余り高いところにいるドロンは駄目だろうけど、目に見える高さのドローンなら散弾銃でうちおとすのが、一番手ごろな対策らしい。

現にロシア軍もウクライナ軍も、ドローンを撃ち落すのに、散弾銃を使い始めたらしい。

この対応としては、散弾銃の弾が届かない高さで、ドローンを扱うしかないのかもね。

特に自爆型ドローンは近寄ってくるので、散弾銃は効果的なようです。

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ロシア軍部隊、頼みの防衛手段は「散弾銃」ドローンに追い回される中
5/12(日) 11:00

ロシアのある軍事ブロガーは1年前、怒涛の勢いで押し寄せるウクライナ軍の1人称視点(FPV)のドローン(無人機)への対抗策として、部隊にすぐさま散弾銃を配備することを勧めていた。

ドローンが至る所にいる今、前線にいるロシア軍はジャマー(電波妨害装置)が役に立たないため、文字どおり「散弾」銃を欲しがっている。

一方、ウクライナ側は自爆型のドローンに直面することはロシア軍よりはるかに少ないようだが、部隊に散弾銃を配備してドローン撃墜に役立てる方法を訓練している。

■ドローン対策としての散弾銃

ロシア、ウクライナ両軍とも多くのジャマーを保有しているが、ドローン製造者は操作のための周波数を変え続けている。

また、妨害されにくい無線を使ってもいるため、先週機能したジャマーが今週は機能しないかもしれず、そうなると地上の部隊は無防備な状態になる。

ウクライナは現在多くのFPVを生産しており、ロシア軍の歩兵の小隊をすべて追い詰めてシラミ潰しにするだけの数を持っている。

退役大佐のアンドレイ・コシキンは先月ロシア紙レンタに、電子戦がうまくいかなくなったときには散弾銃が解決策になると語った。

「ドローンを撃墜するには、機関銃よりも狩りで獲物を狙うのに使うようなシンプルな散弾銃の方が効果的だと言わざるを得ない」

ロシア軍はそのような武器を一部の部隊に支給している。

ソーシャルメディアに最近、ドローンを撃墜したとされる同軍兵士2人の写真が投稿された。

1人は地雷除去グループのカバー任務に、もう1人は短距離防空システムTOR(トール)の防御にあたっていたとの説明が添えられている。

つまり、2人ともドローン対策専従で、役割は部隊を守るために散弾銃を手に空を監視することだ。

2人は口径12ゲージ、5発の連射ができるセミオート式の散弾銃「ヴェープル12モロト」を使っていた。

ロシアは他にも散弾銃と自動小銃を合体させたようなものを兵士に持たせようと即席の解決策を模索している。

例えば、ある映像ではドローン対策として、アンダーバレル式の擲弾発射機「GP-25」を散弾銃のカートリッジを発射できるよう改造する方法を紹介している。

「責任のある仕事」

ロシア軍が編み出した別の即席の解決策は、自動小銃「AK-74」の銃身の端にアダプターを取り付けてブドウ弾1発を発射するというものだ。

考案者によると、この手法では30m離れたところを飛行するFPVを撃ち落とせる可能性が高いという。

■「責任のある仕事」

ウクライナはドローンから兵士を守るために、トルコの軍需企業ハットサンから散弾銃「エスコートBTS12」を4000丁入手したと報じられている。

BTS12は機関部が後方に配置されているブルパップの設計で、これもセミオートの軍用スタイルの武器だ。

低価格だが信頼できる散弾銃として定評があるようだ。

武器の供給だけでは解決策にはならない。

ウクライナ軍はドローンを撃ち落とすための効果的な散弾銃の使い方の訓練を実施している。

ウクライナの雑誌フォーカスのレポートでは、適切な大きさの散弾銃と、適切な照準器を選択することの重要性が指摘されている。

射撃はすばやく直感的に行わなければならないため、複雑で超精密な照準器は助けになるどころか妨げになる(ドローン対策の散弾銃の弾薬には、ケブラーのテザーで弾が投げ縄のように連結されたものがあるが、これはまだ実戦配備されていないようだ)。

インタビューに応じたウクライナ軍の兵士は、ドローンの撃墜は常に監視を必要とする片手間ではできない任務だと指摘する。

ウクライナ国防省の情報機関アーミーインフォームのサイトに4月に掲載された記事には、狩猟経験の長い職業軍人の教官による講習の様子が紹介されている。

この教官によると、散弾銃の訓練を受ける兵士らはまず狩猟経験者から、次に射撃技術が優れている者から選ばれたという。

だが教官はこの任務には真の勇気も必要だと指摘する。

「みんなが隠れているときにドローンを撃ち落とすのはとても責任のある仕事だ」と教官。

「人格者でなければならない」とも語る。

教官によると、動きの速い標的を撃つ練習とは別に、安全面も重要だという。

特に、射撃手は仕留めた獲物を拾いたい誘惑に負けてはいけない。

いずれは対抗手段も

教官は不発弾やブービートラップが仕掛けられたドローンの危険性を指摘しつつ、「撃墜したことを証明するためにドローンを回収しに行ってはいけない。

撃ち落としたドローンを手で拾ったり、ドローン搭載の手榴弾の紐を引っ張ったりするのはとんでもない」という。

「残念ながら、すでにそのような事例がある」とも語った。

散弾銃は、頭上から爆弾を落とす「ドロップドローン」やあちこち飛んでいるFPVを撃ち落とすことができる。

教官はエスコートの発射速度を賞賛し、最大120m離れたところにいるドローンを撃墜することができるという。

FPVは狙うのが難しいが、散弾銃があれば生き残れる可能性は高まる。

「逃げるのに比べれば、ずっとましだ。保証する」と教官はいう。

■いずれは対抗手段も

将来的には、ドローンから部隊を守る任務に特化した兵士が各分隊に1人必要になるかもしれない。

全部隊に散弾を発射する軽量武器を支給することを提案する人もいる。

ウクライナ製の「MSD-5」をFPV対策の最後の切り札として採用する実験も行われている。

MSD-5は照明弾やその他の低速弾を5発発射できる拳銃だ。

だが、散弾銃はせいぜい部分的な解決策に過ぎない。

多くの場合、FPVの攻撃を受けた兵士はFPVが向かって来るのを目や耳で確認することすらできない。

また、夜間攻撃用に赤外線サーマルカメラを搭載したFPVの数はロシア、ウクライナ軍双方で増えている。

暗視機能のようなものがなければ散弾銃は役に立たない。

だが暗視機能があれば、暗闇の中で大型ドローンを撃ち落とすことができるかもしれない。

そして最後に、散弾銃がFPVに対して効果を発揮するようになれば、ドローンもそれに対応して進化を遂げるだろう。

米国のある企業はすでに、散弾の爆風をしのぐことができる「ウィドウ」と呼ばれる装甲を施した「散弾銃に強い」ドローンを製造している。

一方、逃げ惑うロシア軍兵士らはFPVに次々と狙われる中、散弾銃を求め続けている。
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BTS12


それにしても、歩兵も戦車も戦闘車も、ドローンに狙われる戦場って悲惨だよね。

日本政府は、殺傷兵器にはならない散弾銃と散弾を、ウクライナに供与したらどうですかね?

戦争中の国に出せないなら、アメリカに買い上げてもらったらどうですかね?


一言

射程の長い散弾銃をと散弾を開発すべきかもね


ネット民のコメント

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ミサイル、大口径機関砲、レーザー兵器、EA兵器に比べれば、射程は大きく劣るだろう。しかし、コストパフォーマンス、入手容易性、維持費、柔軟性、弾丸1発あたりの価格からいっても良い対策だと思う。兵士の訓練も容易なうえに、ドローン側からの対策が取りにくいのも利点だ。前述の先進兵器と組み合わせる事で、対ドローンコンプレックスを確立するのだろう。

あくまでEWが優先で散弾銃は歩兵レベルでの最終防空の話です
逆に言えば歩兵レベルでの対ドローン装備・戦術が発展すれば、散弾銃もしくはグレネードランチャーユニット式の散弾アダプタが歩兵の標準装備になるかもしれません
SF的な姿が徐々に現実化しています。各部隊や末端の歩兵が偵察用ドローンや射出器を装備し、ドローンの偵察情報をリアルタイムに部隊間で共有し有機的に戦闘をし、常にドローンへの対抗措置を行うという姿が

これをみるとドローンが防衛側にとって如何に厄介な兵器かというのが解りますね
攻勢に出られない日本にとってどのような戦術を構築するのかは非常に重要です

この戦争だけではないだろうが
ウクライナ戦争中はAIやドローン技術が日進月歩、というか戦争というものが技術革新の原動力になってることは当然として、現代は物凄い勢いでAIが向上してるから電波使わない自律兵器で決着、まで行くのだろうか

無人機の戦いや電子戦とかいいながら、最前線では未だ前近代兵器の方が役にたつ。。。
知の浪費、モノの浪費、そして尊い人の命の浪費。
戦争ってほんと人間の最大の浪費活動やなー。
早く権力の椅子にふんぞり返って後方から戦争させてる輩が一掃される事を祈る。

ウクライナ ロシアのドローンでかなりやられたみたいだもんね
アメリカも供与するって言ってるけど それで変わるのかって言えば無理じゃない?
なんかロシアが劣勢を装おうとするタイトルは飽きたよ
ゼレンスキーさんがヤバい言ってるのにね どっちの味方だかわからない

ただし散弾銃の戦闘時の使用は戦時国際法違反に抵触するので対人使用は出来ません
射程は短いけれど弾幕射撃されると近寄れなくなりますが

FPVドローンを実際にやってる人間からすると、熟練者が操縦するFPVドローンを散弾で撃ち落とすなんて、クレー射撃の選手ですら難しいと思う。
どうして?と思うなら「FPV フリースタイル」とかで検索して動画を見たらいい。
まぁ、対抗手段が無いよりはマシ程度。

ところで「あちこち飛んでいるFPV」とはなんだ?
記事的にFPV =First Person Viewと推測されるが、視界が何?
いわゆるFPVドローンの事を言いたいとすれば記事中の他のドローンと言い分ける必要性がないし。UAVか何かと勘違いしてる?

斜め上だけど、ロシアの散弾銃と言うとAK-47の散弾銃版のイズマッシュ・サイガが真っ先に思いつくんだけどなぁ…そっちじゃないんだ…

ウクライナはまずクリミア半島を奪取し、それから東部前線に集中すべきである。

日本でもクレー射撃に精を出すのは有事に役立つかもしれんね。

散弾が配布されるだけ ロシアのがまだましだろ 自衛隊 なんか多分 何もしなくて 壊滅するだけ

ウクライナはミサイルが降って来てるわけで散弾銃では防衛出来ないのよ。

自衛隊も有事の際には民間から接収しやすいから、数を揃えやすい。第一次世界大戦以来の脚光を浴びたな(笑)

ま、トロフィーも散弾だからね
自衛隊もパチンコ玉を使った高圧空気砲を開発すりゃ良いのにね

クレー射撃なんかも散弾銃使ってるんだっけ?
合理的なんじゃね?

なんのゲームか忘れたけどドローン撃ち落とすのにショットガン使ってたの思い出した
FPSだと思うけどなんだったかなあ

ものすごい勢いで戦争の常識変わってる感あるわ
戦車が産廃になって戦闘機もまともに飛べない時代来るとか世界のパワーバランス大分崩れてるだろこれ

渡り鳥を捕まえるのに土手に身を隠してY字の枠に網を張った奴を投げるのがあるけど
意外とドローンにも使える手かも

自爆ドローンを投網が届く距離で落としても死ぬ運命は変わらないぞ
散弾銃の距離でも運悪ければ破片があたって死ぬ

散弾は射程がな・・・・・・
いわゆるクレー射撃の射程は45m程度らしい。
弾種とかで多少は変わってくるとは思うけど、劇的な差は無いかと。
仮に、45m手前で打ち落とせたとしても、その地点もしくはそれより近い地点で誘爆する可能性が高い訳で、迎撃した者も爆発の影響を大きく受ける距離だと思う。

それは既存の銃の話だから、新たにドローン迎撃用の弾や銃を開発すればいいのでは
射程が長く任意の距離で炸裂する弾とか少なくとも民間向けには認可されないし
ドローン相手ならその辺の縛りがない
 
届かないんじゃなくて密度が薄くなって役に立たないって話に思える
なかなか対応しづらそう
ドローン用の警戒システムと弾薬は出てくるんだろうけど
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