スコットランド国民党(SNP)は9議席(38減)、シンフェイン党は7議席(増減なし)、民主統一党(DUP)は5議席(3減)、新党のリフォームUKは5議席、緑の党は4議席(3増)、ウェールズ党(プライド・カムリ)は4議席(2増)などとなっている。

今回の投票率は60%で、1885年以来の総選挙で2番目に低かった。

今回より低かったのは、59%の2001年総選挙のみ。

中道左派・労働党は2019年の前回総選挙で戦後最悪の大敗を喫しているため、今回は目覚ましい逆転となった。

労働党の首相は2010年に退任したゴードン・ブラウン氏以来。

■スーナク氏、国民と党に謝罪

保守党の大敗は、自由民主党の復活と、右派のナイジェル・ファラージ氏率いるリフォームUKの議席獲得などが影響したとみられている。

この結果を受けてスーナク氏は5日午前11時前、首相官邸の前で国民と保守党に謝罪した。

国民に、「イギリスの政府は変わらなくてはならないと、皆さんは明確に意思表示しました。

そして、判断として意味があるのは、皆さんによるものだけです」、「皆さんの怒りと落胆を聞きました。私はこの敗北の責任をとります」と述べた。

そのうえで、スターマー氏が次の首相になると述べ、スターマー氏は「公共心のあるまっとうな人で、尊敬している」と話した。

保守党党首としては、後任を決める手はずが整うまで、自分は党首の立場にとどまると明らかにした。

スーナク氏はさらに、自分の祖父母たちがイギリスに移民してから2世代目の自分が初のアジア系首相になったことに触れ、「この国で実に目覚ましいのは、実に淡々としているところだ」と話した。

スーナク氏はこの後、チャールズ国王に首相辞任の意向を伝えるためバッキンガム宮殿へ向かった。

■票はどう動いたのか 要因は

労働党は211議席増やしたものの、得票率33.7%は2019年の前回総選挙に比べて1.6ポイントしか上がっていない。

対する保守党は、251議席を失い、得票率が20ポイント減の23.7%。

得票率の順位では、初当選したナイジェル・ファラージ氏率いる新党リフォームUKが、14.3%で3位だったものの、ひとつの選挙区で最多得票した候補1人だけが当選する小選挙区制のもとでは、議席獲得につながりにくかった。

対照的に、得票率12.2%(前回比0.7ポイント増)の自由民主党は、その得票で議席を63議席増やし、71議席にした。

自由民主党は今回の選挙戦で、勝つ見込みの高い選挙区に活動を集中させていた。

緑の党は、総選挙で過去最高の成果を出し、得票率6.8%(前回比4.1ポイント増)で4議席(3増)を得た。

労働党が新たに獲得した議席はすべて、2019年総選挙でSNPや保守党が押さえたものだった。

今回の選挙で計182議席が、保守党から労働党に転じた

リフォームUKが獲得した議席はすべて、保守党が前回抑えたものだった。

労働党は今回、5カ所で無所属候補に敗れている。

その一人が、ロンドン北部イズリントン・ノースで再選を果たしたジェレミー・コービン前労働党党首だった。

労働党はほかに、イングランド中部レスター・イースト選挙区を保守党に奪われた。

南西部ブリストル・セントラルは、緑の党が労働党の議席を奪った。

保守党は特に、2016年の国民投票で大勢がブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)を指示した選挙区で得票率を減らした。

有権者の60%以上が欧州連合(EU)離脱を支持した選挙区では、得票率を前回総選挙から27ポイント下げている。

イングランドとウェールズで、有権者の多くが住宅ローンを抱えている選挙区では、保守党の得票率は24ポイント減で32%になった。

これに対して労働党は、5ポイント増で28%になった。

他方、イスラム教徒の住民が多い選挙区では、労働党の得票率が約23ポイント減の39%になり、保守党は得票率12ポイント減の約13%だった。

ガザ地区での戦争に対する政策をめぐり、保守党政権や労働党の姿勢を批判する無所属候補が出馬したいくつかの選挙区では、労働党が議席を落とす事態となった。

■各党の反応

開票が進むなか、各党の党首や幹部はそれぞれの思いを明らかにした。

労働党のスターマー党首は開票が始まって間もない時点で、「この選挙で労働党のために選挙運動をしてくれたみなさん、私たちに投票してくれたみなさん、そして変革した労働党に信頼を寄せてくれたみなさん、ありがとうございます」とXに投稿した。

自らの当選が発表された後の演説では、「今夜、この選挙区と国内各地で人々が声を上げた。パフォーマンスの政治を終わらせ、公共サービスとしての政治を取り戻すため、変革の準備ができていると」と述べた。

保守党を率いるスーナク首相もXに、
「何百人もの保守党候補、何千人ものボランティア、何百万人もの有権者のみなさんへ。
懸命に働いてくれてありがとうございます。
応援してくれてありがとうございます。投
票してくれてありがとうございます」と写真と共に投稿した。

自身の再選が決まった後の演説で首相は、「この選挙に勝ったのは労働党」だと認め、スターマー党首に電話で祝意を伝えたことを明らかにした。

そして、「イギリス国民は今晩、厳然たる評決を下しました。
学び、反省すべきことがたくさんあります。
敗北の責任は私にあります」と述べ、「今晩敗れた多くの保守党候補者」たちに「申し訳ない」と謝罪した。

自由民主党のエド・デイヴィー党首は、ここ数十年で最高の結果となる見通しだと発言。

リフォームUKのデイヴィッド・ブル副党首は同党の成功について、「歴史的な瞬間だ」、「内気な 『改革派』が大挙して(投票所に)出て行ったのだろう」と述べた。

緑の党は、発足する見通しの労働党政権に対し、「より大胆に、より勇敢に、より野心的に」なるよう要求。スコットランド国民党(SNP)のニコラ・スタージョン元党首は、議席数の予測を受け、「SNPにとって良い夜ではない」と述べた。

■注目の選挙区

保守党の現職閣僚や有力議員らにとっては、事前の予想どおり厳しい選挙となった。

・グラント・シャップス国防相(保守党)が落選した。選挙区のハートフォードシャーでは2005年以来、保守党が議席を得てきたが、労働党に奪われた。1997年総選挙で労働党が大勝したときも、現職の国防相が議席を失った。

・リズ・トラス元首相(保守党)がサウス・ウエスト・ノーフォークの選挙区で労働党候補に630票差で敗れた。2022年9月に首相に就任したトラス氏は、自らの減税計画「ミニ・バジェット」が経済の混乱を招いたことなどから、イギリス史上最短の在任期間45日で辞任。保守党支持率の低下につながった。

・英国王チャールズ3世の戴冠式で、重い国剣などを捧げ持ち続けた姿が注目されたペニー・モーダント下院院内総務兼枢密院議長は、ポーツマス・ノース選挙区で、労働党新人に780票差で敗れた。

・ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)推進派のひとりだったジェイコブ・リース=モグ元ブレグジット担当相は、南部ノースイースト・サマセットおよびハナム選挙区で、労働党新人に約5300票差で敗れた。

・元法務長官のロバート・バックランド氏(保守党)は、スウィンドン・サウス選挙区で労働党候補に大差で負けた。開票が始まった直後に落選の見通しが報じられた際には、保守党が「選挙におけるアルマゲドン(終末)」に直面しており、労働党の勝利は「変革への大きな一票」の結果だとBBCに話した。

・スーナク氏はイングランド北部ヨークシャーのリッチモンドおよびノースアラトン選挙区で、次点の労働党候補に1万2185票差で再選を果たした。

・接戦と言われたジェレミー・ハント財務相は南東部ゴダルミングおよびアッシュの選挙区で、全体の1.6%にあたる861票差で辛勝した。

・労働党の前党首で、無所属で立候補していたコービン氏が当選した。

コービン氏は党首時代に労働党内で反ユダヤ主義的な言動があったとして2020年10月に党員資格を停止され、今年5月に労働党から除名された。

コービン氏は1983年以来、ロンドン北部イズリントン・ノース選挙区から連続当選している。

・リフォームUKのファラージ党首が、8度目の挑戦で下院初当選を果たした。

東部クラクトンでの当選が発表された後、「観光客」と「個人投資」を呼び込むと抱負を語った。

■スターマー氏の人物像

スターマー氏は、イングランド南部オクステッド出身の元検察官。

「労働者階級出身」を自称する。父親は工具職人、母親は看護師だった。

地元の学校を卒業後、家族で初めて大学に進学し、英リーズ大で法律を学んだ。

後にオックスフォード大で学んだ。

1987年に法廷弁護士となり、やがて人権法を専門とした。

2008年には、イングランドとウェールズの検察トップ、公訴局長に任命された。

2015年に、ロンドン北部のホルボーンおよびセントパンクラス選挙区から初当選。ジェレミー・コービン前労働党党首のもと、影の内閣に入る。

影のブレグジット担当相として、ブレグジットの是非を問う2度目の国民投票の実施を検討すべきだと主張した。

2019年総選挙での労働党大敗を受け、党首選に立候補し、2020年4月に勝利した。

勝利演説でスターマー新党首は、労働党を「自信と希望に満ちた新時代へ」導くと約束した。

■労働党の公約

労働党は以下の公約を掲げて選挙運動を展開した。

・公的医療を提供する国民健康サービス(NHS)の診察について、長期にわたる順番待ちが深刻な問題となっているため、イングランドで毎週4万件の予約診療を増やす。

この資金源にするため、納税回避や非定住者の税優遇など「抜け穴」を取り締まる

・小型ボートを使った違法移民の密航を手配する犯罪組織を取り締まるため、国境警備の中心となる機関を新設

・住宅不足解消のため、関連法を改正し、150万戸の新規物件を新築する。

初めて自宅を購入しようとする人に、新築の集合住宅で優先的に購入できるようにする

・教師を新たに6500人増員。私立学校への税優遇廃止を資金源とする

■保守党の混乱

保守党は、デイヴィッド・キャメロン政権のもとで2016年にブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)の是非を問う国民投票を実施。政治的混乱の中で2017年6月にテリーザ・メイ首相(当時)のもと行われた総選挙では、保守党は単独過半数を失い、北アイルランドの保守政党、民主統一党(DUP)と協力するに至った。

その後もブレグジットをめぐり、党首不信任の動議が相次ぐなど保守党内の混乱を経て、2019年7月にボリス・ジョンソン氏が首相になった。

離脱派が勝利した結果を受け、2019年12月の前回総選挙ではブレグジット達成を約束したジョンソン氏のもとで保守党は圧勝した。

しかしその後、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった2020年に、複数人の集会を政府が禁止したロックダウン期間中にもかかわらず、首相官邸などでパーティーが繰り返し開かれていた、いわゆる「パーティーゲート」が2021年末に発覚。その後も、与党関係者による問題行動が次々と明らかになり、支持率は低下した。

ジョンソン氏は2022年7月に辞任を発表。

2カ月後に後任となったトラス氏は、「ミニ・バジェット」と呼んだ減税計画が英ポンド急落など市場に混乱をもたらしたことから、イギリス史上最短の在任期間45日で辞任した。

このことも、保守党支持率の低下につながった。

トラス氏の後任となったスーナク元財務相は、信頼回復と経済再建を主要テーマに首相に就任。

プラス成長とインフレ率の安定や、ジョンソン政権から続くウクライナ支援の強化などを実現した。

下院議員の任期は5年のため、2025年1月までには総選挙を行う必要があった。

そのため秋の総選挙になるかと広く思われていたところ、スーナク氏は5月22日、解散総選挙を発表。

予想外に早い総選挙に踏み切ったことは、保守党内を含めて大勢を驚かせた。

同じ5月22日に発表されたインフレ指標が過去3年近くで最も低かったことや、市場予想よりも力強く景気後退(リセッション)を脱却したことを背景にした決断だったのではないかとの見方もある。

しかし、この発表後、保守党関係者らが総選挙の時期をめぐる賭博に金銭を賭けていたことが相次ぎ発覚。保守党の支持率は回復しなかった。

英総選挙に向けては、ブレグジットを推進した右派ポピュリスト、ファラージ氏が新党「リフォームUK」の代表となり下院選に出馬したことも注目され、同党が支持率で保守党を追い上げた。

■【解説】目覚ましい勝利と変わらない難問山積――クリス・メイソン政治編集長

この結果を見て、その意味するところをかみしめてみたい。

保守党は、選挙で確実に勝つ機械のように動くことが実に多い政党だ。

成功エネルギーのかたまりのような政党だ。

その保守党が、粉々に打ち砕かれ、大敗した。

わずか5年前、労働党は屈辱的なまでに惨敗し、1935年以来、最も少ない議席数にまで落ち込んだ。

労働党は今後10年間は立ち直れないと、大勢が繰り返した。

ボリス・ジョンソン氏はわずか2年前、自分が2030年代まで、保守党の首相を3期務めるかもしれないと公言していた。

労働党が僅差で勝つだけでも、ヒマラヤ登頂なみに厳しい道のりだったはずだ。

しかし労働党は驚異的なカムバックを実現した。

この結果は、何を示しているのだろう。

私たちは今、有権者の動向がかつてないほど揺れ動く世界に生きている。

かつてないほど多くの場所で、かつてより多くの人が、これまで以上に頻繁に、かつ以前より素早く、政治に対する考えを変える世の中になっている。

明日の昼頃には、2年足らずの間に4人目となる首相が誕生する見通しだ。

イギリス政界を揺らしてきた旋風はこうして、今後も吹き続ける。

労働党が野党の立場から総選挙で勝利するのは、27年ぶりだ。

労働党が総選挙で勝つこと自体、19年ぶりだ。

前世紀の歴史書は労働党について、ひとつのことを繰り返し語った。

労働党は、選挙に負けるのがすさまじく上手だと。選挙に勝つよりもはるかに、はるかに何度も、労働党は負けてきた。

しかし今夜の労働党は、華々しいまでの大勝利を目の前にしている。

これまでいかに低迷していたかを思えば、まさに華々しい勝利だ。

それと同時に、どういう尺度で測っても、どの時代だろうと、どういう状況だろうと、実に目覚ましい勝利だ。

ただし、忘れてはならないことがある。

新政権は今後、前政権をあれほど苦しめたすべての問題に、そのまま直面することになる。

生活費、財政、税負担、危険な世界――などの巨大な諸問題は、与党がどれほどの圧倒多数を占めていても、決して消えたりしない。
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日本と違い、例え労働党とはいえ、決して極端な左政党じゃないんだよね。

二つのパーティーのうち、保守党の人材じゃ駄目だと、国民が判断したんでしょう。

外交政策は間違いなく変わらんでしょう。


今イギリスで問題になってる、移民問題、特にイスラム教徒問題でしょうね。

ロンドンの街中に、イスラム教のアザーンが流れるようになってしまってるんだが。

どうするのかねえ。


多分労働党は保守党に比べて、移民には寛容だと思う。

他の宗教なら時間になったら、鐘を鳴らすくらいなんだが、イスラム教のラザーンは聖職者の肉声なんでね。

しかも長い。もうね、ロンドンじゃないんですわ。


動画

 


ロンドンが更に壊れるのは間違いないですわ。


ネット民のコメント

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労働党が勝った場合、リベラル政策を進めるのは間違いなく移民にも寛容な方針なので、移民反対派の不満が高まることが予想されます。

この選挙結果の分析記事だけ読んでも、同じ公共放送でありながらNHKとBBCの報道機関としての差は歴然としているのがわかると思いました。
民主主義は独裁よりも良ではあるけれども最良ではないことも分かる結果かなとも思いました。

ウクライナには積極的支援、パレスチナの惨状には沈黙のスナク政権。
倒れたのは、真の民意だろう。
とかくEUを出し抜き、ヨーロッパ諸国の上に立とうと画策するアメリカ寄りのスナクが消えれば、ウクライナ問題もイスラエル問題も、少しは進展があるのではと期待する。
なんせ、我が日本の岸田政権は政局に夢中で、ウクライナやパレスチナの悲痛な叫びは、耳栓でもしているかのように聞こえていない。

羨ましい限りです。毎回毎回変わる必要ないが、時折交代しないと均衡が取れない。日本は高度経済成長からバブルまでは良かったが、その成功体験を引きずったのと、世襲や税金の無駄や不正、政治資金など悪習が脈々と続いてる。政権交代は血液の入れ替えみたいな物で必要だと思う。

単独で過半数はなかなか凄いな。
一方、年配者を中心に保守的な風土がまだまだ残る日本では、選挙にもその影響力が反映される状態が続いてきた。
自民党がこれだけ不誠実で体たらくな状況でも何故かそこに票を投じてしまう。
他よりマシという投票動機も良く目にするが、ほぼ自民党政権が続いているわけで、比較できるだけの実績や経験値がない。

こういうことはあまり言ってはいけないんだろうけど、いくら移民が増えていても、いくら人種や民族による差別はだめと理解はしていても、イギリスの首相がインド系というのは、よほどの実績をあげないとやはりなかなか厳しかったと思う。

イギリスも現政権が陥没して政権光舞となってしまった。日本も同じで政権交代が近づいてる事は、今の世論の強い反発で支持率低下中だで判断出来る、政治治資金規正法の改定で多くの国民に自民党案で信用を失墜させてしまった罪は重い。岸田総理始め所属議員が愚策法案の採決に造反しなかった議員は次の選挙には厳しい結果が待ち望んでる。

此の結果と此処に至る経過を見るに、同じ議員内閣制を採る英国は斯くも政治民度が成熟しているのかと羨望を禁じ得ない。国民のレベルも政治家自体のレベルも格段の違いを見せつけられた。各党首のコメントも含蓄深く、敗者勝者共に相手方に対するリスペクトを忘れない。敗者は支援の感謝と反省の弁を述べ、勝者は浮かれる事無しに今後の対応が困難な事を忌憚無く述べている。

まさに大敗。労働党の圧勝で、政権交代と。事前の予想通りの結果となりました。まずはスターマー党首・労働党、おめでとうございます。
でも少なくとも日本から見れば、スナク政権の政策はそんな死ぬほど悪いことはしてない。経済ではインフレの沈静化、外交ではインド太平洋への関与強化。防衛費増額なども決定して防衛力強化、ロシアの脅威を目の前にした英軍の在り方を問題提起。

ブレグジットをしたはいいけど肝心の移民問題を解決できなかったからね。問題になってる病院の機能不全も住宅問題も移民の影響が大きい。とりあえず沿岸警備の強化でボートによる不法移民を取り締まるとは言っているが、既に国内に入ってしまった分をどうにかできなければ結局短命で終わるのではないか。

比例復活のような抜け道の無い純粋な小選挙区制って、こういう極端な結果になりやすいんです。
日本では毎度選挙区で落ちて比例復活がおなじみの議員が多く、確かに彼らはいかにもB級議員という感じのしょうもない不祥事起こすケースが目立つ。だからヤフコメでは「駄目議員を作り出す比例復活は廃止しろ。彼らに歳費を払うのは税金無駄使いだ」系の意見が主流を占める。

日本の議会政治は英国を参考にしていますよね。政権ひっくり返すことができるんだよという見本を今、見せつけられたわけです。兎にも角にも投票率あげていけば我が国も変われる。不満を票にぶつけようじゃないか。どうせ、とかたかが1票とかおもわないことだよ、じゃなきゃ変えられるものも変わらない。

英国でどちらが政権を握った方が良いのか悩ましいが、どちらにしても羨ましい。政策に不満があれば、国民はNOを突きつけ、政権交代が発生する。まさに民主主義が国民に定着して、選挙で判断する。振り返って、日本では、どんな悪事を働いても、まずい政策をしても、「今まででいいや」とか、「他の政党に任せられない」とか、政治に関心がない人も多いので、結局政権交代がほとんど起こらず、一党独裁的な体制のまま。

日本も同じことつまり、反社の自由民主党に投票することなく、逆に対立候補の立憲民主党や国民民主党の候補者に投票することになる。その結果小選挙区ではほとんどの選挙区で敗北の嵐、ついでに現職の総理大臣をはじめとした閣僚もたくさん落選。当然だが裏金議員や統一教会議員は全員残らず落選となる未来がはっきりしたきたな!

イギリスは、完全小選挙区制なので、日本のように比例復活はない。地滑り的に議席がスイングすると、大物が落選する。良いか悪いかは別にして、ある意味政治に緊張感は出るとは思う。

次の選挙で日本でも「悪事やり放題」安倍、菅政権の有力議員が次々と落選するかもしれません。
特に萩生田等の統一教会に関係が深い議員が。
創価学会、公明党が支援するのか、自主投票にするのかに特に注目しています。

政権を変えてもこれまでの政策やシステムが急に変わるわけではないから、いろいろと問題はあると思う。けれど、これまでの政権にNOを突きつけたことは素晴らしい。
日本も腐敗裏金政治家、自民党、公明党にNOと言わなければ国民の生活や人権はどんどん酷くなり奴隷のような人生を送ることになる。選挙に行って裏金議員を落選させよう!

日本の場合、国務大臣が国会議員として落選しても、国務大臣を続行が可能です。
しかし、内閣総理大臣は国会議員として落選した場合は、日本国憲法の「内閣総理大臣は国会議員から指名」と言う規定で首相は辞任しなければなりません。

これだけ惨敗、現職閣僚も落ちたんじゃ、英国国民に相当政権への不満が貯まっていたってことなんだろうね。 もちろん、背景にすぐに政権交代できるような野党があることも…英国民の判断につながったんだろうね。

保守党の大敗北ですなあ。現職閣僚や元首相の落選ですからなあ。大敗北からの巻き返しは、並大抵ではありませんで。日本でも同じようなことがありましたなあ。自民党の歴史的敗北からの大躍進で、現在に至ってますわ。反対に民主党は大躍進し、政権に有り付いたが、何の成果も上げられず、日本をぼろぼろにして、解散総選挙で大敗北を喫し、今の体たらくな立憲民主党に繫がってますわ。

一度、自民は下野した方がいい。後に自民に戻ったとしても、国民は今の不満を選挙で示した方がいい。
イギリスの選挙は、国民の政治に対する不満のあらわれで、健全なものだと思う。

現政権の問題が大きいわけでもなく何となく不満が大きいのだろうが労働党の政権運営は保守にない政策探しで終始するような気がする。
 気になるのは中国が英国と豪州に対して飴をなめさせながら欧米との離反工作をすることだ。

エリザベス前女王は9月6日にトラスを首相に任命し、9月8日に亡くなられた
その後のトラス政権の歴代最速辞任を見ることも、任命したトラスが議席を失う所も見ずに済んだのは僅かに救いかもしれん

日本の選挙にも良い影響を与えた結果だと思います。
日本国民がもっと政治に関心を持ってより良い政治ができれば良いと願うばかりです。

両党首とも世襲では無く叩き上げの政治家という事、日本は世襲議員ばかりで国民の事などわからない議員ばかり!日本も落選議員の救済策になっている比例を減らしてまた人口比で区割も変えて行くべきだと思います。
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