今後旅客機は、こんな形になるんだろうか

胴体が翼の一部になってるんだが。

胴体が太い分、大きさの割にたくさん乗れそうです。


ただ客製の数が横に沢山になるので、窓からの景色を見れない客が増えるんだよね。

今でも前後の景色が見れるように、ディスプレイで左右の景色も、見れるようになればいいんじゃないかねえ。

今でも、左側窓側の人は、右側からの景色は見れないんですから。

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「混合翼」航空機に飛行許可…スタートアップのジェットゼロ社が開発、燃料消費50%削減も(海外)
5/8(水) 20:00

カリフォルニアの航空宇宙スタートアップであるジェットゼロは、新型機「パスファインダー」の飛行許可を得た。

この双発機は独特な「混合翼」を特徴としており、最大250人が搭乗できるようになる。

混合翼は複雑な課題を抱えているが、二酸化炭素排出量削減にとって効果的なコンセプトだとジェットゼロは述べている。

世界中の航空宇宙企業は、従来の「チューブ&ウィング(円筒形の機体と翼で構成される旅客機のデザイン)」型航空機の製造という常識を打ち破り、より効率的で環境に優しい飛行を可能にする未来の技術に目を向けている。

ゼロエミッションの電動航空機、超音速ジェット機、さらには極超音速ジェット機といったコンセプトはすでに存在している。

しかし、こうした新しいタイプの中でも最も新しいのは、カリフォルニアを拠点とする航空宇宙スタートアップ、ジェットゼロ(JetZero)が設計したステルス爆撃機型の「パスファインダー」だ。

この双発機は特徴的なデザインの「混合翼機(ブレンデッド・ウイング・ボディ:BWB)」で、主翼と胴体が一体化している。

ジェットゼロは長年の開発期間を経て、8分の1スケールの実証機を製作し、アメリカ連邦航空局(FAA)はこのファンキーな形の機体に飛行許可を与えたと、CNNが4月4日に報じている。

ジェットゼロはこのニュースが事実であることを認め、「この混合翼機の安定性とコントロール特性、革新的な着陸装置システムの動作」をテストするために「今後数カ月以内に飛行を開始する」とBusiness Insiderに語った。

4月4日にBusiness InsiderがFAAにコメントを求めたところ、「進行中の認証プロジェクトについてはコメントしない」とした上で、「安全性がスケジュールを左右する」と述べた。

シングルアイルの超ワイドボディ旅客機


「パスファインダー」は最大250人乗りの「ミドルマーケット向け」の超ワイドボディ旅客機として計画されている。

ジェットゼロの共同設立者でCEOのトム・オリアリー(Tom O'Leary)は「普通のシングルアイル機(一本通路)では3人掛けが2列並んでいるが、こちらは短くて幅の広い胴体で、15人から20人掛けがキャビンに広がるだろう」とCNNに語った。

このジェット機は、ボーイング767のような従来の双発ワイドボディ機に代わる選択肢になるとジェットゼロは考えている。

「このジェット機は、今日のインフラにシームレスにフィットする。小型のワイドボディ機並みに乗客を乗せることができるが、重量や必要なエンジンはシングルアイル機並みだ」とジェットゼロはBIに語っている。

パスファインダーは軍事用途にも応用される予定で、アメリカ空軍は8月、ジェットゼロに2億3500万ドル(約357億円)を提供した。2027年までに商業規模の実証機を開発するためだ。

同社は、認証を取得した旅客機が早ければ2030年にも市場に投入される見通しだとしている。

 

だが、混合翼機デザインの複雑さを考慮すると「実現は不可能」だとコンサルティング会社AviationValuesの航空アナリスト、ベイリー・マイルズ(Bailey Miles)は、CNNに語っている。

それでもこのコンセプトは「航空業界のゲームチェンジャーとして計り知れない可能性を秘めている」とマイルズは付け加えた。

燃料消費量50%削減、だが設計上の課題も


ジェットゼロは、炭素削減の利点からこの混合翼機デザインを選んだという。

アメリカ空軍によると、このような翼胴一体型は抗力が30%低減する一方で揚力が増加することから、必要となる燃料が効果的に削減され、世界への展開力が高まるという。

さらにジェットゼロによると、パスファインダーのエンジンは最終的には水素で動くように開発され、ゼロエミッションにつながる。

 

パスファインダーの初期バージョンでは、暫定的にボーイング737などのエンジンが流用され、燃料消費量が50%削減できるだろうとCNNが報じている。

イリノイ大学の航空宇宙学教授であるマイケル・ブラッグ(Michael Bragg)がBIに語ったところによると、パスファインダーのような混合翼機の燃料消費を減らすには、軽量でありながら強度のある複合材料の開発が鍵になるという。

 

また、荷重が機体全体に分散されたことで、従来型の胴体と翼の間に発生する「曲げモーメント(物体を曲げようとする働き)」が打ち消されるとも指摘している。

 

複合材技術によってこの新たな耐荷重性が得られるようになったという。

パスファインダーは図面上はしっかりとした設計になっているが、まったく新しい航空機のコンセプトが正しいことを証明し、認証を受けることは、従来型のジェット機を開発するよりもはるかに困難だとブラッグは言う。

ジェットゼロはBusiness Insiderにこう述べている。

「この製品は基本的には、新しい機体と飛行制御装置を、すでに商業飛行用に認証されている既存のシステムと組み合わせたものだ」

「チューブ&ウイング」の従来型デザインは、1950年代のジェット機黎明期に登場したボーイング707やダグラスDC-8から始まり、エアバスA350や未来のボーイング777Xのような現代のワイドボディ機にも受け継がれている。

このような技術は、長年をかけて有効性が実証されており、それを用いることで安全性を脅かすリスクを最小限に抑え、生産も容易になる。

 

そのため何十年もの間、従来通りの航空機デザインを変更するというインセンティブはほとんどなかったとブラッグは言う。

「その原因の多くは製造段階にある。

胴体の製造は簡単で、それに翼を取り付けるのは簡単ではないもののよく知られた工程だ」
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胴体が翼のように働く飛行機は、以前から当たり前だよね。

B-747だってもう既に、そのような設計になってたでしょ。

日本のP-1やC-2も、同体部分が翼の役割をするようになってるよね。

今後は、輸送機も、こんな形状になっていくのかもしれないね。


ネット民のコメント

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現代の旅客機の客室は与圧されるため、胴体構造は内圧に耐える必要があるが、胴体の断面形が円に近ければ内圧が胴体を膨らませようとする力によって自然と断面形状が円に近くなるため、外板は引っ張り応力に耐えるだけで済み、曲げ応力に耐える必要が少ないので、胴体断面形状が円に近い「チューブ&ウィング型」は軽量に造る事が出来ます。

この記事にある「パスファインダー」は胴体の断面形状が円からかけ離れた形をしているため、与圧による内圧に耐えるためには胴体の構造に高い剛性が必要となり、もし同じ材質で造れば「チューブ&ウィング型」とは比べものにならない程重くなります。

 機体が重ければそれを飛ばすのに必要となる揚力も大きくなり、必要となる揚力が大きければ空気抵抗も増えますから、機体の外形による空気抵抗の減少分が、重量の増加に伴う空気抵抗の増加によってかなり打ち消される事になると考えられます。

こういう混合翼とか全翼機とかって、普通の空港のインフラで即使えるのかな
ボーディングブリッジとか合うのかな

一方、ほぼ枯れたスペックの機体で、実績ある海外メーカーのパーツを取り入れても商業化に失敗した日本の大企業がありまして・・・

全翼機は蘇るさ、それは人類の夢だからだ!
まあ、失敗するんだろうな。
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